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2018年10月14日 (日)

Hi-HatとそのStand⑭Closed失敗体験

前回別項でClosed Hi-Hatの部分で「負の無限ループ」と書いたが、実際自分が結構な期間それにハマってたのを後から想い出した。
内容は以前にも少し触れてたので鮮度を欠いて何だが、奏者としての俺の当時の心情はまだ言ってないと思うんでその辺を。

今回から読む人向けにあらすじを示しとくが、根本原因は目的に適さないHi-Hatを強引に適合させようとして挫折しただけの情けない物語である。
当方の貧民事情で当時中古購入したのがPaiste 602 
Mediumの14のセットで、Old Style Jazzには最適だがRockには…って代物だ。
選択理由は勿論価格だが、本貧民(俺)は一般人とは若干思考が異なるのだ。

たまには少しリッチになる者なら買換えチャンスが再来するが、清水の舞台から飛び降りれば死ぬから次はもう来ない。
そうなると当時買うまでの時間的猶予が無かった中、後で後悔の心配がある安物へは絶対に手出し不可となるのだ。
ロクに叩けなかった当時からそれでいてハナから録音利用するつもりもあったから、その点でも音がオモチャでは困るのが原因だ。

実際にこれで少なくとも10曲以上は録って、他人様のお耳に入れている。
太鼓に腕も無いが知識も全然だったから今からするとCymbalだけのせいでは無いが、初めに苦闘したのはClosed時の余韻過剰であった。
Old Style Jazzよりどうしても強く大きく叩いたりするので余韻過剰になるが、強引に踏み付けるので切り抜けようとした。
当然無理なので、これが「失敗1」である。

そこで雑誌等からの即席学習でガムテミュートを試みるが、当時はそれで妥協したつもりになってたが今にすれば「失敗2」である。
余程の熟練者が施すなら或はもあるが、単に俺言い「目立つ倍音」を減少させてたのが実態だ。
それに伴う音量低下と輪郭低下を余韻短縮と「誤聴」してたんだから酷い話しで、不慣れな太鼓の大音量下での聴き分け経験不足が原因か。

集音・録音機材も太鼓に適切ではなかったから、ヘルプ無しのアホでは救われる見込みが無かった訳だ。
この誤ミュートの為に一層「無茶踏み」も増長したが、Hat自体の特有音より只の打撃音としての余韻に耳が行ってしまいゴールから遠のいていた様だ。
その結果求めてるのは「ツ」とか「チ」なのに、短余韻だが「コ」や「カ」を無理加工で変身させようとしてしまってた。

マトモなMicがあったら「叩いて無い時」に聴き比べが出来るが、それが無い内は「ドラマー耳」の育成は難しいのかも知れない。
今は把握出来た全貌からだと寧ろ当時の行為は逆効果で、先ずは極力ブライトな音色を得られる様に持って行くのが正解だったろう。
そうしてたら少し無茶踏みしててもハイが残って、お盆サウンドじゃなくHi-Hatの音を出せてた事だろう。

極め付けはStandフェルト劣化の見過しで、これ等認識出来たのすら約1年前の体たらく。
これが為Top Hatの位置保持に難が出てたが、それもClosedには大きく響く処だ。
Hi-Hat Cymbalの「適正位置」については俺は未だ知識不十分だが、ズレが大き過ぎると余韻過剰になるの等は把握済みだ。
尤もこれも近年になってからで、「失敗3」であろう。

それで生来の阿保を除きこれらの「あ~ぁ勘違い」の源を顧みると、俺的には自覚がもたらした様に思える。
かつてはドラムのそこそこ行けるベーシストの自認だったが、それがドラムサウンド分析にマイナス作用をしたらしいのだ。
今は他楽器の成否に無関係に片足だけギネス級の下手なドラマーの自覚を持ってるが、なってみると目・耳の付け所が自然と変化していた。

良し悪し・好き嫌いの他にちゃんと「その楽器の音がしてるか」を確かめる様になって、これ迄の見・聴き落としが続々判明中だ。
近年従兄と再度組んだ処から楽器の修理・改造等の相談も増えたが、彼はドラマーなので今迄少なかったそれも俄然増加した。
従兄は俺に最初は主に物理科学面を期待しての事だろうが、結局は音が分からないと仕方無いとなった。

近年俺言い「音の為の物理」は只の物理学とは反する場合も多々を痛感してるので、セットで進めて行かない事には適切処理が施せないのだ。
マトモなプロドラマーが叩き出した良い音若しくは正しいと単体では思えた音が、アンサンブル内で埋没・不適切化変身する近年の体験も役立っている。
従兄で文句が出る位なら俺が叩いてたら殴られる位になりそう等、専門的感性は本人がその気になってからじゃないと得られぬものらしい。

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