音楽備忘録⑦ Funkってどうすりゃ演れるのⅦ
ここ迄の俺の視点だと現代には少々感覚的に過ぎると思われるだろうが、しつこく感覚優先を唱えるのにはとても合理的な理屈があるからなのだ。
感性と理論はどっちかだけで成立しなくて常に両方あるんだが、状況や目的に応じて適した比率があると思うのだ。
以前スウィングもある程度数値化可能と書いたが別に俺が独力でやった訳じゃ無く、単に買ったドラムマシンにそう云うパラメータが用意されてたのが発端だ。
近年のとかPCでならビット数単位で微調節可能となってるが、件のは3%刻みって代物だった。
それでもあると無いとじゃ大違いで、それより以前のリズムボックスでは全くJazzっぽい刻ませ方が出来なかったんだから効果は認められた。
だが厄介だったのはテンポを大きく変えると同一スウィング率では駄目で、刻みが3%なのも災いしてちっとも万能とは行かなかった。
その後従兄の処で教わったりプチ研究したりしてみればそんなの至極当然だったんだが、数量的に調節するにしても結局は耳で判断するしかないのに変わりは無かった。
この辺りが本日の要点なんであるが、打込むにしてもその人間の方が結局「分かって」無いと仕方無い処がミソなのだ。
これに関して俺が気になるのが打楽器を始める前から打込みが普及してたかどうかで、それ次第でリズムの基本的な捉え方に相違がある可能性が考えられる。
元の質問者は我々より大体20才位は若いので、感覚すら何となく数値変換して記憶してるのではって疑念が湧いた。
昭和の昔にだって博士チックとかアカデミックなのが一々好きな奴も居たが、普通Band内でテンポを示唆するには誰それの○曲より気持ち速い位とかそんな言い方じゃないと通じなかった。
最近では俺等も誰かさんの要望でClick使用・打込み併用だから♩=123でとかになってるが、少なくとも俺自身は未だに数値指定出来るメトロノームは不所持である。(スマホも無いので大😓…)
なので帰宅すればドラムマシンでもPCででも正確なテンポは把握出来るが、出先で個人ではその手の物差しは無い。
だが「幾つが曲に最適か」の判断が付いてからじゃないと、数値化しても全く無意味なのである。
感覚を磨くのにメトロノームはとても有意義で、誰それさんの場合興奮すると凡そ♩=5とか速まるなんてのは知っとくべきであろう。
しかし順番を間違えたらいかんぜよで、上記のも人が刻んだのを計測してるだけなんだよねぇ。
んで又ベーシックなのだと只打込んだだけじゃ4拍子系は跳ねたりうねったりはしないから、幾らそんなの聴いて練習したって跳ね・うねらせ系だと絶対ゴールになんか到達せんのじゃ。
加えて近年本邦の俺言い「無駄なハイテンポ」にも触れとくが、体験からはこれを含め過去に2度程そう云う時期があったのが思い起こされる。
1回目は’60代アメリカンPopsやロカビリー系の全盛時で、2回目がJ-POP台頭から今日辺りだ。
前者はJazzやCountryを極度に単純化したのが恐らく原因で、例えばRideからレガートを排除すると只の4つ打ちとなって隙間だらけになるからよ。
後者の場合もフレージングバリエーションが極端に狭く少なく、やはり隙間がとても生じ易くなっている。
本日の暴言1と先に予防線を張っちまうが、ローテクでアホでもシャカリキに速くすりゃ何とか間延びは誤魔化せるとな。
暴言2としてそれ故近年J-POPの全てに違和感を全く感じられぬのなら、どうせ無理だからもうFunkなんて諦めちまえってね。
飽く迄誇張した暴論ですので真に受けて落ち込む必要は御座居ませんが、それ位意識とか方向性が反対向きなのにお気付き頂きたいのでありんす。
万一Funkには適正に恵まれて無くても他にも面白いのが一杯あるし、どんなのが好きでも全然OKね。
けれどどうしてもFunkりたいってんなら、それにマイナスな感覚からは一旦離れないと厳しそうですぜ。
<続々>
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