Bass Drum Pedalの踏み方Ⅱ⑰ベタ足ベーシック論
Speedkingを使い出してから意識する様になった「ベタ足」ですけど、最近益々その重要性を痛感している。
そこで体験も含め重複覚悟の上で、何故「基本」に向いてるのかを記してみたい。
今週はStudioliteでツーバスの限界速みたいなのを試す(6連符)体験をしたが、俺の場合は片足と大差無かった。
両足でダブルストロークが出来る様になったりするとまた違うんだろうが、速さより足の左右相互と手のタイミングを合わせるのがとても大変と感じた。
片足複数ストロークなら頭だけ合わせられれば後は半ば自動だが、全部シングルストロークなだけに1音毎に気を付けてないとどれかがズレてしまう。
左足ダブルが不可な現況では両足シングルの限界速×2となるが、この時知らぬ間にベタ足ともアップ君とも又違った踏み方になっていた。
高速化しようとするとストロークも自然と最低限にしようとなるが、タイミングを合せるのに精一杯でもう踏み方なんて全く気にしてられない。
こうなるとアップ君はおろかベタ君でもまだ足りず、足首が全く動かない様に力が入っていた様だ。
余裕が無くなると動かすのもタイミングを取るのも1ヵ所限定の方が却って操作が効く様で、それには足・脚の動ける場所も1点だけになった方が良いらしい。
但し力が入ったと云っても殆どが速度の為に消費されるので、残りはかなり少なくなってる。
足首を単に固定すると云うより、「外力の影響を受け難い角度」を辛うじて維持してる感じだ。
かなり足首を伸ばし後で示す図だとFの状態を維持したままと、横だと折れやすいが縦なら突っかえるから折れ難いと云った按配だ。
複数ストロークが得意になってからは限界速シングルを使わなくなって久しいので、新鮮かつプチ発見した感じだ。
因みにペダルは両方バネ最弱Speedkingだったので他のよりは楽だったが、それでも限界挑戦となれば余裕は全く無くなった。
意図したテンポとフレーズに集中した結果だったが、やはり速度によって自然と踏み方は変わるしそれを拒絶しない方が良いみたいだ。
要は奏法を自由に選べる時こそ気を付けてないと、後から切り札や飛び道具が出せなくなるのを体感した様な感じだった。
ここで今迄連呼してたのを漸く図にしてみたがフットボードと足・脚の関係を描いた積りで、A,Dが「踏んでない時」・B,Eは「踏み途中」・C,Fは最大限にビータを返した場合の例だ。
この内A~Cがベタ足でD~Fはアップヒールな場合だが、その差を明確にする為一番カカトを高く上げてるのとしている。
アップヒール時のフットボードへの悪影響についてだが、どのタイミングで足甲角度が変わるのかへご注目だ。
ベタ足では基本意識は足首非動作なので「踏み始め」にしか変わらないが、アップ君の方は「永遠に」!?変化し続ける。
そうでないと脚上げアシストがフルには機能してくれないからで、特にビータを最大に返したい時の「折り返し地点」付近にとても注意が要る。
この往復動作は人体は意外と回転運動系なので「変換」され、SLのピストンロッドと動輪みたいな関係になる。
スイベル奏法なんかがこれの典型例だがそうじゃないと中々タイミングが安定しなくなるからで、何処かが動き続けてる事である意味カウントしてる訳だ。
これは末端域では途中よりも移動距離が短くなる事を意味するが、奏者意識に比例せずに爪先移動距離が極端に短くなってしまっている。
今回の俺体験を速度系列で整理すると、
①次の音迄脚を休めた方が適す位の間がある速さ→ベタ足
②動かし続けた方が適した速さ→ナチュラルアップヒール擬き
③限界若しくはそれに近い速さ→半硬直(名前はまだ無いorワシャ知らん)
音の都合で踏むと自動的にこうなった。
上の②が擬きなのは本人には爪先による脚の蹴り上げ意識が無いからで、俺言い「足首由来スライド」よろしくブレンド技とみなせる。
原理的には単に爪先が脚に追付かなくなって遅れただけだが、実態は力の伝達もその分遅れてるだろう。
すると無意識でも結果的に爪先は「踏む」より「蹴る」のに近付いてる訳で、多少はその反動が脚上げアシストになってるだろう。
もう1つ正規のアップ君と違うのは、継続的タイミングを取る為にやってはいないからだ。
今回の6連符はそれを連続では無く1小節に1回だけなので、片足では3つしか踏んで無い。
アップ君が最適なのはダブルストロークを持出す程ではない速さで、最低でも4つ以上長く連続する時だ。
人は飽きる事がある生き物だからか、単純作業が延々続くと感性が鈍って来る。
そんな時は意図的にリズミカルにやらないと「ムラ」が生じ易いが、それを補えるのがアップ君だ。
<つづく>
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