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2019年7月23日 (火)

音圧感科学館⑰ デジタル録音とレイテンシⅢ

前々回に先送りしたレイテンシと音圧の関係、ここ迄チラ見せになっちまったので先ずはちゃんと記しましょ。
ハッキリ言って各パートの出音タイミングは、直接全体の音圧を左右します。

俺的に一番これを実践してたのがBeatlesで、彼等は演奏のみならず歌の方でも強力なコーラスがあった。
彼等の場合印象としては4つの楽器に3つの歌ってのが平常運転で、4人編成でも音のパートは7つもあったんだからさ。
単なる数だったら近年の大所帯アイドルグループの方が多いけれど、歌は勿論楽器にしてもユニゾンのオンパレードだから案外「純然たるパート数」は少ないのだ。

大人数で歌う特徴を活かすのにタイミング・声質・音程等は却って微妙にズレてる位の方が厚みが出せるが、今だとそれはShort DelayやChorus等Effectorでも近似効果が得られる。
ハーモニーだって一定のだったらEffectorでも出来るけど、変幻自在(人の気紛れ含む)とは行かぬ。

そしてこの手の厚みは必ずしも=音圧とはならず、厚いって位だから音量より音色を指しているのだ。
音圧を伴う厚みだと同じパートの増し盛りでは無く、異なるパート・音色の物がタイミングの一致に依って一塊になった場合だ。
強いて言うなら存在的に強い音って感じか、各パートの音色・音量は至って普通なのに集合体としては聴こうとしなくても聴こえちまう様な状態になる。

と最近脱線係数がまた上がってるから気を付けてっと、本題に戻ると「不適度に微妙なタイミングのズレ」があった場合にどうなっちゃうかなのだ。
概述の様に音波には空気の押し引き或は上下方向等と、「往復運動」となっている。

故に例えばバスドラの音波が「山」の時にもしBassのが「谷」になってたりすると、これも概述の「逆相」となり両方の音が小さくなったり低音が無くなったりしてしまうのだ。
音程が違えば基音部には影響が出なくても、太鼓みたいに倍音豊富だとその倍音の一部が聴こえなくなって急に明瞭度が損われたりする事だってある。

具体例っても紙上で音は出せないけれど、我々の録音で実際かなり明確にこれが現われたのだ。
ドラムパートが従前の従兄「首傾げバージョン」から「取敢えず納得バージョン」になったらば、何故か俺のBassの低音が急に力強く元気になった様に聴こえたのだ。

今になって振返ってみると大した演奏力じゃ無いにしても、もし何時も芳しく無かったならとっくにコンビ解消してただろう。
今はかなり長いブランクもあったから忘れ掛けてたが、そう云う化学変化が起こらぬなら他人からももっと評価・支持され無かったのは間違い無い。

もしかしたら従兄は感覚的にそれを覚えていて、何となく気付いてたのかも知れない。
俺と違って先生業をやってれば「他人の音を聴く」機会が多く、何度か聴いてる内にコンディションの予測も出来る様になってるだろうからね。

これが人のせいなら齢のせいと諦めも付くが、妙な機械のせいで翻弄されてたとは堪りませんわ。
機種選択と使用法を誤ったのは従兄だが、専門家の癖に今迄気付けなかったとなると同罪かそれ以上かも…。😢
我々の場合は環境上の都合で先に上手く比較出来なかったけど、皆さんは可能な限り先に色々試してこんな目に遭わないのをお祈り申し上げます。

さてもし運悪くこんなになってしまった場合、普通先ずはEQで補うのを考えるかもですがそうは問屋が卸しちゃくりゃんせん。
逆相で相殺されたって事ぁ、もし効果があるとしたらバスドラかBassのどっちか一方だけでゲス。
しかも同時に鳴る箇所は単独の所より必ず低域が減り、結果的に皆で一斉に鳴らした時程音が小さく弱くなるって逆転現象が起きるのです。

これについては多分概述太鼓のマイキングでやはり従兄が先に発見したが、これは弁解しとくと叩いた本人じゃないと判別が難しかったです。
もし複数楽器(太鼓)を鳴らした時に音量が低下してても、本人以外にゃ意図的にそうしたのかどうかが分からんですから。

更に重要なのは低域程影響が大きくなるので、通常は合奏音がピーキーになって平均音量は下がっちゃうんですわ。
特殊なの以外で人耳に心地よい音ってな、大凡Octave上がる毎に物理的には半分の音量になってるもんなんざんす。
その状態がしかし人耳には同じ音量感に聴こえるからで、詳しくはかなり前なんでどれにかは忘れたけど済まんが拙ブログを漁っておくんなまし。

最後に自戒を込めて今回の敗因を整理しとくと、デジタルでは場合に依っちゃ録る音次第で「遅れ具合が変わる」でやんした。
因みに俺主導のプロジェクト・もっと簡単に言や俺が叩く場合、太鼓が先頭打者にならないケースは僅少でした。
もしかしたら宅でも前から少し起きてたのに、それで見逃してただけなんざんしょか…?。

<続>

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