<緊急速報>Ludwig Speedkingポスト開きの原因と対策
やらかしちゃいました~ぁだと😢だけど、Speedkingユーザー4年目にして初のその場では凌げない事態に遭遇。
今週もいつもの様に従兄の所へ行って実演付きドラム談義をしてたら、右カムシャフトがベアリングから脱落しちまったい。
簡単に外れたんだからすぐ嵌められると思いきや、どっこいそうは問屋が卸してくれない。
帰宅後世間様のお知恵を拝借とネット上を彷徨ったが適したのが見つからず、それならばとまだ作業途中だが緊急速報発令だ。
今にしてみたら実は予兆はあったのだが、Speedkingの左右ポストの事は俺的太古の昔に誰かが語ってた微かな記憶があった。
「だんだん使ってる内に開いて来て○×△□」と冒頭だけしか覚えてなかったが、それでよくある現象なんだとスッカリ思い込んでいた。
2号機購入時にその写真でポストとロッカーシャフトに隙間があるのも分かってたが、従兄所持のも似た感じだったのでちっとも気にしなかった。
一部のを除き現代のならコンピュータ制御のロボット制作(若しくはそれ並の精度)だとかだが、Speedkingは某大国のデタラメ君主みたいにいい加減な作りだ。
見掛けよりはズレてる様で一応合ってたりはするが、今の日本のみたいに0.9mm~1.2mmなんてのとは程遠い。
しかも現時点の不勉強な俺ではあるがそんな事例を全く目にしなかったから…。
実際今迄は何ら無問題で絶好調だったのに、この突然の仕打ちとは。
だがパッと見どっかがヒビ入ってるとか所謂壊れた箇所は何処にも無いので、単にビータ飛ぶの似た様なもんだろとたかをくくってた。
帰宅後分解点検してみるがやはり決して壊れてはいなかったのだが、嵌め直してもちょっとの事で簡単にまた外れてしまう。
そこでそもそも何故ポストが開いてたのかの検証に入ったが、中々決定打は発見出来なかった。
ポスト自体は曲がってなくて上が開けるには下が曲がってるしか残って無いが、あらゆる角度から眺めても特に変形は見当たらない。
そこで真直ぐな鉄のL断面棒をフレーム裏面に当てて、何処かに変な隙間が出来てないか見て行った。
隙間があったら反ってる証拠って按配で進めて行ったらば、フープクランプの軸受の下だけ向う側の光が見えるじゃありませんの!!!。
これが全く大した野郎で、フットボード側とバスドラリム受けの2本のツノ状部は全く平ら。
件の箇所だけが反り上ってて、これじゃあ一周したって外側は完全に平らなままなんだから分りっこないわな。
しかし健気なポスト君は素直に下板の歪みに追従した為、上が開いたのだ。
だからって何故抜けるのかってえと現代のみたいに「何処でもネジ・ボルト」じゃなく、嵌め込んでるだけだからなのだ。
上段右2つが所詮対処療法に過ぎないが経験のある方法で下段2つがポスト開き原因の解説用、下段中2つが後述ステンレスベルトだ。
下段左はフレームを裏から見た処で今回は耐久力主眼なので板部分は半ば省略、左から2番目は側面図でフープクランプの力がどう掛って来るかを想像してちょ。
早速上段左2つからだが異常側のベースフレーム真ん中が持ち上がってるが、実際はこれは部分的でかなり発見が困難だった。
これの大元の原因は生産設計上の不備と言えなくも無いのだが、下段左の赤で示した穴が問題なのだ。
専門家のブログを参照すると最初は無かったもので、当初はフチ以外に全く無かった補強リブを沢山追加したから平気だろう感満載だ。
確かにリブに無影響なら目論見は正しかったのだが、穴がリブに食い込んでるせいでそこは半分位に薄くなっちまってるぞい。
で物に不備があるにしても激務の初号機が無事なのに何故2号機が先にか考えたら、Speedking君としてはクランプネジの締め過ぎと原因特定。
実際今回だけ今迄より増し締めしてたのもあったんだが、それ位にしないと動いて行っちまうからだったんだが。
そこで太鼓のリム自体についても考察が必要になって来たが、手っ取り早く云うと初号機は昔ので2号機は「今の」に付けてた。
そもそも宅では太鼓とペダルが同じLudwigだが、これのリムはかなり柔らかく少しの力で変形する。
尤も柔軟なので力が掛らなくなれば簡単に元に戻り、表面はサーフェイサー不使用のペンキ(細かい凹凸有)と真ん中はカバリング仕上げだ。
一方従兄のStudioliteのはウッドと鉄プレスのの2種あるが、どちらも固くほぼ無変形で表面はスケートリンクには負けるがスベスベだ。
今回は鉄の方のへスペーサ無しで固定を締め付け力に頼ったのがイケなかったらしく、やはり柔軟なSpeedkingの方が太鼓に合わせてしまったらしい。
今の下手に固い「絶対動かない設計」だと全く応用が効かず、一定までは微動だにしない代わり一瞬でも限界を越すと一気にもげたりするもんだ。
ここで漸く図の上段右に入るが、過去使用初期にオッカナかったので右の左の様な自作アダプタ(ったって只のコの字形の簡易加工鉄棒・黄緑)を取付けていた。
少しはマトモに踏める様になった頃試しに思い切って外してみたが全然平気で、「演奏に対して」はかなり丈夫な部類であるのを知る。
これを付けてた時の様子は最初のデモ動画に一応映っていて、今回も最初はこれの復活を考えた。
だが当時はスライドご執心でトゥヒール系は不使用だったので良かったが、トゥヒール系をフルに駆使すると邪魔になって駄目なのである。
妙に!?優れた設計の為ロッカーシャフト周囲に全く余剰空間が無く、ベアリング近辺で挟むのを一旦諦めて別の道を探った。
色々余剰空間を探した処フットボードとリムクランプの間だけは「埋まらない」のを発見、今度はここで「締める」方法を模索する。
そこでフと浮かんだのがステンレスベルトなる物で、以前使用した残りがあったのを思い出す。
手動でステンレス薄板の帯をラチェット式で締め上げる物だが、他の樹脂製荷造り用のより余計な伸縮も無く強度が高い。
そして後から緩むのも全く無いのでこれを図の上段右々の様にして、隙間を無事退治しましたとさ。
で普通はめでたしなのがならないのが俺ってか、これの締め上げレバーが邪魔になっちまったのだ。
ちゃんと寸法は按配してからなので収まる筈(図下段中左)がどうしてか!?、想定位置にレバーを持って行けなかったからだ。
手持ち余剰品のこれはもっと大きい物を扱う想定なので、レバーを動かした途中の位置がポストに都合の良い位置になってしまったのだ。(図下段中右)
して例の如く仕方無く今後不要なレバーを切断するとして、これの上側はさっき漸く鉄鋸で切り終えた。
でも下側はペダルフィンが被るしポストやクランプに取り囲まれて、ちっさな道具しかアクセス出来ない。
更に仕方無く目立てヤスリの一番小さいので正に地道な道へ突入、只でさえステンレス製で切り難いが他に術無し・やむなし・体力残り無し。
こんなんなら手抜きせず過去のフットボード反り治し同様、板金屋の方がマシに思えて来る。
ところがどっこいしょお完全分解するにゃ打込みピンを打つ「専用の棒」みたいなのを持って無いッ、ここは他ので代用すると再組立に明らかに支障しそうなので結局却下。
作業から一時逃避して執筆した次第で御座居。
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