Bass Drum Pedalの踏み方⑯トゥヒール&ヒールトゥ編4
珍しくいきなりだでぇ。

トゥヒール(若しくはヒールトゥ)に関するもので、上段が爪先踏み(足首動作)で下段がカカト(実際は腿動作の脚踏み)についての凡例だ。
トゥ時に大切なのは踏む時よりその寸前が肝で、その原因は体等の「使える範囲」が狭い事による。
他の踏み方より重さは掛け難く幾らも力も入れられない中、速度とストロークでそれを補わなくちゃなんない。
それにはビータの返りが充分なのが必須で、言い換えれば先ずフットボードが足りるだけ上れてるかなのだ。
非力な足首だけで踏み込めるフットボードってバネは当然強くないが、この場合だとかなり注意しないと足がその動きを阻害する。
要はフットボードの上昇より足が「先行」しないと不味く、上段右みたいに最終段階で「突っかえてる」のも不都合。
後者はバネ強ペダルでも、その力がゼロになる地点なので共通事項だ。
下段はヒールの打点時の事例で、右の様にすると次のトゥ動作の時間が延長してしまうので不味い。
もしどうしても脚の重さを掛けたいとしても外見上はそれが分からない位、極小の隙間程度のカカト上げに留めるのが良い。
しかも「鳴ったら即座に脱力して降ろす」が利口。
不味いのオンパレードで何だがこの不良例のは足首疲労も増加するからで、カカトを着地させてから爪先を上げるには時間が足りないのだ。
結果的に不要なのにヒール打点時以外は、ずっと脚を上げてる事となって大変ご苦労さん。
それだとホントに殆ど降ろしていられない、原理的に脚上げ負担の大きい連続ヒールトゥまでは到底漕ぎ付けなさそうだ。
何でも限界が近付くと「やるだけ」で精一杯となるもんだが、それには普段に少し演り辛さを感じても限界領域を優先しとくのが得策。
俺連呼のバネ弱もそれが最大の理由だが、最近また新たな発見があったのでそれを次に述べておこう。
次善の策としての輪ゴム利用に変更はないが、Speedkingとの相違はそれだけでは無くならないみたいだ。
それはSpeedkingがバネストロークが極端に短いせいで、ニュートラルポジションでも実は「位置保持力」が意外と強い処だ。
強めバネのペダルでバネ弱化するのに、ニュートラル以前でもうバネが縮み切る設定にする人も居たりする。
この時はニュートラル位置保持力はゼロになるが、そこ迄でなくてもかなり弱まるものだ。
一見手で押して放した後長くブラブラするペダルに動きの良さを感じるし、世間でも良く目にする光景ではある。
が、騙されてはあきまへん!!!。
「不要に動く」のは決して演奏し易く無いんだわ、滑り過ぎるスティックと同じ様なもんでっせ。
時間的余裕があれば無問題だが、不要な逆方向への力は時隔の増加に繋がるだけなのだ。
従兄が最近ツーバスに再挑戦中なんだが、彼は現況Speedkingは1つしか所持してない。
それで他の2つ持ってるペダルで輪ゴム法にしたのを試奏させて貰ったが、何だか踏むのが大変だった。
物は試しで彼のと俺持参のを利用して両足Speedkingにしてみたら、正反対のらぁ~く楽だし不慣れなのにもうフレーズだけを気にしてられるじゃありませんの。
これの俺流分析結果としては、フットボードの不要制御が不要になったってのが結論。
上述のフットボードの「無駄動き」が無くなって、踏んで無い時に神経を使わなくなったからって感じだった。
年寄りの特権かツーバスの歴史も目にして来たが、特に本邦で近年ツインペダルばかりになってるのもこの辺のせいと感じる。
要するに制御したいのは「皮のリバウンドだけ」なのに、ペダルのまで一々面倒診てられっかって事なのだ。
ツインとダブルの演奏上の最大差は、リバウンドにあると感じるのだ。
妙な表現だが「皮の振動ストローク」に着目すると、ツインのは跳ね返る暇と量が半分になるからだ。
これは状況如何(高速)では「戻る前にもう次を打つ」しバネ強ならそっちが勝り、人足に殆どリバウンドが感じられなくなりそうだからなのだ。
しかしそれは太鼓の特権リバウンド活用を放棄するとも云え、限界領域に近付けばやはり差が露呈すると思われる。
知った上で選択する分には良いが、知らないままで余計な苦労をしてるなら損でしかないだろう。
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