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2018年12月 9日 (日)

真実の音質とは③ 音質にも色々あるの編Ⅱ(電気楽器)

前回迄のは全体像への経緯だったが少し楽器別へ突入で、俺観点で最大案件たる電気楽器を取り上げる。
今の流行りや需要だけから見たら何が問題と思われるかも知れんが、ある意味「Effectorでしか選べない音色」では奏者の個性は必ず削がれているのだ。

例えばFUZZで有名なJimi Hendrixはその通りだけれど、彼の音色が存分に発揮されて印象に残るのはLittle Wingなんかの方が強くは無いか?。
FUZZが掛ってる時のは
、実は音色よりフレージングやギミックに惹かれてません?。
今は変えてしまったEdward Van Halenも彼らしい音と言われたら、初期から知ってる者なら独自の無理矢理歪ませのが真っ先に思い浮かびませんか?。

Effectorの使用法で名を成す者だって居るけれど、それが維持出来るのは「他の誰もが使わない間」に限るんじゃないの。
そして機械にはどれも決まって寿命があるけれど、やはり楽器度が低いの程それが短い。
奏者本人が自身で完璧なメンテを死ぬまで出来たりするんじゃないと、どっかできっと変更を余儀なくされるんでしょうなぁ。


更に最初は
Effector無かったしで、となりぁ先ず目を付けるべくはAmpだ。
それなりの想定・試験はしてても現代では稀有になったが、電気楽器みたいに「2つに分離」してる物も最初はちゃんとセットで作られていたのだ。
多くの初期の電気楽器製造者は両方を作っていたが、例えばギターの方が有名なRickenbackerやGretsch・Gibson等でも中々のAmpをかつては作っていた。

Ampの方が有名なVOXにしてもしかりで、「今迄は無かった」のを上手く鳴らせるのは多くの場合やはり「今迄は無かった」のとなりがちだったろう。
この部分で昔より今は「連携」の点では退化したとも看做せ、自由度は上がったが美味い組合せを見つけるのは困難化している。
それでももし定番が歴然と存在してたら良かったが、ベテランには未だしも初心者にとっちゃ変なハードル増えちゃったかもだ。

さてここで電気楽器AmpでのHi-Fi(高音質)とはに一寸言及しとくが、一般のオーディオ用とは重要事項がかなり異なっている。
呼び名はAmpだが「楽器の半分」なんで、Bass Ampは兎も角Guitar・Organ用なら原音再生より俺言い「源音生成」なのである。
繋げた楽器の個性・らしさの増強が第一で、何々ギターの「何々」の部分はその楽器がギターである部分より大抵少なく弱いものだからだ。

悪いより少しでも良い音に聴こえるに越した事は無いが、個性を犠牲にしては楽器としての部分が損なわれる。
AmpがOKで相性に無問題でも音が今一な時は、楽器の楽器側を疑ったり変えたりも出来るのでね。
これらからすると電気・物理的にはどんな特性が求められるかっつうと、純粋オーディオ的高性能は殆ど意味を為さなくなって来る。

いわゆる周波数特性・歪率等は、楽器の音域・音色等に干渉しないならもうどうでも良い。
逆に気にせねばならんのが耐久性・過渡応答特性で、前者は単に丈夫なのの他に少しは無理が利くってのも含まれる。
オーディオなら過大入力で壊れても文句を言えぬが、楽器用なら音が歪んでも構わんけど飛んだら絶対駄目となる。
物に必ず限界はあるが、それが演奏の自由度を奪ってはイケナイからだ。

Bass Ampを少し例外扱いしたのは「ちゃんと低音を出すのはとても大変」だからで、ここを最優先としてるのが多い。
決して楽器向けを放棄してはいないが、低音が不足したらもうBaasには聴こえなくなるかも知れないので。
少し間が空いたがここでの「過渡
応答特性」とは、弦楽器だったら弦に対するスピーカの動き・反応の良さとなる。

これは今だと太鼓等他の楽器についても俺的懸案事項となってるが、本質的にはリニアな程望ましい。
つまり弾いた・叩いた「まんま」が出て来るのが相応しいが、奏者の僅かなムラも露呈するので今では余り歓迎されなくなったのか?。
副作用も中々だけどだからって「まんま」が出なくて良いなら、打込みの方が確実で良いに決まってんじゃあぁ~りませんかぃ。

幾らボロ隠しで
過渡応答性を落すにしてもゼロには出来ず、ムラを皆無にはできませんので悪しからずだ。
それだったら欠点も楽器の音の内と覚悟して、運良く上手く演れたのがそのまま出てくれた方が嬉しいと思うしか無いのよ。
因みに仮想現実でもしこれをゼロに出来たとして、出て来る音には強弱一切無しとかになっちゃうヨン。

又今迄殆どの楽器側のはカレーライスに例えると「ご飯」みたいなもんで、それだけでは所謂「何味」ってのが付いて無い。
これに倣うとAmpはスパイスや出汁・Effectorはルーで、演奏内容が具ってなもんだ。
Ampは味付の基礎は担うが、本来の役目を果たすには調味料領域まで託すと過負担となり易い。

そのせいで音色面で見落とされ易くなるが、日本人なら分かるだろう「出汁は重要」ですだ。
なので楽器側楽器に無かった音が追加されても、個性や演奏に支障しないのなら沢山あってもOKなのだ。
尤もそれは作る段階でとてつも無い試行錯誤を経て与えた物で、料理で出汁をとったりするのが意外と大変なのと同じだ。

俺言い「出汁」と言うからにはで、意外と変な材料が有効だったりする。
それが真空管Ampでなら整流管だったりするんだが、こ奴は
ある意味電気・物理的には不正直で音的には割と正直ってな曲者だ。
理屈的に今一な上高コストなので代役が見つかると他の半導体部品へ置き換えられ、現行での生き残りはほんの僅かとなってしまった。
しかし電気楽器の原典では必ず使用されてたし、それによる音の変化が音色の原典にも当然含まれている。

で核心へ近づくが電気楽器の親は生楽器だから、親からの遺伝を全部無くしちまったら他所ん家の子になっちまってOUTだ。
生楽器の音はその音源と人耳の間に通常必ず「空気」が介在するので、その分人耳への馴染み易さが生じている。
電気楽器でもこの部分を減らし過ぎれば聴き疲れし易い音になってしまい、疲れないのの方が良い音なのに異論はあるまいて。

大元は足りない音量対策で電気武装させただけなんだが、当時のオーディオ技術がプアだったお陰で全くの偶然だが「丁度良く」なってたのだ。
但し前出の如く「出汁」部分なので効能がとても分り難く、朝から晩まで毎日鳴らし続ける位しないと中々違いを実感し難い。
それに科学的に半導体より低性能なので、多くの人はそっちへ目が行って利点が見えなくなりがちだ。

製造業者としては職人任せ式では時間も費用も未定となるので、科学的・工業的に解決出来る物はそっちで考える。
答えの決まってる物は安心だし、先の予定も立てられるからねぇ。
しかし機械っぽくても「楽器」なのであり、違う物は違うのだ。

<つづく>

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