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2019年6月24日 (月)

多重録音備忘録㊺ 実機Effector

暫く前に買って持ち続けられそうなのは実機の方がと書いたが、その典型例は真空管Effector等だ。
最終的には音のニーズ次第でデジタルとアナログ或は本物とバーチャルの「使い分け」となるが、それには違いをより熟知してないとね。

冒頭から少し脱線気味となるが最近凄く気になったのが、Youtubeに投稿された自作作品でのReverbサウンドだ。
動画Fileのサイズ等色々制約が掛ってるのは分かるけど、それにしても変に籠った響きのを平気で使ってる連中が随分多いったら。

これ過半数が録音スタジオでのGrand Piano録音なのに、画を見なけりゃデジタルPianoにしか聴こえん様な音になっちまってたのが実に残念だった。
主犯がReverbで共犯がEQ辺りかと思うが、特に低音側がもう「弦を叩いた音」では全く無くなってしまっていたのだ。

それが化石アナログ機だってんなら未だしも、恐らくそんなのは1つとして無いだろうに。
単に操作不慣れでプリセットを使ったならそんな変な設定のはありそうにないので、恐らく何らかの点を気にして失礼だが「下手に弄った」結果であろう。

全くいい加減な推測に過ぎんけど一寸思い浮かぶのは滑らかさとかで、或は本当の深みとは全然別物だが高音が目立たない方が「深っぽい」とでも思ったんだろうか。
低域そのものは中高域に比べると音質を作ったり変化させられる持ちカードが元から少ないってか、変えてもそれがとても聴こえ難いって方が正しいがそんな性質がある。
反対に中高域は僅かの違いもすぐ分かるので、そこを余り響かさせなきゃ安全ではあるのかも知れない。

だが低域だけが不要に響けば上記の如く明瞭度等を阻害するだけで、聴き取り負担を増加させるだけなのだ。
しかもその程度の事をするだけなら立派なデジリバなんて全くオーバースペックで、ホントの処はよく分かんないけどわざわざ作品クウォリティを下げてしまっている。

かつて録音がテープが主役だった当時は録ると元より先ず大抵は籠ったから、下を響かせ過ぎるのは駄目と皆が気付き易かったのかも知れん。
ある意味無変化デジタルの弊害なのか、確かに昔よりどんなMixしてても無理すりゃ聴き取れる率は上がったがね。

入手・状態・メンテ等多くで難があるから今更お勧めはしないけど、こうなる位だったら昔の「低機能エコー」の方がマシな結果を招いたであろう事は断言出来る。
その手の多くにはEQなんて付いちゃいねんだから、どんなに響きがチープでもあんなに迄籠る心配は皆無なのだ。

近年の多機能機とかPC内のだと操作が煩雑になるのもだが、それ以上に「見落とし」(音なんだからホントは聴き落し!?)を起こし易くなるのも大きなポイントだ。
加えてデジタル機の多くは操作部の共用化されてるのが一般的で、サイズやコストダウンにはこれは大事な要素だ。
だがやった設定が一目瞭然とは行かないし、違うページのDataを交互に調整する際にも余計に時間が掛ったりする。

近年この点についてはLive使用を意識したシンセNord Leadみたいに、割と調整部を本体表面に「全出し」するのも出て来ている。
が楽器自体じゃないからか特にマルチタイプのEffectorではスペース的にも困難だが、デジタルのは悪く言えばプログラムセレクト以外の大半は天岩戸へお籠り状態だ。

これはPC内の物では近年考慮されたのも増えてるが、それでも他機も含めてずっと全部画面に並べとくのは結構厳しそうだ。
原始人の俺にゃサッパリだが何故かやたらとミュージシャン程PCはモバイルとかノートを持ちたがってる様に伺え、それでは画面が狭く増やすのも大変なのでこんな場面ではとても不利になるがこれが現状だろう。

楽器を弾かない人には実機Effectorって敷居が高い気もするし、演奏時使えない分余計にコスパも不利になる。
だがもしかなり高頻度で使うのが分かってるのがあったとしたらものは考え様で、類型過去例を紹介しとこう。

古株さんには何だ知っとるわいそんなのかいであるが、その昔Hammond Organ用Amp(スピーカ)のLeslieでエレキGuitarを鳴らすのがちょっと流行った頃があった。
音的には独特の癖があるPhaserなだけだから、それだけだったら大した事ぁ無い。

だがそのEffect音や響きを皆はそれ迄何時もOrgan特有音色の一部として耳にしてたので、あたかも「Guitar ぽいOrgan」なんて風に感じられてたのだ。
歪ませないでGuitar Ampの内蔵スプリングReverbを深ぁく掛けると、その音を聴いた多くの人がああThe Venturesねって思うのと同じメカニズムだ。

因みにLeslieとは言うなれば管球式・機械式Phaserとでもなるか、ともすれば単調な電気Organの音に「うねり効果」を与える物だ。
上記で独特の癖としたのは少しFlangingも掛ってたからで、それは構造由来の物で開発時期が古いだけに何と再生用スピーカ自体を実際に回していたって珍品!?だ。

Tonewheel式よりはまだ入手可能性が高いLeslieだが、コストもさる事乍らそのガタイがもう殆どタンスなので今更人に勧めはしないですよ。
只俺的着目点で1つだけ特記しとくと増幅部が真空管で、Guitar Amp程じゃないけど歪ませも古くから込みで活用されてた。

ここ迄だとPhaser+真空管Amp歪ませは普通のGuitar用のでも出来るけど、その順番が逆になる事で音色に違いが出るのを忘れるべからずなのだ。
現代他の方法でこれをするには歪ませをストンプにするか、録音したのにPhaserを後掛けするしかない。
つまり現行式だとLiveだと完全再現が不可能になるのが、LeslieのPhasingは既に歪んだ音へスピーカを回して掛けてんだから唯一完全対応なのだ。

因みに俺が当ブログで「Amp歪ませ」と称してるのは主にパワーアンプ部で歪ませてるのを指してて、プリ部だけでのものだったらストンプ等でも完全再現がほぼ可能だ。
これは飽く迄ヒントのつもりなので打込みに対して即効性は低いけれど、こんな目線で探して行くと今迄に無い面白発見率を上げられるのは請合いだ。

こんな風に楽器に依っては本体音色とほぼ同列存在となってるEffect音ってのもあるんで、Effectorだけでも本物にする事で実在感を増すなんてのも大いに考えられるのだ。
そしてこれは音源自体の改変が出来ない物程有効性も高まるので、その面からは打込みにこそ効果絶大とも思えるんだが。

<続>

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