« 音創り㉑ Ampのマイキング 余談編 | トップページ | 音創り㉓ エレピ等Ⅱ »

2019年4月19日 (金)

音創り㉒ エレピ等

今回のお題はFender Rhodesが有名なElectric Pianoを始め、今や半ば幻同然の鍵盤系の電気楽器についてだ。
今回のお断りは電気若しくは電動Organは対称外としたが、発音源が足踏み式と同じ笛で電磁気の作用に依って無いので。

俺予想に反してもう少しは生き延びるかと思ってたOrgan系は全滅で、主要顧客が教育・宗教関係ではコストやメンテの都合は厳しい様だ。
唯一Hammond Organ用のLeslie Speakerには122XBだけ旧来の方式のがまだ残ってるみたい。


何故「旧来」を気にするかってばその方が不安定で曖昧だからで、高名な発音源の Tonewheel式がデジタル化されちゃったから尚更だ

元からだけどその「Wheel」を回すのが電気モータで足踏みOrganよりゃ安定度は高く本来「安定=当てになる」は良い事なんだけれど、大元が機械ってのは「範囲を超える」のはどうやったって不可能でもある。

人にだって限界はあるけれど火事場のナントカみたいに「巾がある」のが、機械だとあり得ないのが違ってるって寸法だ。
それを分かっててかHammondもメンテや故障率等で不利な音源はデジタル化したのに、Amp側つまりLeslieだけは今ん処残してるね。

電気鍵盤にかつては他にも
Clavinet等があったけど、どれも音色データに化けてシンセとかに大抵は入ってるから音色自体は半現役だ。
のっけから毎度のヘンテコ表現「音色自体は半現役」としたのにはパッと聴きでは差が無くても、ブラインドテストで合格してもそれはオーディオ的な面だけに過ぎないからだ。
楽器として匹敵するには寧ろ音色等が幾らか違ってても、「同じ様に使えるか」が必須なのを皆忘れかけてると思うのだ。

ちこっと思い出しとくれよ、所謂弾き語りってアコギだとか生楽器の方が未だにポピュラーだよねぇ。
最近じゃ電子ピアノも多いけど主に環境の都合なんかで、それの大部分は生ピの代役が多いんじゃないかな。
電子楽器も今ではもう立派な歴史もあるし楽器として有能だけど、だったら弦だって電子Guitar・電子Bass(売ってるか知らんけんども…😓)が主流になってないのって変でしょ。

そんなら何で衰退したかってば何つったってデカくてお高いからでしゃーないんだが、体験的に「電気を電子ので」でかなり苦労をしたから拘ってんだいっ。
現代では昔では到底想像だにし得なかった煙草ですらと、何でも「電子式」が優勢でそれ自体は有難い位だ。
しかし打込みでも行けるのに敢えて旧態依然の手弾きを選択する場合があるのにも、ちゃんと理由があっての事だからね。

なのでそれを活かすには楽器としては電子迄行かず電気位に留めとくのにも必要性があって、生楽器よりは割合が減っても「楽器側に生が残ってる」のが結構響くのである。
ここでとってもマイナーなエレピをとあるキッカケで今も持ってんだが、これにまつわる悲喜こもごもをひとくさり訊いとくんなまし。

そ奴は日本ColombiaのElepian EP-61Cってので、意地悪に言えばRhodesの代用品だ。
これの経緯は当時Piano&Vocalだった友達からお手頃価格で譲って貰った物で、オモチャキーボード(それでも今より全然高価だったが)以外持ってなかった時分の話しだ。

未だ真っ当な鍵盤奏者だなんてとてもな俺の大昔であるから、他の部分を無視して本物へ注ぎ込む余裕は無い。
とは言え自作曲の巾を広げたくて「伴奏に使える」のが入用になるも、宅の実家だけ仲間達のとは違ってPianoが無かったのだ。
恐るべき事に恐らく戦前製の足踏みOrganなら何故かあったが、Rockを演るにゃ反応がトロ過ぎて特に伴奏には全く無理だった。

それでも高校最後の音楽のテストのお題が実演だったので、どうせ演るなら好きなのをってんで上述「足踏み」で無理矢理練習してJohn LennonのImagineの弾き語りを演ったっけ。
本番は音楽室のGrand Pianoだから数回は学校のUprightを借りたが、怖い物知らずもいい処だった。

けれどもコード弾きに毛が生えたの程度なら手に負えそうなのが分かって、これで小学生時代のOrgan教室を言葉通りの三日坊主で投げ出した過去は払拭出来たかもだった。
遺憾にも恒例化しつつある言い訳としては投げちゃった原因に「畑違い」があったのだけは確かで、当時は子供が近所で普通に通えるお教室にRockのなんて皆無だったですから。

兎に角それなりに鍵盤演奏のスタートの火蓋が切って落とされたが、その少し前から前出Piano&Vocalの友達の自作曲でBassを担当し始めていた。
そこで俺にとってプチ革命みたいになったのがコード(和音)で、鍵盤だと弦より自由な組合せが比較的簡単にこなせるのを知ったのだった。

しかもOn Chord概念を持出せばかなり変態的組合せも簡単に可能で、これこそ実際この友人から伝授して貰った宝であった。
この手法には簡単なコードとその「押え方」しか知らなくても、ルート音との組合せを変えるだけで殆どどんなコードでも合成出来る利点がある。

弦楽器使用でも不可能じゃなく実際Earl KlughやCharなんかが多用してるが、鍵盤より可能な範囲が狭いし何より「見付ける」のがとても大変だ。
それが鍵盤だとRock系なら左手のBass(ルート)と右手のコードのどっちかをずらすだけで達成されるんだから、お手軽だし即応性に長けてるってもんだ。

例に依って人次第だろうが何らかの方法で頭で先に習得するのも悪か無いが、殊「編み出す作業」には出鱈目でももっと簡便で実践的な手段の方が手っ取り早いし実用的だ。
そんな訳でエレピも常用する様になったが、手持ちのには俺的には色々不都合もあった。

先ずは61鍵だと下の音域がRock系伴奏には不足なのと、メンテ予算皆無の為自前でこなせる以上の事が施せずな処だ。
それに結局
自分では弾けないとか持てそうに無い楽器の音の欲しい分は、他に選択肢も無いのでその後サンプリングシンセを購入した。

しかし当初想定ではメジャーな皆さんがそんな様子なのでほぼ全面移行出来ると考えてたが、実際演ってみたら却って移行に無理があるのに気付いてしまったのだ。
当時入手したサンプリングシンセは初期のなのでその性能不足もあろうが、兎に角伴奏で使うのに電子式だと音色安定度が高過ぎて駄目だったのだ。

最初は誰だってもっと安心して聴ける様に弾けないかと苦心するが、それも度が過ぎると手作り(人力実演奏)感を損ねるだけになるのを知った。
また誰もが認める音色は用意されてるが微妙なヤツ、例えば他では無理だけど特定の曲だけはその変なのが合うなんて音色を勝手に作るのが出来なかった。

普通で考えりゃ余り良くない音なんて作れない方が安心だが、曲や使い方に依ってその「良い」が実は変動しちまうもんだからさぁ。
又またの以前から吠えシリーズだが「知らねば天国」なお便利電子楽器も、モノホンの音と比べちゃったら当り前だが比べる自体が野暮ってのは不動だ。

個人的に最近特に感じるのが楽器数の多さで、けれど耳に残ってるのは入ってるのの1/3も無いって現象。
弁当に緑のギザギザのビニールの葉っぱなんかが良く入ってるけど、大抵はそれを覚えて無いなんてのみたいな感じですよ。
無論隠し味なんて編曲もあるけれど、しこたま投入した割にゴージャスにならないんじゃご苦労さんも良い処だがや。

なので仕方無い面が多いんだけど、もう少し電気楽器の利点にも関心が高まると良いんだけどなと思ってしまう。
これだけ録音がハイレベルになって来ると、昔通用したまやかしなんてもうとても無理だしねぇ。

« 音創り㉑ Ampのマイキング 余談編 | トップページ | 音創り㉓ エレピ等Ⅱ »

音楽」カテゴリの記事

ドラム」カテゴリの記事

PA」カテゴリの記事

ギター」カテゴリの記事

電気」カテゴリの記事

ベース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 音創り㉑ Ampのマイキング 余談編 | トップページ | 音創り㉓ エレピ等Ⅱ »