Bass Drum Pedalの踏み方Ⅱ➄ペダルの相性編2
前回独断的宣言!?はしたが現実は厳しく、値段の他にコンディションの問題もあって誰でも確実には入手出来ないかも知れない。
それなのにどうしてと言うと、やはり基準点は余程の事でも無い限り下手に動かすべきではないと思うからだ。
個人の経済事情等で経験値が限られ充分な代替案を示せないのは申し訳無いが、奏法に直接影響があるのまで無視しては却って無責任とも思うのだ。
現時点で他に思い付くのはPremier 250位しか無いが、問題とする点は「トゥ(足首動作)だけでも簡単なの1曲位なら平気」である。
奏法上脚(落すだけ)の次点で必要なのはこれだと思うが、数を増やしたり連打の間隔を詰める最初はこれしかない。
俺自身は順番が違ってしまったが、それだって道具と人のどっとちのせいとしたら恐らく前者だ。
スライドは高速専用だしスイベルも遅くて良いなら一々捻る必要は無く、只のトゥヒールで充分だ。
俺の場合過去は中速不要だった訳じゃないが、マトモに学ばなかったのと当時ペダルがSpeedkingよりトゥに不向きで挑戦する気が起らなかったからだ。
時間の経過はあれどSpeedking以降は散々トゥヒール系を用いる様になったし、他のペダルですら出来る様になって来た。
悪戯込みでも一応太鼓歴30年に対しSpeedking歴は3年と桁違い、それでもう他のペダルでもとは全くの異常事態だ。
そうなった原因は「演り始め」の環境差で、「練習したらもしかして出来る様になれるかも」と思える程度の親和性があったかどうかだ。
ここで訴えてるのは個人的部分ではなくこれでも誰にでも影響する部分限定としてて、限定解除したらSpeedkingが理解出来ないなら人間じゃないって位偏屈になるだろう。
今独自のツーバス(両利きの為)習得中の従兄の先生にも再三両足Speedkingじゃないので覚えて大丈夫かと念を押してるが、暖簾に腕押し反応とつれない。
だが彼は現代的ペダルで苦手なスライドも右でなら少しは既に出来てたし、ヒールトゥと順番は普通と逆だがそれも一応マスターしていた。
手が得意で足が苦手なタイプなので足は奏法限界領域からはまだ遠く、俺より差が実感出来ないのも仕方無いかも知れない。
しかしもしまだ全然出来ないのなら話は違って、可能性の高い方を選ばないと恐らく雲泥の差が出てしまうだろう。
足首でも踏めるには俺教の念仏!?「バネ強駄目」が第一だが、加えて座り方も影響がかなりあると思う。
最近はバスドラの音量は太鼓全体のバランス優先で気にしてないが、そもそもバスドラに関しては全ての面がとても気になるヲタの俺だ。
数年前迄はずっと低く遠目に座っていて、錯覚だった可能性も高いが実際それでパワーが得られていた。
但し足首では幾らも踏めそうにないペダルでの事で、座り方は力を入れても手に影響が出難いからだったんだと思う。
腰を低くすると胴体が脚に振り回され難くなるし、猫背にした上ペダルから遠目に居れば爪先から指先の距離は一番遠くなるからだ。
だが只普通に演奏するのだけでかなり疲れ、太鼓演奏の頻度が低く若かったから間違ってそれを通用さしちまってた様だ。
今にしてみれば太鼓のパワーは力より速度の方が段違いに効果があるし、パワーの持続には力は少ない程有利に働くのを知った。
力の要るペダルはその悪いご利益で強く踏むからパワフルと錯覚するが、太鼓へ伝わる力が大きいとは限らない。
軽くても上手く行くとパワフルなペダルは、こっちが加えたパワーを余す処無く伝えてると云えるのだ。
俺も最初がSpeedkingではなく変な癖が付いてたらしいのでこの正しい踏み方の習得は結構苦労させられたが、普通でとか普段からパワフルとするにはコレ一択だと尽々痛感した。
又パワーには物理的や瞬間最大音量よりも音色の影響大で、これも座り方と踏み方が大きく響く。
バカな俺はずっと太鼓のせいと思い込んでて、太鼓単体なら結構なのがアンサンブルに入るとサッパリとなっていた。
ヘッドへの押付けが強過ぎてアタックの高域成分はご立派だが全体は鳴って無くて、常にもっと低音をと念じていた。
これも今にしてみると太鼓の最大の特徴たる1音に色んな音が折角一杯入ってるのを活用し損ねてて、アタックだけの人だったのがイケなかった。
ホントはちゃんとある音程が分り難い程「色んな音」が出るとは、他の様々な楽器と一緒になっても「何処かが孤立して残る」事だ。
それがアタックの高い処しか出せてなきゃ自分で入れたシンバルやら何やらで、その他大勢へ仲間入りをしちゃうんだから目立ちっこない。
これを解消するのは1に座り方2に踏み方で、踏んでも踏まなくても極力手に無関係になる位置が求められる。
それは個人差はあるが感覚より高め近めとなる場合が多く、水平方向で体から爪先とペダルが離れ過ぎないのが大事になる。
距離が増える程脚上げの力も増して不要な疲労度が高まるし、手の為の姿勢維持も負担増になるからだ。
BONZOが低く座ってたので低いとパワフルと誤解してはいけない、もしかしたら1ステージ終りまで太鼓を持たせる為に力を弱め様として低くしてたのかも知れないのだ。
速度を出すにも遠ければ重く感じられるから不利で、現代より高く近いのが当たり前だった俺言い「旧標準座り」の上でペダル試奏に臨んで欲しい。
そうすれば本来原理的に太鼓に合致してる「速度反応型ペダル」を、誰でも自然と選んでしまう筈だ。
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