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2019年2月 3日 (日)

音楽をやる上での上手なお金の使い方①

最近は誤った二極化一辺倒の様で、金持ちは何でもするし貧民は何もしたがらなくなり気味だ。
けれど人間必要に迫られてやらないと成果は不充分となり勝ちで、現状に問題のある者程頑張れれば良い曲を生み出せたりもするもんなのだ。
この矛盾をどうするかってば工夫しか無いんだが、どんな大金持ちだって要るのを買い忘れれば一文無しと同然ってのに着目されたい。

人それぞれ様々な手法があるし、俺の仲間には先鋭的に音楽最優先の生活を実践してるヤツもいる。
元手は何より重要ではあるが「兎と亀」よろしく、配分を誤れば効果が低下するのも確かだ。
そこで俺体験的に、それぞれの必要度を挙げて行くとしよう。
先ずは消耗品とそうじゃないのの仕分けで、個人差はあるが分けて於くのがお勧めだ。

俺現行バンドの休養中Guitaristはメンバー内で一番それらしいプロ活動体験をしたからか、例え弦やシールド1本ですら一切妥協をしない。
少しでも良い音を求めるにはそれが理想だし、
実際差が小さくても音が違った。
だが機材のコンディショニング等に難があり、能力がフルに発揮されてるとは言い難い感じだった。
そうこうしてる内に体調の方を崩してしまい、現況へ至ってしまっている。

頭の中が音の事で一杯になってれば誰だって自らの姿が見え難くなったりするが、弾くのが人間である以上「体も機材の一部」なのを見落してたか。
これは一例としての掲載だが結構想定以上に広範囲への投資が、避けられないし覚悟してた方が対応力が上がるだろう。
そうなると余程の金余り君以外にとっては、やはり配分が大事になって来ると考えられる。

消耗品判定で難しいのは寿命とコンディションで、これが偶然一致する人は三国一の幸せ者って位稀だ。
かつての仲間で手が脂性の奴が居たが、張りたてのラウンドワウンド弦が30分も弾けばまるでフラットワウンドみたいな音になっちまってた。
こんな場合はどうしてもの必要性が無ければ却っておろしたて時は避け、敢えて音が籠ってからのを使う方が出音が安定するってもんだ。

曲の途中で不本意な音色変化が起きても彼はリードボーカルだったから、逐一Ampのツマミを弄れはしなかったからだ。
片や俺は生れ乍らの貧乏性か手は乾燥気味で、コンディションより弦自体の寿命の方が先に来ると彼とは正反対だ。
その俺も太鼓となると皮の持ちが従兄の先生よりかなり悪く、良く言えばパワーヒッターの宿命か。

しかしそこ迄音色自体がパワフルでも何でも無いので、恐らく叩き方がまだまだ下手なだけなんだろう。
これが厄介なのは上手くなる為に練習する程皮が消費されるので、俺太鼓の場合は当分の間皮はコスパ最優先にしないと練習が捗ら無さそうだ。
けれど最近バチの消耗の方は穏やかになりつつあり、その面では前より少しは上手く叩け出したんだろうね。

バスドラに関しては以前記した通り比較的上手く踏めてそうでも音数膨大のせいで結局消耗が早く、実験の結果から①ビータより皮保護優先・それでいて最近記した如く②ビータ裏技無茶延命で凌いでいる。
GuitarやBassのピックにしても更新の程度は様々だろうけど、極端な新品崇拝は俺は支持しかねる。
だって弾いてる最中にどんどん削れてってるんだからさ、厳密に言ったら2音目以降は必ず中古で弾いてるも同然なんだよねぇ。

かと言って元は涙型のがオムスビ型に迄変形してたら、もう別物化してるからお取替えすべきだけど。
また前出「
それらしいプロ体験」君はケーブル類にもとても拘ってて実際それなりの効果を上げてたが、電源ケーブルについては彼も含め大抵多くの者が考えに不足がある。
「自分の見えてる場所」をハイスペック化すると精神衛生上は効果があるが、発電所から各戸のコンセント迄の配線グレードが大問題だ。

ケーブルスペックアップで効果が大きいのは「始めが肝心」で、末端へ行く程効果はどんどん小さくなってしまうものなのだ。
だからBufferやPreampの入って無いGuitar等へ突っ込むシールドケーブルとは違って、
送電系統中では電源ケーブルは「最末端」なのでコスパ最悪なのだ。
少なくともそれ以外の部分に不足が残ってる状態なら、
電源ケーブルより先にそっちへ投資しないと全く意味を為さなくなるのである。

Guitar等へ突っ込むシールド案件で意外と差が大きく出るのはハイインピーダンスだからで、要するに出力が物凄く脆弱だから超強力な登山ガイドを付けないと遭難しちまう訳だ。
但しこれにも注意点があって、幾ら高性能でもケーブル自体の衝撃による雑音を良く調べないといけない。
往々にして高伝達特性のケーブルは軽く触れただけでも、タッチノイズが出易いからだ。

行儀よく椅子に腰掛けて動かないなら無問題だが、躍動感が求められると録音でもじっとしてなかったりするから悪影響が出てしまう。
何れも最終的には各々が実験して確かめるしか無いが、思考の視野が狭過ぎると副作用に苦しめられる事が多くなりそうだ。
しかもケーブル類は弦等よりは長寿命だが、基本的に何時も「動かされる」物(変形)なので大抵は半永久とは行かぬ。

Guitar本体でも俺の身内系はハードに弾くのでフレットの減りが無視出来ないが、それでも弦やケーブル等よりは長寿命なのに変わりが無い。
Ampともなれば消耗部は殆どが部品交換可能なので、この手の物は極力ケチらない方が後で割安に付く。
「隣の芝生は青く見える」で種類が欲しくなったりもするが、半端物を沢山持っててもどれも音が今一となれば行く行くは買換えたくなるに違い無い。

この様に音に対する実質的な効果度で判定すると、結構両極端に近い状態が高効率となったりする場合が出て来る。
また面白味に乏しいかも知れんが、ディテールより本質的な部分に主眼を置くのがお勧めだ。
部品は後からでも換装可能だが、本体部はそうは行かないのを忘れないで欲しい。

<つづく>

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