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2019年8月12日 (月)

音楽備忘録➄ Funkってどうすりゃ演れるのⅤ

前回具体的にはAl Jackson Jr.とRingo Starr辺りから始まってると書いたが、それでは彼等は一体何を参考に思い付いたんであろうか。
それで思い出したのがChuck Berryで、Guitarはジャジャじゃジャ…のRockの典型的8Beatなのに、太鼓のRideが只の4Beatのレガートになってたあれだ。

曲としてはJohnny B. Goodeなんだがレコードではそうなってたのが、発売後のLiveではThe Venturesみたいな叩き方へ変わっていた。
何でそうなったかホントは調べるべきだろうが今回趣旨から若干ズレてるし、調べなくても察しは付くのである。

何しろ当時Rock’n’Rollを演ってた人なんて数名しか居なかったんだから、発明者以外つまりバックの伴奏者はプロとなると大方はJazz系等の人しか居なかった訳だ。
8Beatとしては太鼓が跳ねない方がらしさってか疾走感には優れるのでより適しているが、ミスマッチな筈のレガートの方にも独特な魅力があったのも確かだ。

Bassは4分音符主体なので除外するにしてもPianoもスウィングで弾いていて、これも理論的にはGuitarとズレて当たってる筈だが何故か気にならなかった。
Rideのスウィングしちゃってる処は当然Guitarと譜割り的にはミスマッチなんだけど、完全一致してなくても一々気にし無けりゃ問題無く聴けちゃう不思議があった。

全部がユニゾンだと明確・強力にはなるけれど、リズムパターンに対してアンサンブルのバリエーションが基本的には無くなってしまう。
そこへ配慮すれば聴ける範囲内なら全部を一致させなくったって構わなく、しかし一部のJazzみたいに全く各々が自由に振舞っているのとも一味違う。

これと質問者がホーンに拘ったのは薄々気付きかけてた可能性が高いが、当時の管楽器奏者となればよりJazz系の人しか居なかった処だ。
白人系のPopsではホーン不要なのが大多数だったから近年なら未だしも、Jazzが吹けないと食べて行けるだけの仕事量が無かったのはもう明白だ。

’60年代末になってグループの固定メンバーって席を獲得出来る迄は疑いの余地が無い話しで、それ位普段がJazz寄りだったのだから余計跳ねるなってのは無理だったと考えられる。
また聴き手にとってのFunkyホーンはとてもリズミカルで歯切れが良いが、管楽器自体は決して出音のタイミングを加減するのが楽な方では無い。

出そうとしてから管の長さ分だけ必ず音は遅れて出て来てて、素手で叩く太鼓や弦楽器みたいに触れたらその瞬間に音が鳴るのとはかなり違う。
しかも吹くには予め先に息を吸っとかなきゃなんなくて、かなり予測してタイミングを図らないと合せられない。

それを少ない体験で完全に8Beatにしろったて当分時間が掛った筈で、しかも上述の如くでそこ迄そんなニーズも恐らく余り無かったと思われる。
これからするとホーンは一番遅い時期までスウィングしてた事となり、音色も明瞭なのでリズムタイミングのサンプルとしても分かり易いだろう。

だがRock系にホーンは必須でも無いし、ホーンがRockらしさの部分を担うのは今だって少ない。
なので「Funkのホーン」と思うよりそれなら入門レベル程度でも充分なので、回りくどい事を言うよりJazz自体を少しかじっちまった方が手っ取り早いと俺は思う。

それより今回例示した初期のChuck Berryみたいなのの方が、これはJazzと名乗ってたのには無かったパターンだから重要だと思われるのだ。
加えてBooker T. & the M.G.’sは至極当然の如くJazzも難なくこなせる連中ではあるが、太鼓だけがスウィングなんてケースも見受けられる。

なので少々厳しいがドラマーが訓練見本とするのには、却って最適なのではと考えられるのだ。
場合に依っちゃ他パートには一切頼れず、ドラマーがそれを出来ない限り「あの感じ」が得られないんだからねぇ。
分かり易さでは彼等のでもSam & Daveのなんかが良いが、自分達だけの以外だとホーン等が入っちゃってるのが多いので。

<つづく>

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