Bass Drum Pedalの踏み方⑨呼称編
世間に疎いせいで分り辛いのを多少なりとも解消すべく、バスドラム奏法の「呼び名」について整理してみたいと思います。
先週従兄の太鼓の先生から知識と助言を貰ったので、浦島太郎が次郎か三郎位には進化した積り!?。
彼(専門家)が現在一番耳目する表現に対し、俺言いをあてはめて行きやす。
俺的には困った事にバスドラ奏法では余りダブルストロークとは言わないそうで、数を踏む者がマイノリティだからなんざんしょか…。
しかし只でさえ見えにくい脚・足の使う場所を明瞭化するには不向きなので、俺はシングルストローク・ダブルストロークと「手と同じ」式としている。
偶然で演れちまった後から分析した結果なだけだから偉そうに言ったらおかしいが、そう考えられると理解度が格段に上がるのだ。
①トゥヒール
1打目爪先・2打目カカト!?じゃなくて本当は「踏んでる」のは脚なんだから、レッグの方が妥当な気がする処だ。
普段カカトが着地してる場合2打目の時だけカカトが上下するのでそう表現されたらしいが、奏者目線でなく傍観者目線なんだろう。
これ本来はトゥとヒールの間に点かハイフンが入った方が良さそうだが、取敢えず耳にしたままで書いている。
これ原理的には2打目の音量が大きくなるが、16Beatの16分音符の2連等に丁度フィットする。
多くの場合「連打の1打目」が16分の裏で、2打目が表になるからだ。
もう一つの利点はスライドへ移行し易い処で、テンポの都合等で頻繁に奏法を切替える場合は基本コレ一択だ。
②ヒールトゥ
1打目カカト・2打目爪先と①の逆順ので、実態と表現の差は上記同様。
原理的音量も上記の真逆になるが、1打目の方に大きいのがいる時に向く。
それと「連続」させるのには、大抵この順番の方が演り易い。
一般的にはトゥヒールよりマイナーだと思うがそれには訳があって、この順番だと「前へスライド」に発展させるのが不可能だからだ。
因みに従兄が左利き時の2連打は全てこれで、スライドに特に苦労する原因がここにあったらしきが先週判明した。
それにしても彼はよく原理に逆らって2打目を大きく鳴らしてたもんで、流石は本職の達人だ。
そのせいでずっと一緒に居たのに、35年も気付けなかったよ。
③スライド
実際には大別でも2種類あるが、世間様では区別不要らしい。←と、愚痴っぽく聞こえたら幻聴です!?。
大雑把に言えば①②で間に合わないのを賄えるのは確かで、それより更に速いのについては奏法より奏者のせいと思われてるんでしょうね。
けれども実際は個人差以前に「演り方の差」があるので、俺的には残念な分類法であります。
でここから「俺言い」の「逆あてはめ」だが、こっちの分類の方が種類が多い。
先ず①②についてのケチは「脚踏み」をカカトと嘘を言うからで、これにもちゃんと理由があるんです。
それは「限界速連続ヒールトゥ」の時は、かなりホントにカカトでしか踏めなくなって来てそれと区別したいからなのだ。
一般①②系のを俺は「足首ダブル」としてるが、その中に主に3種類ある。
爪先・脚、脚・爪先とカカト・爪先で、最後のが=「高速連続足首ダブル」。
一般③系も主に2種類あるので「足首由来スライドダブル」と、「純スライドダブル」としている。(普段はダブルを略す場合が多いが)
これもやはり訳有で前者のでは連続化が困難、トリプルは不可能だからだ。
念押ししとくと「純スラ」は「膝・爪先ダブル」で、実はスライドより「1打目は膝で」が肝だ。
スライドの純度が上がる程スライド量が増えるのは、足首率の低下・膝率の向上の結果だ。
前回のGIF画像の如く限界速になったら、ホントに「遅い足首」なんかじゃ間に合わない。
個人差はあろうが余程の鈍足君以外は膝の方が速い筈で、これは「必要なパワー」にも関係があるからだ。
ペダルを踏まないのならつまり負荷が無いなら、より軽い足甲の方が速く動かせるだろう。
混んだ一般道では原チャリ(小排気量オートバイ)の方が速く、バイク宅急便等がそれの典型だろう。
しかし「普段が軽い」のを動かす筋肉は非力で、幾らSpeedkingバネ最弱でもフットボードを高速で動かすには足りないみたいだ。
新聞配達のバイクでだと、積み荷のある軽トラを引くのは無理だったってね。
それに対し腿は脚全部担当だから最強だが、これは巨大ダンプみたいに加速に劣る。
膝は腿の分軽いからその分非力だが、多少の負荷の影響は受け難い様だ。
肉体的には最高速部じゃないけれど、フットボードはスティック2本より大抵重いんだから仕方無い選択と云えよう。
しかもビータの重さ(遠心力含む)も実際には加わっているのだから…。
そして「普通以上の高速化」をしようとすると「速度の為の力」が必要とされ、倍速に要る力で4倍と結構な額面になる。
例えば新幹線のモータが小型電気機関車のより強力だったり、レーシングカーのエンジンの馬力が観光バスより強いのしかり。
チョビ脱線コーナーだが、最近個人的に再認識した件がある。
それはJeff Porcaroの手足についてで、印象よりカカトの上がりが小さかったのが1つ。
もう1つは手のグリップで、最近迄は何か変な独特な感じに見えていた。
何が変てダブルストロークじゃないと無理そうなのの手元が、見た目が限りなくシングルっぽかった処。
これ今にしてみれば従兄連呼の「閉じた柔らかい手」の一種の典型で、恐らく最大の利点は奏法の切替が点でなく線に出来るからだと思った。
彼みたいに普段楽曲主体としてて最大の問題になるのはテンポで、他のでもそうだが楽器固有の演り難い領域ってのがあるもんだからだ。
少しでもこれを減らすには上記の「奏法切替点」を曖昧にするのが得策で、更に「奏法ブレンド」が出来たら無敵だからね。
この手の奏法呼称ってのは「出来てからじゃないと分からない」部分も多いので、脚・足についても同様だったんだろう。
なので脚・足にもそれがあって俺は好みじゃないけど、足首由来スライドも場合によっちゃバカにならない手法だ。
俺言い純スライドは遅いのは苦手で中速なら可能ではあるが、大音量はもう無理と音量の加減が効かなくなるのだ。
だが足首ダブルには若干速くて辛いなんて時、足首由来スライドが使えると嘘みたいに簡単に解決出来る。
視点を変えて最高速でなく中速域とすると、一見邪道だったブレンド奏法「足首由来スライド」も俄然脚光を浴びるのだ。
現在脚・足修行中の従兄もここに気付いた様で、純スラと並行して苦手だった爪先・脚の訓練も始めた。
単独で純スラ可になれた処で足首ダブルが逆順しか不可のままでは、実際の楽曲中で上手く移行出来ないからだ。
俺自身も中速域に適した奏法が不得意だった内は、単発(っても連打だが)はバカっ速いのに全く連続させられなかった。
従兄推奨「可変速練習」が脚・足にもやはり必要みたいで、これも手足一緒論に繋がっている。
但し純スラ(膝・脚ダブル)は俺様みたいな世界的達人!?でも「遅いと無理」で、上手く行かなくても「速い中」で訓練するしかない。
連打が無理な最初の内は、兎に角「蹴って鳴らす」を試す処から演ろう。
実験台氏によると彼の場合「革靴」(底も革)を履いたら感覚が理解出来たそうで、平和主義穏健派は人生に於ける「蹴り」経験値が低いのもありそうだ。
かつて弱いくせに暴力的だった俺には、慣れ親しんだ動作だったから容易かったらしい。
つまり蹴りが当たる瞬間に足指が「座屈」すると無効になるので、固目の靴がそれを補ってくれるのだ。
「風人乱舞」ってブログで俺のデモ動画が採用されてて嬉しいが、ここの主さんはSpeedkingはスライド不向きと誤解されている。
従兄にも訊いたが昨今の靴は「滑らないの第一」とお笑い芸人化しちまって、靴底が革のはとんとお目に掛れないそうだ。
これだと滑らせたいには不都合だし良く言えば足へのフィット感があるが、変形し易いのでスライドには助けにならない。
でもスライド奏法はSpeedking使用で考案された筈で、今では華奢でも大昔では一番丈夫な口だったからだ。
ベアリング不使用等動きの遅いペダルだったらビータサイドが蹴りに追い付けず、ベルトに負荷が集中して切れそうだ。
現代のヘヴィ―なペダルは重さやバネ強さが仇で、ペダルは壊れないけど今度は人の足が厳しくなる。
<つづく>
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