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2019年6月16日 (日)

多重録音備忘録㊳ 理論的正確と音楽的正確の違い

近年では機械の演奏した音にすっかり飼い慣らされてる感満載なので、特に平成以降に生まれた人だったりすると気にならんかも知れない。
だがメトロノームやClickの有無で弾いたのを比べたら、恐らく全く同じタイミングになってる人は稀な筈だ。
余程のリズム音痴さんじゃなけりゃ、それがある意味お題の一部の証拠ですよ。

本案件は本来音楽自体の問題なんだが、近年生演奏だけの人達でも録音ではClickってんでここへ登場させやした。
そしてこれにはLiveと録音で演る側だけじゃ無く、聴く側にも色々違いがあるのに関係ありと踏んだからだ。
聴くのが一回こっきりなら流せるレベルのヨレも、何回も繰り返されれば誰だって無視出来なくなるのは当然だろう。

それが分かってるから誰だって録音の方が丁寧にと思うのは間違いじゃないが、だからって自動車教習所の修了試験みたいに「事なかれ」となっては余計苦しくなるのが録音だ。
Liveではあった視覚・MC・音量等の武器は使えない戦いに挑むのだから、理想的には最低でも音の抑揚だけは録音の方が上回ってないととてもじゃないが対抗出来ん筈なのよ。

けれど上記の如く聴き手の環境如何で音量ってカードは当てに出来ん等、使える手段が録音ではかなり限定されてしまうのだ。
特に低域爆音に依る振動等は普通の再生装置では望むべくも無く、明瞭度や綺麗さは確保できてもそれ以上を音色に求めるのは困難だ。

正に消去法的だがとなればこそ自由になるのがリズムで、それも微妙なタイミング等の相違である。
使わなくても録れる物へのClick使用を俺が嫌な理由の1つがこれで、例えば曲の進行に従って僅かづつテンポが「自然と」上がるのなんかが困難化してしまう。

手間暇掛けて分析シミュレートすれば全く不可能ではないけれど、そのData収集の為の元演奏はどうせClickレスなのだ。
大体に於いてそうして散々捏ね繰り回してるとそれをやってる内に腕が上がったり、Clickレスにもすっかり慣れてリズムが安定して来たりするのが落ちであろう。

対Classic系比だとポピュラー系はそんなにテンポが変わらんもんではあるが、それも飽く迄「感覚的には」の話しなのだ。
近年ではClassic系の打込み物も多数見られるが、俺的に実はClassicの方がリズム面ではまだ打込みに向いてると思っている。

Classicはテンポの上げ下げは頻繁だが、割と小節単位とかその適用範囲がポピュラー系より広いのが多い。
だがポピュラー系で癖の強いのになると例えば8Beatの7拍目だけ微妙にショートなんて、瞬間芸的になのが実に多いのだ。
しかもそれが今回お題の音楽的正確が原因の、特例だったりするのである。

フレーズや音色・テンポ等多要素による音の化学変化のせいで、紙の上の理論のままとは実際出してみると音がズレる現象があるからだ。
こんな事言うと嘘臭く感じるだろうが少なくとも小節の頭等を除けば、音楽的正確を優先したら九分九厘はClickとズレて当り前なのだ。

ピッタリ合って構わない1%とは無機質な「ダダダ」みたいな連続音の場合で、それ以外のは聴いただけでは判断困難な程度だが音の感じをマトモにするとズレている。
では例に依って例として今俺が手掛けてる曲の編集で、先週Intro小節数半減が決まった作業での出来事がある。

これは打込みと手弾きが構想としては半々の物で、抑揚の要る要らないで大体打込みと手弾きに分けている。
実作業では打込みソフト・スキルとも俺がだらしないので構想に反するのも現れ出してるが、必然的に手弾きのは抑揚表現の責務が重くなっている。

その結果フレーズフィーリングを保たせると、厳密にはClickとはズレる場所と箇所が多くなっている。
これが聴くだけなら無問題だしそうなるべく弾いたんだが、Clickを存置したまま編集しようとすると只の打込みの様に簡単には行かなかった。

打込み分は取り去る分の時間を計って単純に抜けば良いし、寧ろそうしないと音だってズレて聴こえる。
だが手弾きので同じにやっても元は合ってたタイミングが微妙にズレるので、波形を拡大して見てみたら正に本案件を目の当たりにしたのだ。
折角見えてるのでそれで合わせると音は変な感じになり、仕方無いから計った時間は目安としてしか用いず音で判断して漸くさっき縮め終えた処だ。

若干案件からはズレるがもう1つ課題を抱えてて、それを次回のネタとして何となく編集の話しに進んでるのである。

<続>

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