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2018年8月23日 (木)

Bass Drum Pedalの踏み方Ⅱ⑪音色編Ⅲ

今回はビータ周りに特化して考察するが、先ず誰でも気付くのはビータの形状差やサイズだろう。
その中にもシャフトの長さとか色んな違いはあるけれど、案外見落とされてしまうのが「打点時の角度」だ。
打点位置だって大事だが、「アタックの音色」については角度のファクターはかなり響く。
踏み方で音色って題なのに何故なのかは、後程のお楽しみよん。

太鼓のアタック音色を解析するのに一度に全要素を考えると混乱するので、先ずは「当り方」から考えてみよう。
参考としていつも見えてる手で行くが、最初はドラムスティックのチップ(頭)形状からの差異だ。
チップの皮に当たる面積によってアタックの太さに影響するのは、両手で打合せる時の事を考えれば明白だ。

但し太鼓の現実にはこれに強さと角度を含めないと、正しい予測が出来ない。
一番ポピュラーなビータヘッド形状はバチで言う処のスクエアに近似だが、そうするとバスドラヘッドとビータ側面が面で接した時に太さMaxになるだろう。
これがまん丸だったら無関係になるが、それでも更に注意せねばならんのが強さだ。
端的に言えば強いと皮に少しめり込み出すが、それは皮が変形して接触面積が増加すると云う意味だ。

Photo

概念図であるからして文句非対応願うが(年寄りに無理言うの赦して)、図の1-A~Cが俺言い「積極的クローズドショット」・2-A~Fが「消極的クローズドショット」だ。
この積極・消極は打音後のミュート目的のビータ押付けの強さ、と思って貰えればよござんす。

1は現代標準的な「積極」で、2が俺心酔のSpeedkingによる「消極」の状態を本人は勝手に表せたと思い込んでる。

粗描だが先ず気にして欲しいのが1-Bで、ビータ側面と皮は平行じゃないが食込みで「面で当たってる」処。
何しろ完全に余韻なんか許さんってな勢いで踏み込むから、打つ力と速度がどうであれ「押圧」はとても強い。
この度合が高いとビータ形状の差の出方がどんどん減るが、打点接触面の形を
半強制的にビータに合せる様なもんだからだ。

これを上手に活用すれば弱く踏むと点接触・強いと面接触となるので、音量の大小と同時にアタックの音色差を追従させらる利点はある。
手と違い足では1音毎に角度を変えられないので、ある意味それを補填してるとも取れる。
だがあたかも奏者俺様主義で基本的に「皮には一切自由を与えないシステム」とも言える状況が為、基音(低音)がとても犠牲になり易い大変な弱点も持っているのだ。

俺としては低音ヲタの立場上これは不許可なので2のやり方になってるが、太鼓と喧嘩しないで協力して貰ってる様な感じだ。
かつては下手でゴリゴリの1でずっと無理してたが、どんなに頑張ってもアタックの倍音がデカくなるだけで音色が薄っぺらくて下品極まりなくて弱っていた。
だが普通のペダルのバネ強さでは技術が未熟なのと相まって、当時はどうしても少しは力を意識しないと打てなかったので中々抜け出せなかったのだ。

今だってちいとも完璧では無いから常に図の様にはなって無さそうだが、兎に角1と2の最大差は皮が往きだけか復路もあるかだ。
音響学的にはその皮で可能な最低音(基音)が出るのは、
最低1往復がお約束なのよ。
これについては長くなるので、例に依って過去記事参照で。
又2-FについてはE止まりでも音は一緒だが構造的にSpeedkingは押圧が弱いので、しっかり止めようとしたらなってそうと云う予測。

また勘の良い人はもしか気付きそうだが、1では皮が真直ぐ(打たれてない時)から図では左側へ行くのしか無いが2は左右両側になってるね。
皮の動く距離が倍違うってのは空気を揺さぶる量も倍なので、2の方が音量も倍になっちゃうねえアハハ。
まあ現実は理論通りでは無いので滅多にここ迄の差は出ないが、1より2の方が物理的に合理性があって高効率なのは間違い無いさ。

これが一見チープなSpeedkingが音的には
案外力持ちな秘密!?、まあ速さだって突詰めればその為の力は相当なもんにもなるしねぇ。
1式ではどうしたって「普段から」力が要る分、そっから増やせる量は減っちゃうね。
分かってて設計されてるかは不明だが、ここでも結構速度とパワーの相関関係が深いらしきがまたぞろお出ましになったね。

では1でもオープン気味にすれば基音を得られるのでは!?、正解だが別の問題が出て来る。
図のまま角度があるとその時接触面積が減少しがちになるので、アタックが痩せてしまうのだ。
物凄い達人だとこれも何とかしてしまいそうだが、それでも安定度は全く違ったままだ。

こうなって来るとパワー必須の音色もあるのは確かだが、それは一時的な物であまり普段使いには向いて無さそうだ。
Speedkingが低音出るとか音色が良いと言われるのもこの辺が原因で、逆に無茶踏みすれば1式だって出来なくは無い。

最終的には何れも奏者のお好み次第だけれど、アタック音や基音の原理自体は不変だ。
道具選択もだがだから踏み方で音色が変わるし変えられる訳で、それがもし原理に反してたらどう頑張っても求める音は得られない。

正味な処
俺は今ではガチガチのSpeedkingヲタだが、そうなった原因は「したい踏み方」が出来るからだ。
実に欲張りだが速く大きく明瞭で、且つ低音もバッチリ効いてて…。
それに必要な踏み方が出来るのが、って経路を辿っただけなのだ。

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