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2018年8月23日 (木)

Bass Drum Pedalの踏み方Ⅱ⑫奏法選択編

前々回のアップ君の補足続編も兼ねて、バスドラ奏法の最適化を考えてみる。
現代一般的状況からは敢えて距離を置き本来の音の都合を最優先とするのと、フレーズによる制約は変えられないのでそこは今回はお休み。

さて昨日執筆後も従兄のStudioliteのサイトで推奨動画を見たりしたが、近年ではどんな達人でもかなりアップヒール主体なのに辟易させられる。
道具等からの影響もあるので単純に批難すべきでは無いが、手に比べると余りにも足技が軽視されてる様に感じられお寂しやだ。

俺がアップ君を妙に嫌う様になった発端は、クローズドショット(叩くと同時に押付けて止める)の闇雲な乱用にある。
間隔のある単打で出来ても連打だと誰も使えないので音色差が出るが、これを無神経に混在使用するのがどうにも合点が行かないのだ。
大昔みたいに太鼓は基本ノーミュートならまだ分かるが、今では音色の為に最初から僅かでもミュートが掛ってるのが常でそこ迄何時でも要るんかいと。

楽音を単音単位で捉えると可能な限り出音の明瞭化をしようとするのに瑕疵は無いが、聴者には単音より全体の音の方が
印象として残りそうだ。
加えて明瞭化にしてもその優先度を検討して行けば、単打より連打(ロール等は除く)時こそ演った事の聴認性向上の為にも明瞭化させたくなる筈だ。
少なくとも俺は何時もそうで、だって苦労はなるべくなら報われたいじゃないですか。

一番肝心な時に使用不可なんならショットのクローズよりミュート等で音色を定めるのが理に適うし、そうするとフレーズと明瞭度の加減をもっと楽曲主体へ持って行けそうだ。
「沢山鳴らす時は只盛上げたいだけだからどうでも良いさ」なんて言われちゃったら元も子も無いんだけど、それならクローズドショットの方が小音量じゃないと可笑しいが大抵はそうはなってないぞなもしよ。

又一聴すると今日多用されてるクローズドショットはかなり積極的にやられてる様だから、特に低音域のバスドラの場合だと拙ブログ前回の通りで低音が削がれ気味。
低音ヲタの俺としては「出せる低音」をわざわざ出なくするなんて言語道断なので、俺言い「消極的なクローズドショット」で限界だ。

尤も常にオープンも速い連打時に余韻長さにかなりの制限が掛るので、フレーズによる強制的な音色差が嫌な俺は今普段は不採用となっている。

ところで歴史的観点から奏法主流の変遷を追ってみると、最古の当時は特定の主流が恐らく存在しなかったのが気に掛る。
電気・電子楽器はおろかPAも無いしで、それは録音・再生もマトモにはほぼ無理なのに繋がる。
生で限られた機材で「間を持たす」には、絶対的にバリエーションも必要だったからだろう。

その次は今ほど極端では無かっただろうけど、やはりクローズだと思う。
太鼓の音色の為の「半恒常的」ミュートがRingo辺り以降と歴史が浅いのと、西洋の舞台はともすれば太鼓には鳴り響き過ぎるので。
そして理由が俺と一緒かは不明だが、数年前の本邦ではオープンが主流だったらしい。

5年前位から長いブランクを経て再び従兄の太鼓の先生と活動を共にし始めたが、ずっとクローズだったのに当時何の説明も無く至極当然な顔でオープンでやられたのには大いに当惑された。
結局今では彼も何時の間にか元へ戻っていたが、現在中断中だがどうやらBAND録音の都合が原因みたいだ。
要は外見上どう見えても流石にベテランの先生だから、一通り出来た上で選んでたんだろう。

過去のほぼ未成長の俺は無理くりクローズしか出来なかったから、パワフルでも彼のよりどうにも音色が貧相で仕方無かった。
但しいきなり無理くりクローズから消極的のになってはおらず、間にSpeedking化直前の1年程はオープン主体の時期があった。
この期間の体験で低音欲しけりゃすぐ止めは無理と悟り、しかしバネ凶で消極が困難だった故の選択だ。

俺言い「消極」は別表現ではナチュラルクローズ(あれっこっちの方がホントは良かったわ、時既に遅し😢)なので、こっちが戦う意思が無い時向う(ペダル)も友好的じゃないと中々厳しいものがある。
感覚的にだが何時も押されれば押し返せねばいけなくなるから、どうしても無駄に力みがちで止め過ぎになってしまってたのだ。


そこから鑑みればどれを使うにしても、やはり一旦基礎レベル程度は一通り習得してからの方が効果的だと思う。
表面的な理屈ではやりたいのだけ出来れば事足りるが、それでは各奏法の特徴を出し切るのが難しそうだ。

奏法以上に道具(ペダルや太鼓)の方で偏重が著しい様なので厄介だが、やり難いからって物に負けて損してては勿体無い。
し、出したい音が出ないんじゃつまんない。

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