Hi-HatとそのStand⑬
では予告通りHi-Hat Standのアンサンブル内での相違から行くが、音色でも主に「聴き取り」についてである。
単なる音色なら使用者本人だけで済むが、もし周囲の共同演奏者に余計な影響が出るならもう好みの問題では無くなるからだ。
当初は小音量なCymbal使用時に多少関係があるかとタカを括ってたが、想像より遥かに問題視しないとイケナイのが判明しちまった。
知らずに居てバカやんないで済んだかもで、危ない危ないのくわばらクワバラか!?。
今回時間等の都合でBass以外は同時演奏をしなかったが、筆者はマルチ奏者なので大凡の推察にそれ程的外れはないと思う。
具体的に順番化してくと聴き取り劣化が大きかったのは
①ゴリStand
②硬直フェルト
③Cymbal自体のモデルの適正
という結果が出た。
YAMAHA HS-710以外では困難若しくは何かしらの懸念が出て、例えばBassだけならギリセーフでもギターだとか両方だったら聴こえんがなであった。
勿の論で逆もあったが更に面倒なのが「場所」についてで、太鼓奏者と他楽器奏者への「音の違い」も拡大していた処だ。
実際見解の相違が発生して俺がHatを鳴らしたのを、従兄に移動しながら聴いて実感して貰った位だ。
これでは現代一般的Hi-Hat Standの大多数は、皮肉な俺論ではバンド人間関係破壊マシーンであるぞなもし。
ちょっと昔(オッサンには)のアニメの「けいおん!」みたいな集団以外一緒に買いには行かんだろうし、その場でバンド単位で試奏するなんてもっと滅多に無いだろうし。
最低でも昔より桁違いにドラマーと他楽器奏者では違って聴こえるとでも予習しとかないと、ぼっちになる日もすぐだなんてね。
際どい表現だらけだが今回の誤認用心点は必ずしも製造者批難や回顧主義なのでは無く、入手可能材料への対処と考えて頂きたい。
楽器製造の材料は世間全体からしたら超小口消費者で、最近の新幹線の台車亀裂事件の如く少しでも材料が丈夫な方が何かと安心なのは確か。
本来有難い物が運悪く、楽器と云う特殊用途に不都合なだけなのだ。
わざと古い手法例えばダイキャスト(一体鋳造)をプレス物(板を曲げた物で内部は空洞)にすれば、軽量化するし共鳴等もし易くはなる。
また材質を鋼から真鍮等へするのも同効果が見込めるが、何れも強度・摩耗耐性は低下しコストは恐らく嵩むだろう。
これを製造者が思い切って採用しようにもユーザーが歓迎しそうでないと難しく、その面でもドラマーの知識と理解がもっと末端まで浸透するのが必要条件だろう。
この材料面の他人からしたら俺の執心!?、いえいえ体験からなっただけで普段は興味はあるも大してロクに気にしてませんでしたっと。
発端は宅の中古Standのクラッチの摩耗で、購入当初からTop Hat上側のナットがネジ山の摩耗・変形で外せなくなってた処からでやんした。
長持ちさせたい俺には「何かを減らす」のは意に反するが、そのままでは埒が明かないので仕方無くナットが回せるだけヤスリで削った。
当時これは中古でも製造からせいぜい10年位だったが、今回従兄の所のクラッチではそんな摩耗は一切見られなかった。
使われ方の差等もありそうだが、それでも明らかにそれなりに年季が入ってるのは見て取れた。
材質を彼に説明するのに今思えば真鍮と言ったのは誤りぽく不安になってるが、それ位「そんなに簡単に減っちまうんかい・削れるんかい」ってのが根底にあったのだった。
で御座居ますから自分のを讃えてるでもなく、現に持ち帰った後積年のタバコのヤニ汚れ落しを昨日漸く終えて組み直したらありゃりゃだすわ。
又またClosedの具合がルーズになっちゃって、かと言って特に不具合は見当たらずと別段満足出来ては居らんのでありんす。
只現代のよりは気紛れなので、何時の間にか調子が戻るのを期待してるだけって感じ。
これが今のだとこの手の面倒は少ないが、ちっとも気紛れが無いだけに最初でヤバければそれがほぼ永遠と云う次第。
そして気にしなくなったのも齢で感覚が鈍ったからとかじゃなく、常用がRockに不向きな602 MidiumからThe Lineへと近年設計ので並の厚さになって影響度が低下したからよコレほんま。
せやから今並より薄目が好みの従兄は昔の俺みたいな心境になってそうで、太鼓は硬く金物は柔らかくの希望に沿わすと無茶叩きで強引になんてのは使えない。
彼は長年New Beatを常用してたがドラム歴の過半を超えてると思うし、より柔らかさを求める様になってからのアンサンブル経験は以前より少ない。
太鼓で彼より専門外の俺でも続けてると、たまにはこっちがベテランになる事もあるんだねえ。
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