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2019年1月10日 (木)

エレキGuitarの歪み④ Ampで何処迄歪ませられるか!?編

本業多忙で暫く間が明いちまったが、そこからのフィードバックよりの再認識を記して行きたい。
昨年暮れに従兄の太鼓の先生がツーバス習熟を主眼に、彼の作りかけメロを基にGuitar・Bass等のオケ製作依頼を受けていた。
これの方向性イメージがJeff Beckだってんで、それっぽい音色(歪み)を得る等で執筆出来なかったのだ。

過去経験から最初はそれっぽくし易い古いDistortionの利用を考えたが、電池切れ対処と用いるGuitar本体が別物になった都合で小休止となった。
かつてSingle Coil PUのはMustangしか無かったが、今は正体不明の偽物でもStratcasterがある。
幾らFenderでも
MustangではリアPUの音がStratより硬くなるので、今回の目的には不適かもと考えたからだ。

両者は使い方次第でかなり似た音にはなるが、弦長等の相違で低域音量の差は結構ある。
俺体験の分析では
Jeff Beck的歪みにするには、下をそこそこ出さないとそれらしくならない。
かと言って多過ぎると只のFuzzぽくなっちまうだけで、意外と量の加減が微妙だ。

また正確な時期は不把握だが
Beckの音色の特徴には「弾き方」の影響も大きいと思ってて、ピックじゃなく指で弾くせいってのがとても気になっていた。
英国人なので威勢の良いアメリカンよりゃ何処となく歪みのHi End領域が上品だが、聴こえた印象よりは結構えげつなく出してるみたいだ。
しかし指弾きのせいでアタック音はそんなに尖ってなくて、全体としてはシャープなイメージだが典型的な
Single Coil PUの音色よりはキツくない。

割と近年になってからMarshall Tucker BandのToy Caldwellの「親指だけ弾き」等を俺的再評価してるが、彼の歪ませ方は上記米の典型なのに太さと重さの印象が真っ先に来る。
他では’90年代のLynyrd SkynyrdのGary Rossingtonの音色が近いが、
こっちはピック弾きメインだが少し籠った感じに聴こえなくもない。
この様に弾き方でも歪みがかなり変わってしまうのを再認識したので、今回はStratで指でを優先させたら過去の手段が無効になっちまった訳だ。

そこで先ずは基本であるAmp中心で何処迄行けるか試す事とし、個人的には嫌いなGuitar本体のToneツマミも適宣絞ってみた。
処で何故これを嫌ってるかだが、「削ってから増やす」とするとAmpの雑音等を増幅するだけだからだ。
なるべく「最後に削る」様にすればその分Ampのホワイトノイズを減らせるからで、俺普段は太さが欲しければハムバッキングの載ってるGibson系を使えば良しとなっている。

但しこれは歪みの
Hi End領域が減るので、例えば弾き方は上品だが歪みは下品にってな場合は不適合だ。
多分普段の俺のスタイルが、ワイルドに弾くがその割に音色はマイルドなのが好都合だったんだろう。
けれども今回のはそうは行かず、Guitarの出音はマイルドで歪みはワイルドが欲しいと何時もの真逆だ。

また多少Feedbackが掛る位に歪ませたいが、宅の中古AmpだけではGuitarがノーマル出力のStratではやはりゲインが足りなかった。
100W・4スピーカユニットのなら未だしも、宅のは45W・2スピーカだから弦を揺さぶる力が足りない。
そこで急遽思い出した過去自作のBoosterでゲイン稼ぎをするとして、本題の音色調整へ進めて行った。

前出英米音色比較論の如く英はナロー・米はワイドレンジな傾向がある様で、Gary Mooreに至ってはもう殆どMid Highだけみたいな音だ。
尤も聴く分に何の問題も無く寧ろ美しい位だが、その方法は未研究で不明だがかなり大変そうだ。
音の特定帯域だけを極端にブーストしなきゃなら無さそうだからで、高域限界を下げるのに割と近年じゃないと実現が難しそうだ。

Beckではそこ迄じゃないが音色について強いて云うと、Guitarは少しナロー・Ampはワイド設定が望ましい様だ。
そこで
GuitarのToneツマミ絞り+Amp普通からやってみたが、Boosterでゲイン稼ぎをして行くとどんどん中低音過剰になってった。
宅Ampはワイド系の昔のFenderなので、普段でも歪ませる時はその分BassとMiddleのツマミは適宣絞っている。

それがとうとうTrebleだけ10で
BassとMiddleは0迄行ってしまったが、出来上がった音はちっともカリカリでは無かった。
自作Boosterもちょっと変わってて単なるパワーのの他にTreble Boosterが直列にしてあって、こっちでも低域は減らしてるのにだ。
寧ろそれで漸く音色のメタボを回避出来た位で、もしこれ以上必要だったら無理な結構際どい領域だった。

予め歪ませる想定がなされた設計のAmpならこんなのは起きなさそうだが、それだと今度は軽歪み時に中低域不足を個人的に感じた事もあった。
これの対策で複数チャンネルを持つのも現れたんだろうが、どうも生音(聴感上無歪)のクウォリティが軽視され過ぎてる様にも感じられる。
Ampのレンジがナローだと幾らEffectorで増やしてもお取り扱い出来ませんとなるのを考えると、後から足すより削れる方が自由度が高いと感じた。

また近年Ampの大多数は歪ませがプリ段主体で、それより古典的なOverdriveさせるのの方がフィードバック奏法のコントロールがし易く感じられた。
これは
音量設定の自由は奪われる代わりパワー段が歪んでいれば最大音量の変動が少なくなるのと、多くの場合に奏法上不要な超高域が減るせいだ。
今回の結果も踏まえるとAmpで何処迄歪ませられるかは、条件付き無制限と言えそうだ。

この条件とは中域から高域にかけてのゲインだけを必要なだけ上げられるかで、これ自体は近年の多チャンネルのでも変わりは無い。
1つのチャンネルで扱える歪ませ度には限りがあるし、音色にも適正範囲があるからだ。
それと上記パワー段の歪ませをさせるには、結局音量的使い易さは犠牲にせざるを得なくなる。

そう考えると少なくとも録音やホームStudioでだったら、「何も付いて無いAmp」でも事足りそうだ。
敢えて加えるなら電源にも整流管が使われてるかどうかで、付いてるのだと特に歪ませたり硬い音色の場合にアタック音の不自然なトゲを退治してくれる。
個人の好みにも依るけれどこれには少々稀少性があって、石のAmpや球でもEffectorではほぼ得られぬ効果なのを追記しておこう。

<つづく>

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