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2019年6月21日 (金)

多重録音備忘録㊷ 打込みと編集Ⅰ

タイトルだけだと変な話しで、打込みだと録ってからの編集なんて普通は不要だもんね。
だから若干レアケースだとは思うんだが、現実的に今の俺ん処じゃ必須なんですわ。

さて前回告知の画の前に(もうすぐ下に見えてるが)、打込みでも一筋縄ってか素直に入れても駄目な話しを訊いたのでそれ本日の前菜。
昔従兄がYAMAHA QY-20だかを使ってた時、音数が多いとその所だけモタったんですって。
それで仕方無いからモタる拍のだけ、わざと前倒し打込みしたんだそうな。
昔から余所でもそんなの結構あったらしく、さりとて近年の立派なPCやなんかじゃあんま起んないんだろうけど。

Photo_20190621031901
唐突に出ました久々概念図、折角なので!?唐突に図説行きやす。
上の表みたいなのと鉄橋みたいなの(それ言ったら下のもだが😓)都合4段は「打込み前ズラしの必然性」とでも命名しとくかで、その下の丸囲み数字の付いてるのが概述の裏技的編集のだす。

上4段は我々現用中の「Music Studio Producer」って古いソフトので、表擬きのはこれでは「ピアノロールウインドウ」と称されるのの概念略図だ。
鉄橋擬きと書いたのは俺称超簡易音量グラフで、打込んだ結果出た音の様子を色毎対応で表してみた。

こっちを続けるが表擬き内の色の長方形が打込んだ様子で、黄色のは聴いて問題を特には感じなかったもの。
但し最上段最左最巾広みたいに単純に音の欲しい分を打込むと、今回のみたいな限りなく持続音に近い減衰音の音色だとレガートになり過ぎたりする場合も出た。
そこで後ろをわざと少し短く詰めといてやったら、上記の様な心配が不要になった。

だがオレンジ色位の短さとなると最大音量到達遅れが気になり出し、場合に依っちゃ16分音符の裏みたいに聴こえたりもし出した。
そこで窮余の策でその下の段の青・紫・赤・緑等の様にわざとズラすと、アンサンブル内では辛うじて許容出来る迄となった。

この中で紫だけ「突っ込み度」が高くなってるが、「その箇所だけ都合」ならそれ位が良かった。
紫みたいに割とすぐ前に前の音があれば直下のグラフみたいに、前の音の余韻(青線)とターゲットの音の立ち上がり(紫線)交差点がほぼ「音符頭」と一致してビュウティフォーだ。

だが直前がもぬけの殻だとそれでは立ち上がり部が早過ぎて、前拍後部に濁りを生じたりの懸念が出て来る。
又そこ迄突っ込ませるとズラし不要音との「間隔」不揃いも気になって来るので、青・赤・緑の長方形位の程度で我慢しとくのが無難だった。
因みにグラフの山高さ(実際は音量)で言うと幾らバランス小さ目でも、流石に半分位の高さになれば鳴ってるのが分り出した。

続いて丸囲み数字のへ進めるが図示したのは「2音毎にクレシェンドしたい」のケースで、打込みサイドではそれが出来なかった場合の方策だ。
①は同じ音色なので素直に1トラックへ収録した状況で、②はそれをPCのAudacityの付属Effectで加工した様子だ。

求める音は最下段⑦の緑線の状態なんだが、この手順では赤線で示した第1グループの余韻部に不要な変な挙動が加わってしまう。
要するにPCでも前後音の重なり部分がある状況だと、一緒に居るから共犯者と断定される仕組みなのだ。
尤も因みにⅡで当初からそうなると予測が付いてたから俺は試すの自体を省略したが、少なくとも全くの無問題じゃ済まないのは責任保障とでもしときやしょう。

そこで無問題の第2グループの余韻部と同状況を作る事を手順1とし、個別にEffect加工してから両者を合体させるのを手順2としてみた。
で③④が別トラックに収録した様子・➄⑥がそれを加工した様子だが、これを可能にするには打込み自体を別トラックとしとく必要がある。

因みにⅢでこんなのはMixer卓のFaderでも、実機シンセのボリウムでだって似た真似は簡単に出来る。
がそれも1トラックだと同じ問題が起き、使う道具やシステムが違っても手間としては似たり寄ったりとなる。
更に第3の手としてシンセなら予めこれ用に専用音色を作っとくのもあるし、実際Liveなんかじゃ常套手段ではある。
しかし前に出た音はそのままにしといて指令が来てからの音だけ新しい別挙動をさせる、「モーフィング」機能が搭載されてないと録音ではボロ出ましたと聴かれる場合有りだ。

MSP(Midiソフト)もAudacityも2ch迄なら同時に使えるし、再生トラックのを左右一杯に振切っとけば一応音は独立する筈だ。
だがPC内部は通常ハイエンドオーディオや独立型マルチトラッカーみたいに完全独立とはなってないので、クロストーク等の心配を無くす為にモノ再生でモノ収録とした。

又MSP+S-YXG50だと無操作時は常時Effect Onとなってるが、モノ音にステレオ感を与える為に左右のEffectは「別物」となっている。
なので音源音は綺麗に分離出来ても2ch同時にするとこれに不要差異が生じるので、これもOffにしている。

ここまでやって概述の様に合成して何とか単体音としては許容範囲に収まったが、これをAudacityにマウントして従前に録音済みのトラックとで並べてみたら!!!の!。

<それ次回>

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