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2018年8月26日 (日)

Bass Drum Pedalの踏み方Ⅱ⑮奏法によるミュート編

ここまでにも散々触れては来てるが少し散逸してしまってたので、体験例も含め今回は特化して徹底検証する。
俺がここ迄拘る様になったのも失敗・無理解による困窮等に晒されて来たからで、特に録音現場でそれが多かった。
生演奏では近年はPA使用が常態化してるので気付き難いだろうが、演奏会場次第では生のみだったらそれでかなりの大差が出るのだ。

ポピュラー音楽の場合はしないよりする必要性が多いが、スネアバックビートのクローズドショットと同列に思われてる誤りが特にドラマーに非常に多く感じられる。
スネア等でも止める止めないでアタック音にも差が出るが、基音の変化は少な目に感じる。
だがバスドラでは以前記した如く、短過ぎになってしまうと基音が「別物」に変身してしまうのだ。

これも過去既述だがドラマーは普段アタック倍音に気を取られ過ぎてる為、理解し辛いのも録音技師としては参らされる。
でフレーズやその箇所によって極端に音のスペクトラム(周波数と音量の様子)が違ってしまうと、技師はどっちに合せても片方が犠牲になるし無理に間をとってもどっちも駄目になってやり様が無くなるのだ。

奏者がアンサンブルを理解した上で意図的にしてるのなら良いが、こうなるのの大抵はお分かりになられていない方々なのだ。
せめてこもってるだけとかその逆で一定範囲に収めてくれてれば打つ手もあるんだが、技師は口には出さずとも内心もうお手上げになってしまう。
それの際たる例が連打の1打目は必然オープンなのに2打目が無理くりクローズってので、「出て無い音は増やせません」ってね。

なので連打でもシングルストロークで踏めるのならまだ余り心配無いが、何某かのダブルストロークをどっかで用いるなら「止め過ぎ用心」となる。
これの特効薬はペダルバネを、「脚の重さに負ける」範囲の強さに留める事だ。
そしてミュートに力は用いず重さに頼れば、重さは即座に簡単には変わらないので加減も自動的に安定する。

他人事の様な語り口だが俺はこれで見事に一人二役も体験しちまってて、両方で挫折ったもんだから暫くはお手上げだったさ。
自分の中で音響に対して太鼓がかなり後発だったし、只最近何となく感じ始めた事がある。
俺自身もずっと止めるのがアタック音に変化をもたらすと考えてたが、それが誤りではないにしろまだ別要素もあるらしいのだ。

それはビータをある程度以上「皮に食い込ませる」って感じにする事だ。
理屈としてはスティックチップをボールからスクエアのに変えたのと似てて、当りが点から面そして広くなる程倍音は増える。
これは叩いた後のと違い「叩く最初」に作用するから、真の意味でのアタック音の意図的操縦と云えそうだ。
「止め過ぎ」でも似た状況になる場合がありそうだが、それは偶然なだけで他のリスクが多過ぎると思う。

更にもう1つご利益があり当りが広いの広いを大きいと捉えるが如く、アタック音が倍音豊富なのに太くなるのだ。
趣味じゃない人には申し訳ないのだが、これを得易いのが又Speedkingだったりしたのだ。
実は他のペダルでも同条件を備えていれば良いのだけれど、なるべくビータシャフトと皮が平行に近くないと面で当てるのが難しくなる。

しかし低音が少なければ
慣れないと近年のメタルみたいなバスドラとは思えない音になり、恥ずかしながら俺が実際そうだった。
それにはオープンにするか、止めても「消極的クローズ」にしないと無理だ。

BONZO達の録音は今のと比較したら、大抵は現場のよりもこもった音になっている。
録音媒体がアナログ磁気テープだと原理的に必ずそうなるが、ってこたぁ現場ではもっと明瞭な音で鳴ってた訳だ。

それ抜きでSpeedkingは低音出るけどマイルドなんて思ってたら、大変な誤解になってしまう。
過去記録についてドラマーは録音の、録音技師は奏法の点で見逃しがありそうなので中々話が1つに纏まらないんだろう。

しかもBONZOは基本ベタ足なので俺言い「無理くりクローズ」は使用不可、幾ら怪力でもそれだと力を作用させられるタイミングは「音の後」にしか出来ない。
太鼓がノーミュートだからとか録った箱がライブだからと
慌てて勘違いするなかれ、初期Beatlesの等と響きを比べたら分かる。
Zepはライブな音作りはしているが、良く響いてるのは高音の方で低い方は意外とデッドだから。

Micだってあの爆音ではコンデンサは無理となると、昔のダイナミック型では今みたいに低音を全部は拾えていない。
もう1つ大事なのが歪みの問題で、今はほぼ排除出来る様になったが過去は「付き物」であった。
元音が固過ぎるとそれが歪んだらもう使い物にならなくなる、演ってる事が聴き取れなくなってしまったりするからだ。

そう云や年の功か「PA常用以前の時代にその人の音色が完成した」一流の人の音を生で聴く機会を持てたが、イメージではどうでも彼らは皆「フルサウンド」を持っていた。
とても大きいのに意外と耳に優しくそれでいて低音も高音もしっかりと出てる感じで、個性豊かでも音色バランスは決して偏狭では無かったな。

音作りに関して現代は+の美学みたいだが、過去のは-されても美しいって方向性だった様にも感じられる。
この-が当時は何処かすらハッキリしなかったので、大変だがきっと何処を削られても50%位迄ならOKなんてなる様に持って行ってたんだろうなあ。
けれどもし上手く到達出来たら何時何処ででも何時もの音で、やっぱりあの人の音だと聴かせる事が出来そうだよね。

また酷暑なので最後に音ヲタ怪談を、無理くりクローズを必ず歪んじゃう’70年代の
石だけの機材で録ってみよう。
予想では右翼の街宣車・竹竿売り・選挙カーの、どれにも負けないウルサさが出せる筈だ。

<続きがあるでよ>

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