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2019年8月28日 (水)

音楽備忘録㉑ Mixer卓の話しⅠ:AUXって何なのさ

その昔はテープレコーダ等にも付いてたAUXって端子、最近ではMixer卓位でしか見られなくなって久しい。
業界での慣例等があるにせよ何で日本製のでも未だにこんな馴染み難い呼称をされてるのか、その辺りがお題だ。

AUXとは英語Auxiliary(オグジリアリ)の略称で、和訳すると補助とか予備だそうだ。
個人的には幼少時からヲタってたので言語より実態で何となく把握し、大して気にもせず利用して来ていた。

冒頭の「その昔はテープレコーダ…」の例では今では考えられんだろうがAUX Inと書かれててその実只のLine Inで、Line In端子が無いなんてのもあった。
これは恐らくそれ位録音ってばMicじゃなきゃ出来ないもの認識が高かったからだろうで、ラジオのイヤホン端子がイヤホンの規格の都合で録音機の入力と整合性が全く無いのすらあったからだと思われる。

さて現代でAUXが付いてる様な大袈裟な!?卓は業務用もしくはそれに近い物で、最初から一度に沢山繋いで使われるのだから今更「予備」なんてのも一寸変な感じがしないでもないが何故か。
それは対応用途の広さを示したいからと思われ、Liveと録音では異なった用途に割り振られる場合が多いからだ。

他にもターゲットがマルチ録音機送り用のBus(バス:訳は乗物のとほぼ同じ)と呼称される親戚みたいなのもあるが、Live指向の卓等だとBus出力系統が付いて無かったりするのでAUXは奏者個別モニタ(所謂コロガシ等)への送出しに使われる。
もっと特化したのだとちゃんとMonitor Out 1,2,3…等の表記のも見られるが、何れにしてもその多くはMainやSub Outとは別Mixのが出力出来るのを意味している。

ある意味「何でも屋」を誇示してるかの如くAUX君は実際柔軟性に富んでるが、実質的には各作業のニーズのせいである程度定番な使われ方が多くなっている。
それがLiveでは上述の様になるが、録音では「Effectorへの送り」に用いるのが半ばデフォとなっている。

これの実態は拙ブログ「多重録音備忘録」の6月位から記したのを参照して頂くとして、AUX経由で送れば各トラックへのEffectの掛かりの深さ等を各々個別調整出来るのが売りだ。
もし全体に一様に掛けるので構わなきゃエレキGuitarのEffectorなんかと同様直列に、原始的手法なら単に卓の後録音機に入る前にEffectorを挿入しても構わん。

尤もそれなら必ずしも卓と録音機の間じゃ無く2ch Stereo信号に纏めた後なら、どの時点でどんな繋ぎ方でも掛けられるからAUXを使う必要は無い事となる。
それとEffector送りはBusが付いてりゃそれでも行けるが、通常はあまりそれをしないのも訳ありだ。

Busは上記の如く録音機への送り出しを想定されたのが一般的だから、録音終端部でのFade Outを考慮してその音量調節ツマミが大抵はFaderになってるのが相違点だ。
つまりAUXは1度設定したらリアルタイム調整があまり不要なもの、Busの方はそれが要るものが想定された設計とも云える。

さて近年ではPC内アプリではどうなってるかのかも省けないのでそれへ進めるが、開発時期が新しいフリー物についてはAUXはあまり用意されていない様だ。
これは一面では実情に則した結果でPC内ではその殆どがバーチャル故、Effectorの台数制限が無いに等しいのにも依っている。

この件についても既に拙ブログで触れてる通り本式なMixingには不向きなシステムだが、操る人の頭の中は単純化出来る利点があるとは看做せる。
差し詰め東京の電車乗換の経路みたいなもんで最速・最安には複雑なのを我慢するのか、乗換の簡単さ間違え難さを優先するのかみたいなもんだ。

俺自身がPCも常用してるし電気屋なので誤解は避けたいが、録音機もMixer卓もやはり実機とバーチャルには何かしらの違いはまだ残っている。
し一寸見でPC利用の方が格安で機能面が同等の様でも、実際に同等化させ様としたら大体コストはイーヴンになるみたいだ。

この続きは次回送りとするけれど特にPC内でしか殆ど体験しない人に対して、AUXって存在は必須では無くも知識としてはなるべくなら一応確保されたい。
やりたい事に対する方法が本来ならどれ位どんなのがあるもんなのか、もし知らなければ最悪不可能そうだからと諦めてしまったりする可能性だって考えられるから。

<続>

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