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2019年6月12日 (水)

多重録音備忘録㉞ 録音とLiveでの差の問題

前回後ろの方等で触れた録音とLiveでの差の問題、俺は折角!?万事屋なのでその視点から考察するべ。

前述近年本邦では規模の大小に無関係にほぼ「Liveの音はPAからので聴く」案件だが、再三唱えた如く俺は本来はこれには猛反対だ。
まるで消費税の再増税と同じで、「何処がキツくなるのが一番困るか」がちっとも考えられてないと思う。

店側としちゃけしからん出演者に対し音的コントロールを確保したいかもだが、結果的にはお客さん対し音量「過剰供給」に終始してるのが大半だ。
これも毎度になっちゃうがやり方が中途半端なのが不味く、結局は主義思想等が曖昧なまま模倣に走ったせいだと考えられる。

つまり狭いのに無くても聴こえるのにPAってしたいなら、せめて楽器類の音量を「
PAが無いと聴こえない設定」としとく必要があるのだ。
両方あるいはPAよりそれ前の音が大きく聴こえたのでは、制御不能領域が残ってしまうのだから。

って言ったってキリが無いし今回は「録音」なので先へ行くが、上記案件の回避が難しい現況では演者はそれを分かった上で対処してくしか無い。
これで一番問題視が要るのは恐らく「Liveも演る独りBandの人」で、もし今回案件が無ければ録音時のマルチトラックを最小限調整で使える処だったのにね。

その中でも最大の懸念事項は生ドラム等の爆音生楽器で、失礼乍ら現況殆どのLivehouseではそれを不足無くPAだけで再生出来る処は殆ど見当たらない。
ホントはおかしな話しなんだけどこんな境遇しか与えられてないので、この面からは「何時でも同じ音」主義の人達には可哀想だがLivehouseでは半ば諦めて貰うしか御座居ません。

それと今は何処の練習スタジオだって生楽器或はClassic系専門の所じゃ無きゃ必ずPAはあるが、練習で全部の楽器に用いた上そのPAの音を聴いて調整してる人なんて居るんかいな?。
もっと突っ込んじゃえばMixer A氏の時は強目・B氏の時は弱目とか、全スタッフが固定してる様な大御所位しかそもそもそんな練習も出来ないよね。

そこで俺的には先ず演りたい音楽に必要な最低人数が揃ってる場合は生演奏で、そうでない方もそれなりに…じゃなくって録音で先ずはBestを尽くしてみるのが宜しいかと存じます。
Liveと録音には色んな差異もあるけれど、「磨く」と音が良くなるのは一緒ですからね。

それにLiveはその場限りだけど、練習や録音はやり直しが効くし何回やっても構わない。
依って豊富なLive経験も役立ちはするが、細かい部分の向上には録音の方が格段に体験効果が高いんざんす。
でそれの効率をなるべく上げるには、録音でこそ妥協しちゃアカンくなるのよ。

後そうでした例えば録音でFade Outしたのとか、最近は一時より減った「テープ逆回転サウンド」のとかLiveでどう処理するかは今でも昔とそんなに違わない考慮点だよね。
これらのサンプルとして過去例の提示へ移るが、最初は音質ってか音色の問題から。

前回紹介した動画は偶然にも最高権威の方が普段録ってる場所へ、アブノーマルにもお客さんの方を招き入れちゃったレアケースだった。
EffectもVocalの極一部にDelayを掛けた以外は、残響もハコの響きだけだった。
尚且つ奏者・概録音物・聴者への音の供給が全く同じPA等と、Liveと録音で音が変わり様の無い条件が揃っては居った。

が、暫く聴いてて感じたのは何時もの音になる原因が環境や機材じゃ無さそうだった処。
この御大が仲間とレコードデビューに際し取った策がかなり徹底してたんだが、今回案件に加えポピュラリティの為に削れる物は容赦なく削っちゃった。
今ではその縛りはとうの昔に解除してるが、基本形は上記当時に形成されている。
つまり最もどんな状況下で演っても同じになる様な、最初からそんな演り方になってそうなのだ。

しかし好み等もあって誰でも常にそんな風にアジャスト出来るもんでも無く、ここではこれを特例1とでもしておこう。
次にポピュラー系グループの癖にLiveで生オケを要する編曲を常としてた連中ので、これは俺的には欧州か米かでかなりやり方が違ってた様に感じている。

例えば前出BeatlesがLive中止後に作った作品では、偏屈プロデューサのせいかオケ迄も多重録音だった。
がその奏者達が問題でポピュラー系のオマケなのに、とんでもない超一流の人達だったのだ。
これでは先ずメンバーのスケジュールの時点で、再現なんか出来たってせいぜい年に数回位しか無理だろう。
だが多重録音が出来たからこそ、そんな夢の組合せが実現したともとれる。

一方米サイドからは主に’72~’74迄のFour Topsのアルバム3枚を取り上げるが、彼等の場合は大御所含むも全員では無いがスタッフ込みのほぼ固定メンバーで暫く活動してた様だ。
活動場所が母国米中心だったからかは不明だが、ハコでも何でも国自体からしてリッチだったからかLiveでも編成変更なんか無しなのだ。

それと証拠提示迄は出来ぬが録音でもやたらと一体感が強く、大編成一発録りじゃないと俺分析では恐らく無理との診断結果に至っている。
流石にここまでやってりゃ何時でも同じ音も容易いが、シャウトが印象的なリードボーカリストのそれの頻度がLiveだと減ってるのがご愛敬ってかオイオイ変な処だけ変えんなよって…。😓

これらからやり方次第ではかなり同質化させる手が無くは無いが、俺的にはそれより思い付いたアイデアに制限を付ける方が勿体無いかと思っている。
Liveと録音はある面永遠のテーマだが「録音の特権」ってのにも充分目を向けないと、昔より機材等の都合で個性が出し難くなってるのを補うのは厳しそうに感じられる。

<つづく>

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