音圧感科学館⑱ デジタル録音とレイテンシⅣ
レイテンシ案件はこれで一旦打ち止めのつもりとして、クドくても最大注意点から行かせて貰いやす。
録る音のData量次第で遅れ具合が違っちまうのがそれで、しかも必ずしも単独パートだけがそうなるとは限らんのも是又厄介の上塗りであります。
加えて機器にとっての負荷が軽い内は一切現れず、症状が前触れ無しに突然出るので対処は困難でしょう。
実は宅ではPC・サウンドカード・ソフトとも何年も前から「録れる状態」にはなってたのに、極最近までadatでしか録らなかったのもPC特有の欠点に翻弄されたく無かったからでした。
Windows等の汎用OSは自動Updateやメンテの機能の完全停止が困難で、止められるだけそう設定しといても何時か何処かで勝手に「OSの都合」で動作する事がある。
万一これが一世一代の名演奏時!?にでも悪さされちゃ敵わんので、録るのは打込み物の.wav化時のみとしてたんだす。
打込みなら録り直しも楽だしもっと言っちゃえば、鳴らす音自体が当てになろうとならなかろうとそのPCに依存してっからね。
現況では拘って鳴らす意味がある様な立派な音源も不所持なんで、古い奴と思われるでしょうが機械の音をそんなに信用して無い訳ね。
それが災いしたかアナログのみ時代と違って多重録音機が低価格なのから出てるが、具体的にどの程度のクラスのであれば安心かを少し知り損ねた感がある。
尤も俺言い「擬似Band」だとかもし多重録音機をフル活用しようとすれば、結局は「単にアナログがデジタルになっただけ」みたいな機種じゃないと対応し切れない箇所が出て来る。
これはPC主体でやろうとしても似たり寄ったりで、サウンドカードやオーディオインターフェイスにもその筋のブランド物ってのがあってかなりお高い。
暫く前迄は中間帯のが出ていたがあまり売れず話題にもならなかったのか姿を消していて、中古を根気良く探せば行き当りそうだがホントに事足りるのかの情報が僅少でハッキリしない。
それから主流が完全デジタルへの移行期の実機デジタルEffectorの事をちょっち記しとくが、その頃のはピッチシフト等重めの動作をさせると露骨にEffect音が遅れたもんだった。
だから録音での後掛けには使えても、Liveのリアルタイムでは旧態依然のアナログ回路オクターバーの方がまだ使えるなんて状況だった。
けれども入力音に依って遅れ方が変わる様な事は無く、今からしたら低性能で情けなくも正直ではあったと思った。
音楽屋にとって困るのは単なる性能より「使える道があるかどうか」で、近年の機器はその点では退化し過ぎてそれこそ危機的状況を迎えつつあるとも思える。
ポピュラー系の音楽を演ってる人ってすぐ新しい物へ飛び付く傾向が感じられるが、自分の用途に合うか満たしてるかの判断は自己責任だ。
売る方が阿漕な商売してても音楽界は世間ではマイナーだし、専門性が高過ぎて消費者センターへ訴えても難しそうだからなぁ。
そこで俺提案としてはケチりたいなら所謂典型的な多重録音機なんてもう買うの止めちゃって、オーバーダブ機能付のハンディレコーダが最安だと思う。
究極はスマホの無料アプリでガラケーすら無縁の俺には無理だけど、近年のPC不所持のお若いのだって落して入れりゃすぐに使えちまう。
因みに上記2つは縁が無いので今ググって至極簡単に出て来たもので、前者は約¥1万・後者は8トラックマルチでやんした。
因みにⅡで知り合いの趣味でYoutubeの投稿動画なんかを見させられてると、人気の高パフォーマンスのが必ずしも高画質・高音質じゃなかったりしてるのも未だにあった。
結局は馬鹿と鋏は使いようで、特に音楽みたいなエンタメもんは余計そうなんじゃと尽々ね。
処で肝心のレイテンシ案件だが上記の様な状況があるので、もし気にするならコストを優先しない方がお勧めである。
タイミング≒ノリに先ず影響が及ぶが、それは只合奏させただけで本来得られるべき音圧をも損ねるのである。
因みにⅢで幾らも詳しくも無いんだけれど現代のスマホはかなりPC的に高性能で、主機能が電話なだけに只のPCよりは音機能を窓際に追いやって無さそうだ。
強いて言えば通信が無線なので大事な作業中に更新なんかが始まる危険度は少し残るが、少なくとも本体だけでやってる分にはそれ以外の点では只のPCよりは安心感が持てると思う。
<新たにつづく>
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