音創り① バスドラのミュート編
珍しく親類関係の所用で多忙になり間が空いてしまったが、予告!?ではGuitarの歪ませだったのの変更を許容願うで御座候。
ってのも従兄の所のバスドラミュートで、先週プチ発見をしたからなのだ。
歪み案件については今Compressorを自作中で、これの実験に漕ぎ着けてからまとめて述べたいのもあったりする。
俺自身は弦楽器演奏キャリアの割と初期にはCompを結構用いていたが、当時所持してたのが大したのじゃ無かったからか不確かだがその後は録音処理以外では使わなくなって久しい。
これの原因は俺的にはEffectorで頑張るよりAmpで頑張る方が効果的と感じたからで、演ってる音楽の指向性の影響もあったみたいだ。
だが今従兄とやってるプロジェクトでは新たな必要性が出て来たので、只今仕込中なのである。
で所用と仕込みでグズグズしてる内に上記事例が発生したんだが、それはスポンジミュートの弱点であった。
宅ではコスト事情で買わずに済ませられる物にはほぼ無縁だが、従兄の所では彼の前職Live Houseの遺品!?をずっと活用している(もしかしたらそろそろ過去形)。
スタッフに太鼓知識僅少なバイトさんも居たりとなると、安定度が大事だからの措置だったろう。
これはバスドラサイズピッタリで胴の曲率に合せて作られたスポンジミュートで、彼の所では穴開きでもフロントヘッドを付けてるので一度入れとけばメンテナンスフリーと優れ物だ。
意地悪視点に立つと調節困難・深さが違えば対応せずだが、平均的要望には入れるだけで答えてくれるんだから疑問を持つ事も無かった。
処が近年従兄がウルトラローピッチに移行したからか、録音してみたら俺言い「アタックゴースト」が随分と気になったのが事の発端であった。
この「アタックゴースト」とは奏者意図に反しビータがヘッドでバウンドして、アタック音に不要なフラムやバズが付いてしまうのを指している。
俺自身は初心者時代は無知なのもあって気にして無かったが、気にし出してからは結構これは悩まされた問題だった。
それはClosed踏みを明確に意識してからで、拙い腕が最大要因だったとは云え1つだけで止めようとする程結果はビビらせてしまうってものだった。
北風と太陽かはたまた兎と亀でも良いが、力で抑え様とする程皮からの反発力が吸収出来ずって事だ。
ハイスピードカメラでも持ってればとっとと撮ってみるんだが、そうは問屋が卸してないので明確な証拠提示は残念乍らまだ無理だ。
しかしそれなりに豊富な経験・体験から紐解くと、どうも基本的に「無バウンド1回こっきり」ってのはあり得ぬらしいのだ。
また意図的にそれに近い状況(かつて誤って無理に追及してた)がもし得られても、今度は皮の振幅を阻害して著しく低音を損ねてしまってアカンかった。
これはかつてBassで「究極のスタッカート」を追及した時と同様で、音響理論的に時間不足だと必要低音生成が不可能だったからだ。
そして苦闘の挙句今の俺の答えとしては、僅かに跳ねたって聴こえなきゃ良いじゃんなのである。
よっぽど非力とかで微小音量だったりしなけりゃ、バスドラの音はかぁなりドデカい。
そして一部硬いのを使うのもあるが標準的ビータはフェルトで柔軟性を持ってるから、「バウンド音」が大きく無かったりアタックより籠った音色になってたら先ず聴き分けは不能なのだ。
つまり無理に避けようとするんじゃなく、コッソリ目立たなく埋もれさせちまえば平気だったのだ。
さて従兄はバスドラ奏法でも先生に相応しくOpenでもClosedでも昔から自在だし、是迄の長い録音経験でこんな音になった記憶は皆無だった。
元からタイプ的には俺を剛とすれば彼は柔で、この手のは当初から旨かったのに妙な具合だ。
それで暫し2人でゴニョゴニョ弄る中で、俺は件の「スポンジミュート」に嫌疑を掛けたのだった。
それへの過程でピッチをウルローから並へ一度上げてもみたが、奏者(従兄)と太鼓のモデルの組合せの兼合いか没個性だし魅力の無い音になってしまった。
またその時少しミュート不足も感じられたので、試しに不要シーツや俺の掌等で色々ミュート具合を比べてみたのだ。
するとそんなに強く皮へ押付ける必要は無かったが、ある程度打点に近い場所で動きを制限する必要もあるのが判明した。
俺的知識では皮物でローエンド出すには中心近くの動きを抑制するのはご法度だが、それはどうやら全く動けない場合限定だった様だ。
理論的には音波の波形で言う処の最低1回分の振幅さえ確保出来てたら、その後では動けなくても無関係と云う訳だ。
つまり強い力にはほぼ無抵抗だが弱い力には抑止力がある、そんな状態が得られればローとアタックの両方が一度に獲得出来るのだ。
現況宅では「外付け巾広偽フェルトミュート」で落ち着いてるが、考えてみれば(今迄してないのが俺らしい!?😓)上記条件に見事に当て嵌まっていたわ。
実はPianoの簡易調律用としてフェルト生地自体は手元にあるんだが、安物だからかヘタレの根性無しで薄過ぎて等でミュートには用いていない。
宅の方式で薄過ぎが困るのはフープとヘッドで挟んでも滑り易いからで、或はそれを克服すればもっと良いのかも知れない。
だがかなり従前から元コタツ用廃毛布を太鼓ミュートに利用してて、こっちの方が「保持力」が高かったのでそうなっている。
これも枠と皮じゃなく皮と胴の間へ挟んだら違うのかもだが、現況では状態確認可能(張ってる皮が不透明なので)とか集音方法の都合でそうしてる。
詳細は図説を含め次回以降へ譲るが、割かし加減が自由になるのは確かな方法だ。
それにしてもバスドラ並びに重低音ヲタとしては、オケの大太鼓は両手が使えるから羨ましい限りだ。
叩く瞬間皮は「完全なフリー」で叩いた直後は「完全な抑止」、なんてのも自在なんだからねぇ。
過去にこれに近いのをやってた達人が居たが、それも次回公表するから乞うご期待ってか。
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