Speedkingよもやま話③SWIV-O-MATICショックⅢ
お題の「ショック」の度合いを知るには、もう少し予備知識が必要なのでそこはご容赦願いたい。
従兄がツーバスを試すのに際して参考になったのはSimon Phillipsで、俺的にそのルーツはKieth Moonと伺える。
これを持出した意図は手が凄い割には足はそうでも無さそうな処で、傍目にもタイプ的に適合してると納得出来る。
それ以外の点でも彼の好みだったりもするが、メタラー等では無い彼に挑戦意欲が湧いたのはここだろう。
彼は得意の手についても片手より両手が勝るし、両利き故どの道左右どっちの足でも踏んで行き続ける事になる。
なので20年程前の現用ドラムセット購入時点で既に準備済みだったが、想像より簡単に行かなかったので封印してたそうだ。
その後はドラム教室で先生と生徒のを同じ楽器にするのに活用してたのもあって、機会を逸していた様だ。
だがそれもバンド録音に際し楽器の音に問題が出て(この辺りの詳細は相当前の拙ブログ参照)、過去のライブハウスで使用してた彼の2代目セットの再使用開始によって情勢が逆転したのだった。
音色の都合上ペダルはSpeedkingと療養中のバンドのギタリストの指定もあるので、まだ充分には馴染めてないペダルとなれば余計シングルよりツーバスの方がと云う経緯だ。
それも他のペダルでも本人感覚としては自在に操れなかった前提があったからで、従兄はもうすっかりSWIV-O-MATICの事は忘却の彼方だったそうな。
それが何とかは忘れた頃にやって来るになっちゃったから、さあ大変だ。
俺にとって最大の危惧は録音の無期遅延で、彼お得意の優柔不断病再発必至な情勢だ。
慎重になったり思慮深くて困りはせぬが、それは決断力も同等に持合せてたらの話しだ。
堂々巡りで迷い続けてては試験結果が中々得られず、データ不足では適切な判断の下し様が無い。
最終的に奏者本人の問題であるけれど、人生の半分以上が既に終わってる我々にはいつかその内はもう無いと思っとくべきだろう。
俺自身はSpeedking2号機を貸出ししてる代わりとして、合間にツーバスの練習はさせて貰っている。
色々調べてみたら過去の巨匠達はどちらがより得意にせよ、バスドラが1つでも2つでも演奏可能みたいなのだ。
現況では俺はシングルバスの無茶踏みの方が音数も稼げたりと、ツーバサーになる芽は出て来ない。
その他にも割と自分にはHi-Hatのニーズが高いのもあるが、従兄曰く同理由が原因で黒人のツーバサーが少ないのだそうだ。
だが両方を知った上でと知らずにいるのとでは、例えシングルメインにするのでも色々後で違いが出そうな気がして止まないのだ。
最初は遊び心で片足でもCozy Powell位のフレーズが踏めちゃったら痛快かも等と思い浮かんだが、それを実行に移せたのは俺の「腹が既に決まって居た」からなのだ。
音数もだがそれ以上にパワーを継続的に出すのが大変だから、決意が無かったら面倒だからと放棄してたと思う。
これ自体はまだ途上だがその副産物として、俺は苦手だったトゥヒール系が寧ろ得意分野に加わりつつある。
向き不向きの判断をするにも一定以上の体験値が無いと不正確になるだろうし、良いも悪いも暫く格闘しないとその原因特定も出来なくなる。
人にもよるんだろうけれど、決断力には体験の影響が大きいみたいだ。
何でも上手く行くに越した事は無いが、こっ酷く懲りれば簡単に諦めも付く。
それには他の方法なんかあんまり簡単に見つからない方が、却って良かったのだが…。
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