多重録音備忘録Ⅱ⑩ PCだけMixの弱点Ⅰ
こりゃまた失礼、数回分の多重録音備忘録Ⅱの「Ⅱ」を書き漏らしてたので慌てて修正させて頂きました。😓
気を取り直してお題で御座居ますが、個人的にはコレ現行プロジェクトへの一抹の不安でもあります。
例の如く好み他個人差千差万別だけれど、体験的にアナログ若しくは真空管式Effectorが使えないのは「音色創り」にはかなり不利だからでゲス。
何処の世界でもイケメンの寅さんなんてのは無理なもんで、全方位から高音質なんてのはどうしたって優等生にせざるを得んもんなんでありんす。
確かに今では高度なシミュレーションのがあるにはあるんだが、デジタルのでは所詮部分的Lo-Fi化に依って癖を得てるだけの様相なのだ。
最新のと最古の両方に充分な体験がある上で詳しい人なんて中々居なさそうだから仕方無いかもだけど、旧来のは結果的にあまり高性能じゃなくても「わざと落して」なんかは決して居りませんでした。
ここがもうPCソフトと実機では正反対を向いちゃってて、俺的には「基本理念の誤り」なのでその限りはバーチャル物には一切期待せん様にしとりゃーす。
特定部だけを取り出して比較すれば完璧でも、総体的には必ず差異が生じるのが分かり切ってんだからさ。
尤も全体比較は時間も掛るし気に掛けるべき点も多岐に渡るので、聴き手はおろか製作者サイドでも認識し辛い嫌いがある。
だがちょっとでも気になった人は今でも真空管コンプを求めたりするが如く、特にそれをわざわざ掛けた効果の違いは良くお考え頂きたい処。
昔体験のある身からすれば実は今の方がアナログとか真空管Effectorを気楽に使えるんだが、それは商品の低価格化よりも雑音や明瞭度の都合に依る。
かつてのは録って記録するだけで結構な劣化があったから、そこから更に落ちると困る場合も多かったんだ。
実際Beatlesの準一発録り時代のと多重時代のを比べると、単体楽器の音質は数年古い非多重時代のの方が良かったりする。
多重時代のは明瞭度だけならMicと音源を近付けたお陰で確保されてたが、それ以外の部分では6・7割方劣っていた。
それでも彼等は当時としては別格の高音質だったから下せた英断とも言え、一発録りですら格段にLo-Fiだった黒人系の様な状況だったらもっと仲間を大勢集めるのに恐らく精を出したであろう。
俺がアナログでもそれなりの設備が揃って頑張ってたのはそれから20年位は後だったが、あっちは最高峰こっちは悲しいかな最低峰みたいなもんだから音質劣化への注意は常時必須であった。
せやから今なら遠慮なくどんどん行けちゃう処なんだが、従兄の処へ毎回持ってく勇気はチト湧かない。
もしこれはもう絶対アレがどんぴしゃだなんて判明すりゃ話も違うが、要るかどうか分からんのを毎回全部となると腰が上がらない。
でこっからが皆さんにも大いに関係しそうな処で、PCと独立録音機の外部への雑音の出方差等が懸案となりそうだ。
PCは雑音面ではほぼ家電品扱いなので、外部Effectorがそれを拾う危険が結構ある。
これには接続規格も含まれてて幾らローインピーダンスでもPCのは通常アンバランス(不平衡)、依ってもし拾っちゃったらバランス(平衡接続)みたいにキャンセル出来ない。
んがアンバラなればこそケーブルをより短くしたくなるし、そんで近付けるとンザーチチチッなんてんじゃ敵わんとな。
んで元がPCから始めた人だと先に録音用実機Effectorは持って無いだろうし、奮発するにしても選ぶのがそれなりに大変になりそうだ。
となると万人共通対策法としては、「録る時の音」を最高へ近付けるのが一番かと。
生や半生(電気楽器とか)を録るには入口に絶対にアナログが要るので、その部分にならどんなに奮発しても唯一の事象を除き損する心配が無い。
そう云や変に巷じゃヲタ性のあるオーディオインターフェイスも並んでるが、後からじゃ思った程弄れんからってのがあっるからかも知れない。
処で「唯一の事象」ってのは録るに足らない音しか出せん場合でっせ。
これの実態はあっしにぁ分からんので各自でとして、次回はPC録音で特に要りそうな入力部について書く予定。
<続>
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