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2019年5月31日 (金)

多重録音備忘録⑫ モニタ音量Ⅲ

続いては小音量楽器等を録る時のモニタについてだが、今日みたいに遮音性能に優れたヘッドホンが出回ってると爆音物みたいな苦労は無い。
でも強いて言えば記録のデジタル化等で、どんな微小雑音でも全部記録されちまうのが注意点だろうか。

また雑音ってばMicプリ部の雑音も、他がここ迄静かになると考えずには居られんかもだ。
小音量の収音だからMicには感度の高さを求めるのは当然だが、録ってから高域を盛大に盛りたい場合等は感度より雑音の方が問題となる。

よって録られる人もだけど特に「録る人」の方は、楽音と雑音の比率が良く監視出来る状態が必要だろう。
こんな用途には俺嫌い過剰演出気味近年ヘッドホンの方が、差を感知し易いから向いている。
それと楽音が鳴ってる時は雑音は目立たなくなるが、音響後処理の仕方に依ってはEffectorの反応に違いが出る可能性もある。

尤も小音量収録で一番大変なのは今昔関係無く、静かな環境必須なのは変わらんか。
どっちかっつうとこの場合のモニタは、録る時より録った後の仕方に注意が要るだろう。
それは他の場合より大き目音量で聴いてみとく事で、特にスピーカのみでモニタするなら尚更だ。

奏者と録るのが同一人物なら「録りながらモニタ」でヤバきゃ途中で止めるのも考えられるが、雑音が奏者の粗相じゃない限り責任は録る側と考えるべき処。
しかも演奏に集中するには微小雑音検知は負担が大きいから、下手に同時進行させて共倒れする位なら時間で分けた方が賢明だろう。

もしこの時点で変に気になる雑音があった場合、後でしっかりコンプを掛けたりしたいなら録り直すのが無難だ。
楽音が完全に無い部分ならGate等でCut出来るけど、微小楽音とそれなり雑音が同時に鳴ってる部分はそれを治める手立てが無い。
最悪だとコンプが雑音の方に反応したりするからでそうなる前にとするには、録った直後のモニタで可否判断が付くのが最短コースとなるだろう。

流れに乗って!?ここからは録った後のモニタに入ってくが、以前触れた機器の適正から今回は作業の都合での適正音量についてだ。
その一例が上記のだとかだが、モニタ音量次第で調整の加減に影響大なのは何っつってもやはり低域ではなかろうか。

一番起きがちなのだと小音量で足りる様にすると大音量時が低域過多或はその逆と、なるべくなら音量に左右されない低域としときたい処だ。
これも概述だがそうしとかないと音量次第で「違う低音に聴こえてしまう」で、こっちの意識の有無に依らず聴き手には別物と思われる危険すらある。

また高域に関しても小音量時には平気だったキツさも、大音量にしたらとてもじゃないが耐えられない代物だったなんて可能性も多々ある。
敢えてハードルの高いのも参考に挙げとくと、本当に優れた中域は柔らかいのに小音量でも明瞭なんてのも…。

これ等をなるべく達成させるには聴き方や回数も力にはなるが、音量の影響は計り知れぬ程大きい。
概述の如く可能な限りの方法で試聴が推奨だけれど、何時も再生装置が手元に多種あるとは限らない。
究極的にはたった1つのヘッドホンしかなくても、再生音量のバリエーションが多いだけでも結構カバー出来るかも知れないのだ。

俺の場合最初は好みの音色に先ずは注力していたが、近年録音時にはそれより常に「聴こえるか」のみへ殆どの神経が注がれている。
個人的だけれど音色を在り来りから個性的にして意味を為すには、極力常に聴こえるのが先決だからだ。

特定条件下でしか聴こえない個性では幾らこっちがその気で居ても、大多数には恐らく気付かれぬままに終ってしまう。
それにアンサンブル的にバランスが宜しく無かったらそのせいで悪印象にもなったりするから、ホントはそこそこの音色に仕上がっててもそうは評価されんかも知れない。

たまたま俺は担当楽器種が多いから早くに気付けたのかもだが、人が評価してる優れた音色の多くは「アンサンブル内に於いて」の条件付きの方が多いのではないか!?。
体験印象ではClassic・Jazz系なら未だしもポピュラー系では、ずっと延々楽器単体Soloってのはかなり僅少なのだ。

単一楽器だけで長時間飽きさせぬにはやはり技量がかなり必要で、弾き方からして他種擁してるのが望ましい。
けれどその修練に時間を取られればどうしたって合奏の方はその分疎かにならざるを得ず、常に分かり易い親しみ易いのだけを続けるのだって困難になる。

となるとその手のはどう頑張っても「楽器ヲタ向け」寄りになるのも当然で、音楽をシンプルにしたければこそ単体より小規模アンサンブルの方が適性があると思うが如何かな。
そんな考えに基づくと「再生音量を選ばない作品」ってのがスタート地点で、限界はあるがそれを目指すのが他の部分を向上させるにも近道と思えるのだ。

んなこって俺的には録ったののモニタ音量は、そんな極端なの要るんかいって位なの迄広範囲な増減をして聴いてみるのがお勧めなのだす。
またそれの体験が蓄積される事で所望音色の獲得方法なんかも「無駄無く」コツが掴めて来ると思うので、他の操作よりコレが土台となると思っとるのです。

機器の方もだが何しろ人耳は音量に依ってかなり周波数特性が変化するので、幾ら頑張っても物理的に同一バランスを提供するのは不可能に等しい。
どうしてもってんなら「この曲は必ず○○dBの音量でお聴き下さい」とでもするしか無いが、音が耳到達時点で○○dBを確実に実行するのは専門家ですらかなり大変だ。

しかもそもそも耳の個人差更には同一人物でも左右差が想定され、数値的に絞り込む意義が無い。
厄介なのは機器の方は特に近年はデジタルなので、全部完全に数値でしかないのが噛み合っていない。
それでも音楽としては誰にでも狙った通りに聴こえさせたい処で、正に感性勝負なのである。

例えば低音の感度か平均よりかなり低い人が居たとして、他人比較だときっとどれもが軽目に聴こえてるだろう。
けれど「1曲目より2曲目のはBassの大きさが倍になった」なんて、比率だけなら他の人との違いは出ないのだ。
これから考えると音色って結局は比較に依る要素が大きい訳で、再生音量に各パートのバランスが左右されんのが音色の変動が無いとも置換出来る。

本来は録る前の段階でなるべくそれが達成されてるのが理想で、後処理が少なく済む程バランス等「別事情」に依って音色が弄られる危険が減る。
それが無理でもせめて一通りのパートが録れた時点で、最低限の加工でバランスさせとくとやはり後の心配を減らせるだろう。

<続!?>

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