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2019年4月 5日 (金)

音創り⑬ ドラムスローンⅡ 使用経過と本施工!? 編

前々回の俺言い「グラつき半古典スローン」 改良のその後だが、この呼び方にしたのは従兄所持のだけがグラつく訳でも無いからだ。
また近年迄ドラムスローンに俺誤認があったみたいだが、それは回せるんだから多少グラついたってしゃーなかろうである。

かつての俺の素人印象では丸椅子でも安食堂とかのと違って、太鼓用等のは回転可能なのが利点と思っていた。
只の丸椅子は脚が4本パイプで座面直付けに対し、流石に少し高級なのは違うわなんて…。

だが従兄の先生曰く太鼓用だと本来は「回っちゃ駄目」だそうで、確かに考えてみりゃBuddy Rich御用達の大昔の筒の上に座面の付いてた様なヤツなんかだと回せなかった。

もう少し掘ると「座面上で腰が動く」のは可だが「座面自体が動く」のは不可だそうで、要は自らの体だけの動きでは「元の位置」へ戻れないからだ。
実際従兄の所のでも近年の座り心地満点クッションのは決して弾力を損なわないが、それ+座面表面が滑らか過ぎるのと相まって座面とお尻の位置関係が仲良く無かった。

もっと良く探せば適したスローンが見つかるか知らんけど俺的懸念がもう1つあって、近年のはどれも座面の大きいのしか無いのも気になっていた。
俺はチビでも腰は結構大きい方と自認してるが、座面過大だと腿が傾く高さにした時その動きに制限が掛るからだ。
Piano用での座り方の如く端へ寄る手もあるが、クッションが良過ぎるとそれでは安定を欠いてイケナイ。

だいいちなるべく必要に応じて360°方向のサポートを得るのと座り心地も含めると、重心位置が下の軸と合致してる(つまり真ん中に座る)のがどの方面からも適してるってのが俺見識だ。
例に依って個人差千差万別だろうが、クッションの厚みや質以上に座り位置の影響は大きいと実感している。

そんな中で慣れの問題も無きにしも非ずだが昔のはグラグラ・今のはデカボヨンと、どっちもそのままでは具合が悪い。
これが本案件に至った経緯だが、暫定措置のアルミテープ重ね張りは想定より寿命が短かった。

その原因は件のスローンがパイプ側にネジ部用の溝があるせいで、接着面積が小さいのもあったみたいだ。
しかし従兄としては古いの改良式が演り易いってんで、今週は本施工をやりに行って来たので例によって図へ。

Photo_4
暫定時のアルミテープをかなり薄手の鉄板(黄緑表示・実際は古くなって曇ったメッキ)巻きへ交換したが、今回は接着しないのでネジの通路を切り欠き上下分割はしなかった。
また平らな板を丸めて用いたのもあって、軸に巻き付けるってよりゃ座面側穴の壁に沿って押し込んだ感じだ。
これは切り欠きとネジの位置合わせの意味もあるし、押し込む際(完全な形状合わせ加工も困難だし)所望の位置を維持し易いのが狙いだ。

予めそうしといてから最初は座面を床に裏返しに置いといて脚の方を上から徐々に押し込んで行くが、この方が状態監視に良いし「挿み物」のズレる心配が少ない。
大凡8割方入ったら天地を正規に戻して最後に一押し、座面に重さも掛けられるしグラつき具合も確かめられるって寸法に御座居。

この追加板はプロの板金屋なんかだったらいざ知らず、綺麗且つピッタリの円筒へ加工するのは至難に近い。
それより使ってる間に勝手に馴染んで貰うのを期待しようって魂胆で、故に軸挿入時はかなり硬くて少し大変だ。
そうかって最初が楽に入る位だと暫く使用後にガタが出るのが必定なので、欲しがりません馴染む迄はで我慢しませう。

取敢えずの段階ではガタは感知領域外・ネジを緩めてれば回転可能に収まったが、後で隙間埋めが不足な感じになったら随時追加のつもりでいる。
また当初想定では大昔に買ったトタン板から切り出すつもりだったが、しまった場所が思い出せず時間切れで廃電子機器内のシールドケースを加工して用いた。

もしイスが手元にあれば現物合わせが出来るが従兄が常用中なので、板厚が隙間を超えればアウトだ。
そこで極力薄目のを探し万一厚さ不足だったら重ねる算段だったが、運良く1枚のみでジャストフィットしてくれた。

もし真似しようかなんて奇特な方が居られたら材料に関しては1に薄さ2に材質に注意されたしで、特に手持ちジャンク等が無い場合に買うならもし不適合だと無駄になってしまうので。

薄さ加減は食品関係の缶程度が良さげだが、近年は飲料系等だと殆どがアルミなのであまり勧められない。
かと言ってステンレスより硬いのも「相手を削る」懸念があるし加工も大変と、アルミやブラス(真鍮)より鉄が推奨だ。
余り物利用のお試しなら鋭利な切断面での怪我にさえ注意すれば何でもOKだが、鉄以外のだと摩耗時に出る「粉」に少し懸念が残る。

因みにアルミテープ重ね張りの約1週間使用後の劣化状況だが、最大の弱点はテープの糊とテープアルミの接着力不足の様だった。
順番としては先ずテープの位置がズレて、そのせいで「変な当たり方」となってテープが欠損・部分断裂した様相を呈していた。

施工したイスの軸端は鋼製・座面軸受穴部はアルミダイキャストっぽいが、どちらも表面は完全なツルツルでは無い。
対してテープの方が表面が円滑だったのでテープ残骸より糊残骸を剥がすのがそれなりに労力を要したが、テープやシールの類は往々にしてどれもこんなもんだ。

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