Speedkingよもやま話⑦従兄のペダルその後
従兄のStudioliteのTwitterに本人談が掲載されたのを勝手に受けて、傍目からはどう映ったのか等を少々。
現時点では彼自身の総合判断で、第2次ツーバスチャレンジ中だ。
左足奏法面で好結果を産んだSWIV-O-MATICだが、1つしか無いのと今の彼好みの音色が得られなかった為だ。
そこで従兄第1次ツーバスチャレンジ当時使用してたペダル、掲載の如く(TAMA HP60+Ludwig L-1286[SpeedKingの純正ビータ])x2となっている。
音色については俺の好み・バンドギタリスト要望・録音屋観点からするとペダル本体もSpeedkingが単独首位なんだが、従兄は太鼓にもっと鋭さを求めてるのもあって回避されてしまった。
彼の手の音は俺と違って太くない(かと言って細くは無い)ので、足だけ太過ぎるのも少しバランスがよろしくないのかも知れない。
音でも太いのだと巧く使えばマッチョだが、失敗すればただのメタボになるのは何処の世界も共通だ。
また彼は太鼓のミュートは最低限が好みだが、「鋭く出せる」と軽ミュートでも音色的キレが保てるみたいだ。
アタックが太過ぎるとそれに連れ余韻の頭部分の音量も大きめになるみたいで、ある意味で瞬間芸の権威たる生太鼓の個性が減るともとれる。
療養中のバンドギタリストが容認してくれるか、或は従兄が「これが俺の音だから」と無事説得出来るのかが心配ではある。
従兄の立場に立つと奏法上の都合で片足より両足なのもあるので、最終的には「仕上がり具合」が物を言いそうだ。
長い目でみれば他との整合性が持てるなら、個人のスタイルがより確立されるに越した事は無い。
だが俺の場合は音の太いのに体の重さ由来が含まれるとなると細くするのは困難で、生来の骨太はわざと骨粗しょう症を誘発でもさせない限り軽量化が不可能だ。
こっちは偶然だがそれでか俺の方がデフォルトのミュートを強めにしたがってて、でも従兄にそれを求める気は起きていない。
どうやら叩け方にも左右されたらしく表現巾の広さの点では、普段の音が俺より癖が少ない従兄に軍配と流石本職は違うわだ。
音色面でも俺の場合は元から太いから、太いのなら気にならなかっただけかもだ。
Speedkingになったそもそもが奏法上の一択なので、音色がもし不的だったらとても困っただろう。
但し従兄にとっても今後の課題になりそうなのが、バスドラチューニングを限界域Low Pitchとした場合だ。
彼は足音色もSimon Phillipsが好みだそうだが、俺分析では限界域Low Pitchのをワイドレンジコンデンサマイクで拾う事でもたらされてると思ったからだ。
現在の従兄の足はClosedになってるので低音を確実に得るには、ペダルの押圧が極力少ない方が適すのだ。
どんな達人とて巨大スティックで繊細な音を出し続けるのが大変の如く、適した道具を用いる程安定度が高くなるのは確実だからだ。
ビータはSpeedkingのでってのもこの辺の影響が大きそうで、それならいっそウールビータはどうなのともなる。
だが鋭さにウールは無縁なので、原理的にはSpeedking+ウッドビータとかの方が近付けるんだろうか!?。
話は変わってほぼ毎週従兄の所で隙!?を見つけては体験させて貰ってるツーバス、俺現時点での感想を以下に挙げる。
発音体が倍増するのと同じフレーズがシングルストロークで得られる範囲なら若干音量増加もする場合があったが、必ずしも「細かい音符」が楽にはならなかった。
慣れの問題もあろうが例えシングルストロークでも自然体より速め様とすると、段々フルストロークじゃ無くなって来る。
単体物理的には左右で足は半分ずつの受持ちとなるのだが、だからって頭は右脳・左脳でとはならない様で脳内速度が元のまま。
末端(足)に余裕が出て不都合は無いけれど、肝心の指令が高速化出来ないのでは宝の持ち腐れとなっている。
訓練次第で変化があるのかも知れないが足・脚のアクションはその絶対値が手より数段大きいのは自明の理だ。
そして継続性には優れるものの足の左右+手との連携が中々難しく、基本的には音色が同一なので今鳴ったのがどっちかでこんがらがり易かった。
俺現況の片足で賄える範囲ではその方が頭が簡単・楽なのと、何時の間にか習慣化してしまったフットハットに依るメトロノーム機能が無くなる方が辛かった。
妙な言い回しかも知れぬが片足で行けるのは両足に不向きな証なのかも知れず、その逆もありそうな気がしている。
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