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2019年7月 4日 (木)

音圧感科学館①

前回の又今度が即やって来てポピュラー音楽等でよく意識される音圧感について、我流だが考察してこうって趣旨で御座居。
これは単なる実際の音量とは似て非なる物でもあるので、音響理論以上に人の聴感も併せて考察を要すので先ずはそこから行かせて貰おう。

人耳ってな実用上問題無くも学術的には実に厄介な代物で、音量・音色等様々な状況に応じて基本性能自体がかなり変化しちまうもんなのだ。
なので音量に対しての感覚はちっともリニアじゃ無く、その結果必ずしも単なる爆音が最高の音圧とは聴こえない。

聴感上の音圧はどっちかってば最大音量より「音の内容」に左右され、例えば隙間が無いとか聴こえない所が無いってのにそれを感じる。
現代人にとってだとそれに歪みとか音量最大時の「頭打ち感」も加わってて、「これ以上もう大きく出来そうに無い感じ」なんてのも大いに貢献している。

この内明確に「音が割れる」=「普通の歪み」の方は分かり易いので今回は外して、物理的には歪み出してるが聴感上は殆ど歪んで無い様な場合のを進めてこう。
最初は一部ではチト有名な「パワーコンプレッション」 を挙げるが、耳には歪んで無くても音波形を見てみると立派な頭打ちが始まってるのが見られるものだ。

管球式Ampパワー段歪みが別名「パワーコンプレッション」と呼ばれるのも正にこれで、パワー段で掛ったコンプみたいって訳だ。
歪みと称さないのは聴感からのせいで、電気・物理的には歪み始めてるが音色変化が人耳には歪む一歩手前な感じだ。

これで変わって聴こえるのは音色じゃ無く音圧感で、冒頭に記した如く音にいっぱいいっぱい感が出て来るものだ。
これも概述の通り他楽器でも大抵は起こせる現象だが、決め手となるのは奏者は意図的に音色を「歪ませようとは思ってない」処だ。

エレキGuitarの歪ませサウンドでもFuzz等は限界感満載でむさ苦しいが、所謂Overdriveなんかだと寧ろとっても爽やかだ。
これからも分かる様に歪み度合いと音圧感は、必ずしも比例はしてないのである。

次に前回プロローグを述べた電気楽器の「PickupのOverdrive」だがこれは意識的に歪ませた音色にしてる時には余り影響が無く、音色的には生音じゃないといけない時には無類の威力を発揮する。
これの典型例は「指弾きBass」と感じてるが、ピック等より軟らかい指先でタッチ感やアタックを明瞭に出すにはこれしか無いと考えられる。

弦を爪で弾いたりすりゃ倍音は沢山出せるが、それでは今度は基音が極小化して音色は細く音程感も不足してしまう。
ピック弾きの場合でも倍音だけに注力すると極端な話し、クラビネットの低音域かよな音色となって普通には使えなくなる。
そこで今回案件の登場となるんだが解析はまた明日として、耳に目立たぬ歪みに依って音量は殆ど増えずに倍音が増加しているのだ。

個人的にはBassや太鼓ではフル活用したいと思ってるが、何故少し歪んでるのに耳が感知し辛いかを述べとこう。
俺は音響屋且つ元オーディオヲタでもあるので、以前もし無歪だったらどれだけクリアになるかと色々試してみた事があった。
処が電気楽器Ampと来たらどんな小音量でも殆どのは最初から無歪では無くて、結局パワーコンプレッション領域迄はロクに音色は変わりませんでしたとさっと。

その程度がオーディオであれば明らかに濁ったのが分かる位だったが、楽器だと何故かそれでも全然平気であった。
それよりも楽器の場合は「音の勢い」みたいなのが僅かでも下がると駄目で、良い音っつっても楽器とオーディオでは随分違うもんだと感心しきりであった。

因みにオーディオでパワーコンプレッション領域に入るとどう聴こえるかってば、確かに力強くはなるがそれよりうるさくけたたましくなって聴き疲れ全開である。
これは出してる音域の違いとか音数のせいだと思うが、まだちゃんとアナライズしてないので何れ機会があればとしとこう。

<つづく>

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