多重録音備忘録Ⅱ⑦ Mixdownが苦手なソフトMTR?Ⅰ
従兄が太鼓録りに苦戦してる待ち時間の有効活用策で、俺の方はPCでのMixdownの予習中だ。
始めにお断りでハイスペックPC概所持とか予算をお持ちだと、我々の現況とは状況が異なる可能性があります。
我々の音楽用PCの現況はCPUデュアルコア・メモリ4G・OSはxpで、特に俺の方は有償ソフト購入予算ゼロでありんす。
でも古くてもフリーのでも上手く探せるとそこそこのが見つかったり、最新の高級なのでもニーズに余り合わない事も暫しと半分痩せ我慢!?。
けれど歴が古いお陰もあって俺は実機使用なら事足りてるので、無条件で徹底的に自分に合ったソフトを探す根性が湧かない。
何しろ個人的趣味の真空管を過去の希少例を除き、PCでは使えないのもありますよってにな。
しかしこんな個人事情を抜きにしても音楽を演ろうって時に、それが楽器なら未だしもそれ以外のツール案件で手間暇が掛り過ぎるのでは大きなお世話でごんす。
今回我々にとって障害となってるのは「Effectの掛かり方」で、主に以下の2点が面倒を起こしている。
1つ目は最近拙ブログで提示した「後掛け」を正規の方法で行えないヤツで、各トラックにMaster以外に出力のルートが無いのが原因だ。
2つ目のも同じくルーティングの問題だが、モノラルトラックではステレオ出力のEffectorの出力がご丁寧にモノラル化されてしまう処だ。
上図1は俺言い「マトモなMixdownが出来るMixer」の概念図で、実機の場合録音機出力とMixer入力チャンネルは通常直結するので「Track ○」と表記した。
また実際は大抵入力チャンネル数はもっと多いが、クローン状態となってるだけなのでこれも2迄としている。
因みにSubと表記してるのは機種次第でEffect SendとかAUX 3等と様々だからで、Effect Send表記以外となってるものは接続等次第で他の用途にも使える様になっているからだ。
もし入出力がモノラルのEffecotrしか無かったなら上図1と違ってても無問題だが、代表選手として入出力共折角ステレオになってるReverbを使うのにこうじゃないと真価が発揮出来なくなってしまうのだ。
因みにⅡで上図1では「ch Insert」(トラック個別に掛けたい場合でモノ出力)か、「Main Insert」(一括ステレオ入出力)の所にEffectorを嵌めれられる。
しかしモノ出力Effectorでも複数トラックのを「別加減」で掛けたい時だと、Reverbみたいに別ルートを取らなきゃならんで違うのはEffector出力が単にモノラルとなるだけだ。
ここでReverbの入出力の略歴を参考提示しとくが、最初期はモノラルだったと思って良いだろう。
残響付加がReverb以前はハコの響きやエコーチャンバーだったから、収録を工夫すれば5.1chサラウンドだって今よりゃ楽に実施出来ただろう。
が惜しむらくも、その頃は再生装置も配布媒体もモノラルのしか無かったから考えるだけ無駄ってもんだ。😓
音楽の市販品が全てステレオとなったのは案外遅くて、これはレコードでもテープでもポータブルプレイヤの完全ステレオ化がかなり遅かったのも影響していた様だ。
技術・コスト等の他に上記がどれだけ影響したかは不明だが、宅にあるデジリバ黎明期のYAMAHA REV-7の頃迄のは「正規のステレオ入力」が付いてた機種なんて普及品レベルのだと記憶に御座居ません。
ここで「正規」なんて言ってるのは、Effectへの送りが機器内部で勝手にモノラルにMixされちまってたからなのだ。
突然おバカな上図2を登場させたが、空間内で場所違いの音源がどう響くのかの想像を補助する目的である。
図では俺の描写力の都合で2次元化してるが本来は当然3次元で、取敢えず天井・左右の壁・床からの距離が夫々の音源で異なってるのを青と赤の丸で示している。
左右だけに限定して一例示すると左に青・右寄りに赤があるが、青の響きなら左壁からのより右壁からのの方のが遠いから「後から響いて」来るだろう。
とてつもなく広大な空間じゃない限りはその時間差を直接耳で感知は出来ないが、赤の響きだったら向きは逆・距離差の分の時間差もあって青のとは違う響きになるのだけは何とか頑張って理解しとくれやす。
現実の響きではこれに上下方向と前後方向のも加わってるが、通常のステレオ(2ch)では左右差の記録しか出来てないんだからせめて「左右差」だけは死守しときたいのだ。
それには実機であれソフトであれReverbにはせめて「正規のステレオ入力」位は必要で、結果的に近年のは皆そうなっている。(※モノラル出力楽器専用のは除く)
んでそれを活かすには兎に角Reverbへの送りがステレオで、メイン出力へのPanpotと同期若しくは同じに設定出来るのが必要なんだけど…。
<つづく>
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