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2019年4月26日 (金)

音創り㉔ エレピ等Ⅲ

更に長々しつこく続いてしまう体験的その後だが、専門性が高くないのに使い続けてる稀有な例と思って頂ければだ。
個人的に最近特に痛感してるのが録音物レベルの向上で、誰が聴く時も皆デジタル化したのの影響だ。
単純に捉えたら良い進化も副作用無しとは行かないのが世の常か、俺的にはデジタルには原子力と同じ様な魔物が潜んでいたと痛感している。

普段耳にする上でデジタルとアナログの最大の相違っつうと俺的には、音が鳴って無い時ではないかと思っている。
デジタルでは音の内容に拘わらず喋って無い・弾いて無い・鳴って無い…時、基本的にはバックグランドの雑音が無い。
しかしレコードならパチパチとかそれ以外のだとシーとかサーなんて、僅かでも機械や電気の力を借りてる物には必ず気にせざるを得ない位の背景雑音があったものだ。

誰だってお邪魔な雑音なんて無い方が良いが楽器で最優先されるのは「弾いた時の音」であって、先ずそこが充分優れていない事には「使って無い時」にどうだろうと話しが始まらない。
どの程度諸君は騙されてるのか分からんが俺が惑わされたのは、無雑音なせいで却って楽器自体の音色への注意が低下してしまった事だ。

単純な理屈だと余計な労力が無くなると本職に精が出る筈なんだが、ここが人間様のちょっと変で複雑な処!?。
かなり消去法っぽくて後ろ向きな発想かもだが、「どうしても雑音が減らせんからにはそれをも凌駕する音色にしなくては」なんてのが鈍ってしまったのだ。

加えてもし楽器本体のみに不足を感じても本体だけでそこそこ色々やれるのに、何か追加してわざわざ低音質化させるのかとか…。
それすら覚悟して臨んでも例えば弦を違うのに張り替えるとかPickupと弦の距離や角度を変えてみるとか、そう云う原点レベルの変更はどんなに僅かなのでもデジタルでは一切受け付けない。

とても便利で高性能ではあるけれどほんのプチ調整をしたくても、それが設計段階で設定されてないパラメータだったりしたら既に結審済みでもう何の余地も残っていない。
初期時点では親切なデジタルだが機械的には絶対的安定性を誇っても、楽器理論的には「カスタマイズ」に対してはかなり脆弱
だったのだ。

確かに機種に依っては弄れる範囲が広がるがその「場所」が問題で、実在楽器音は基本的にそれのサンプリングデータより後ろしか弄れない。
それでか過去にはAKAIのサンプラーみたいに自分でサンプル録り込み可能なのが流行ったりもしたが、求める音の入手性に難があったりで表通りからは消えて久しい。

俺自身も当時手持ちのKORG DSS-1とかSDD-2000へ、概述Colombia EP-61Cを入れてみたりもした。
これの理由は低音域の拡大で一応当初の目的自体は達成されたのだが、電気楽器では俺的必須案件の「真空管経由の音」としてはその部分がどうやっても旨く拾えなかった。

サンプリングシンセのプリセットやオプション購入したフロッピーにFender Rhodesは当然の如く入っちゃいたが、妙に歪みが目立って「使えない音」だった。
これ電気的・理論的には真実に忠実だったのかもだが、楽器である以上は「少し嘘」でも「必要な部分が満たされて」ないと意味がないのに…。

現行機種では当然改善されてはいるだろうが何時も何か何処かが制限付きで、もしそれを完全に払拭しようとすれば幾らデジタルでも本家のより恐らく高価で大掛かりとなるだろう。
結局ちょっとそれらしいのが欲しいってのにはデジタルの方が向いてるが、本格派であったりとってもアブノーマルなのが欲しくなったりすると古典的でも本家のの方が手っ取り早くなったりする。

そんなこんなで宅の鍵盤楽器のデジタル導入も半ば当然に録音機と同時期で、当初はこれで今迄の色んな余計な苦労から解放されるぞと喜んだもんだった。
処が暫く色々試行錯誤して行く内段々何だか息苦しさみたいなのが出て来て、それが今にしてみりゃ上記の如く「デジタルはカスタマイズがほぼ無理」だったのである。

人に依っちゃあんまし困らんのか分からんが、ここで問題にしてる独自性とはどんなのなのか記しておこう。
例えばエレキGuitarなら○○君の音はどれも他のと比べると、問題は無いが何か籠り気味な音色だねとかそう云う類のヤツだ。

それも楽器やAmp・そのセッティングのせいじゃなく、以前載せた俺の昔の仲間宜しく「手が脂性」のせいで弦自体の音色が人と違っちゃってたのねぇみたいなのですよ。
だどもそんなのこそがちょっとの違いであっても真の「その人の音=その人の個性」で、今や機械でも演れるのにわざわざ人力労力を注ぎ込む最大の意義なんですからねぇ。

尤も欲しい音なのに弾けない楽器はどうすんだが未解決なのでデジタルのニーズも残っちゃいるが、少なくとも最低限に留めたい今日この頃の心境だ。
楽器音構成にどうしても拘りたくなったら機械主体で、何とか美しい妥協とか打開策が見付けられたら手弾き主体でと考えている。

ここで鍵盤系とは限らんが生内デジタル併用での俺的成功・失敗例を参考迄に少し提示するが、異論噴出覚悟での失敗例は近年の生の方を無理矢理機械っぽく加工して整合させた類のでだったら打込もうその方が安い(易い)でぇだ。
成功例で印象的だったのがTVドラマ「あぶない刑事」での劇中音楽で、少し昔のラップなんかでわざとLo-Fi化させて引用してた名曲の一部みたいな手法が用いられてた。

放映開始時はまだ昭和で基幹局製作であるから資金・人材とも潤沢で、全てを生演奏とするのも簡単且つ無障害だったであろう作品だ。
流行の導入とか新味を得る目的だったからか「SEのSE」みたいな使い方で、それなら多少不自然だろうと何だろうと寧ろ「デジタルのじゃなきゃ無理」だ。

海外では’80年代初頭頃からYes等に類例が見られ、Kate BushのアルバムThe Dreamingでは殆どの楽音がサンプリング物ってある意味今のボカロへ通じる源流みたいなニュアンスであった。
こうしてみると結局生と併存してるデジタルのを、無理して「生に聴かせる」のは無いみたいだ。

勿論時を経て機材はどんどん進化してるしして行くだろうけど、例えば鍵盤で管や打楽器特有の奏法を再現しようなんてのはとてつもなく大変だ。
もし実現出来ると神だけどそれだけ労力と時間を費やすなら、本物を練習するのと大差無いか下手すりゃもっと苦労させられちまう。

管なら口と手の両方で演るのが手だけでしか出来ないし、んだば打楽器ならバチで鍵盤上でロールでもさせてみますかってな。
変態度・面白度満点で大変結構で御座居ますが、それは「普通の演奏」とは別ジャンルになりますな。

そう考えて来ると全く出来ない楽器=演奏の仕方自体に疎いor多分不足や欠落もあるだろうで、音色へ拘るより聴感的に同効果が得られる弾ける楽器で何とかする方が賢明そうだ。
そう云や概知の方も少しは居るかもだがドラムマシンの第1次流行期、そのプログラミングで名を馳せてた中にあのJeff Porcaroが居たと従兄の先生から訊いた覚えがある。

俺自身にしても当時ド下手であっても叩く真似事は既に体験してて、「分かっちゃいるけどまだ出来ね」を機械の力を借りてやってただけだった。
今は大体当初機械で代用したのを叩ける様になってて、結局はドラムマシンは時間稼ぎ・場つなぎの代役だったみたいだ。

この際ダメ押しも披露しちゃえばシンセBassですら上記みたいな類例が多数な様で、イメージ的に鍵盤の人なStevie Wonderが実は結構エレキBassの人だったなんてねぇ。
何でも出来る人だけど思い出してみるとGuitar系だけ覚えてる範囲には無く、クレジットを確認するとエレキBassは本人ってのが結構あったのを見るとその様ざんすョ。

要するにBassに詳しいし得意だから「何Bass」だろうとって事みたいで、お金の力だけで一生心から愛して貰うのが無理なのと似た様なもんか。
稚拙で恥ずかしくて録音に無理だろうと例えば管に拘りたきゃ、少しはテメエで吹いてみろって寸法になってましたか…😓。

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