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2019年8月23日 (金)

音楽備忘録⑯ Mixer卓の話しⅠ:そもそも使うのかどうか!?

毎度乍ら出す順番が逆っぽいけど録音等で、そもそもMixer卓を使うかどうかに触れておきたい。
これは今回案件のニーズ元のクソガキ君が複数生楽器+歌って、小編成・電気電子楽器不使用なのに由来している。

近年の理想としては明瞭度確保の為Micは個別収音の方が良いが、それには前回のをさわりとした機器操作スキルの他機材の選定等も必要となって来る。
費用も嵩むがそれ以上に上手く扱えなければ効果が得られんので、そこをやる前に良く考えてみるのがお勧めだ。

今時は純然たるClassic系の以外のだと、歌と言われりゃすぐに皆「ホレMic」と思ってしまう処だ。
実際にクソガキ君の前例ではMic使用・Mixer卓不使用の組合せで録られていたが、わざとじゃ無いならこれは最悪の収録方法だ。

PAを経由すればそれだけで必ず音質劣化があるし、場所が残響ゼロじゃ無い限り響き(ルームエコー)を複雑化させてしまう。
それが歌い手には残響より歌が充分に大きく聴こえてるので
気付き難く、予備知識を持って無いと録ってからありゃと大抵はなってしまいがちなのだ。

そもそもMicを使うにしてもやはりスキルがかなり必要で、それがMicが何用のかどんな方式のかに依っても結構な違いがある。
習得には普段から常にMicを通しての歌の練習が必須だし録音と練習でMicが違っても不味いが、生楽器(爆音物除く)+歌の編成にMicは必須では無いから恐らく練習ではMicレスな事が多いだろう。

ここで肝心なのは歌用Micが無いと必ず音がボケるのかどうかで、環境にも左右されはするがその基本は歌い方に依存している処だ。
ボーカル用Micの最大の使命はハウリング回避で、それ故Micと口の距離や角度が僅かに違ってもかなり音質が変化したりする。

これを知ってるとMicがあっても無くても歌声がなるべく広範囲に分布出来てるのが望ましい訳で、歌唱自体が上手じゃないと最悪はMicを使えばボロが分り易くなるだけなのだ。
声量と楽器の音量バランスの問題は常に付き纏うが、結局は歌ってMicには頼れないのである。

これらを総合判断すれば先ず何を置いても歌唱力のアップに励むべきだが、現実的に大声が出せる場所の確保も含め決して楽では無い。
だからMicとなるのであるが慌てる乞食は貰いが少ないで、Micを使って上手に録ろうと思ったらホントはそれだって同じ位大変なのだ。

だからこそ録音技師とか音響屋が仕事として成り立つってもんで、もし歌だけMic(≒PAを通す)を止しても何とか録れそうなら断然そっちがお勧めなのだ。
全部自前で行くには生楽器奏者にはちっとも必須じゃない録音や音響の猛勉強を要すし、人に頼めば機材や場所代に加えて人件費も掛って来る。

なので才能皆無の大金持ちだったら割が悪くても物量作戦・人海戦術に打って出るのもお好み次第だが、そうじゃないなら経費が嵩むのに歌はロクに上手くは成れないってとっても損なシステムなのだ。
同じ経費をボイストレーニングに回せば幾らかでも歌唱力が増し、それは1回こっきりで終わりじゃ無く後に残るんだからさ。

これだとMicレスの分声量が要求されはするけれど、元から小声に明瞭度を求めるのが不可能な点に配慮されたい。
明瞭度は声量自体に依存するでもないが、人の口の開き具合やその角度等様々な面が「遠く」とか「全員へ向けた」のとは大抵は違う形になってしまうからだ。

かなり遠くにいる人に呼び掛けようとしてうつむいたままで居るなんてあり得んし、逆にすぐ隣の人に地味に愚痴るのに凄くハッキリした声を出したりは誰もしないでしょ。
なので余程専門的訓練でも積んだ人じゃ無い限り、声量と明瞭度や到達度は自然と比例してしまい易いのだ。

「音響も趣味だ」とか「本式な方法で録りたい」のなら止めはしないけど、特に要望が無いならもっとワンポイント収録で粘るのが歌唱力・演奏力共に向上させるのにも役立つのである。
次回は只のミュージシャンつまり楽器やスマホなんかは持ってても、防音室や録音機材は一切不所持の場合どうなるか等を綴ってく予定。

<つづく>

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