Bass Drum Pedalの踏み方⑬トゥヒール&ヒールトゥ編1
順番では次はトゥヒールの2打目だが、敢えてヒールトゥも併説して行く。
これはどの順番でも爪先・脚の連続併用時に、基本的には前述「ヒールダウン」が有利だからだ。
特に習得しようとする時はカカトを下げてないと、感覚を掴むのは至難になると思われる。
最初に是用の意味も含め、「ヒールダウンの脚踏み」を改めて検証しよう。
本編では脚のダブルストロークの方法としての「カカト下ろし」だが、最大の目的は「その後」の奏法の自由度が確保出来るからだ。
幾ら力を使わない様にした処で「動かす」すには少しは力を入れる訳で、それには「動かす前」は真に力が不要で入って無いのが望ましい。
力を「抜いて直に入れ様とする」より「只入れ様とする」方が時間も労力も少なく済むから、短間隔の連打の場合は大いに影響される。
爪先の場合と違ってヒール時は実際には単動作とは行かず、「脚を上げてから落す」の2つになる。
しかし奏者意識で有効性があるのは「持ち上げて放す」迄で、「放す」ののタイミング≒音の出るタイミングとなっている。
この「放すの」へ意識を集中させるには、一々踏み方何ぞに係ってる場合じゃなくなる。
ここで2つ確認しとかないと危険なのがこれら奏法時の、「ヒール」と「ダウン」と云う言葉の内容だ。
前出だがヒールと云っても限界速連続ダブル時以外は実際使うのはカカトじゃないが、爪先じゃなくつまりは足首では踏まないって意味。
これも前出だがダウンの方もどちらかと云えば、「ベタ足」(なるべく足首は動かさない)と認識するのが適する。
元がシングルストロークより高速化する為にわざわざ動作を「分割」したのであるから、置きっ放しのドレッシングの酢と油の様にハッキリ分離してるのが望ましいのだ。
だから一瞬アホっぽいかも知れないけど爪先なら足首だけ、脚なら腿だけを動かす意識がモノを謂う。
混ざってしまうと頭も体もこんがらがるし、肝心の速度が落ちてしまう。
現実的には各奏者が必要とするのに足りれば大して気にしなくても構わないが、俺みたいにバネ最弱Speedkingみたいなのを常用するならそうは行かない。
これはリバウンドが強力にフルに作用するペダルとその設定だが、1打目に限ると当然それは全く無い。
なので脚の上がり或は「逃げ」(とでも言っとくか)が足りないと、僅かな力でも重さでもフットボードに不要な影響を及ぼしてしまう。
だからって大袈裟に足を離せばペダルの雑音が増えるし疲れて困るが、他の作業に置換えてみるとそんなに難しくは無さそうなのが分かると思う。
手のフィンガーストローク時、スティックはギリギリ落さない寸前迄緩く保持するとリバウンド利用率が高まる。
平地を自転車で巡行してる時に実際は漕いでいるが、お喋りしながら歩いてるのと同じ位意識は低くなってるだろう。
漕ぐと云うより、只「足を動かすのを止めない」位なんじゃないかな!?。
慣れは要すがそれをペダルの上で再現する様なもんだ。
何れにせよ演奏に足首を使うならペダルは軽い程適してるのは変えようが無く、ゴッツイペダルで無理するよりか速度でパワーを出すのを習得する方が楽で手っ取り早い。
慣れるのさえ面倒となったら救い様が無くなるが、他の殆どのより極単純な動作2つ分だけなんだから…。
馬鹿が利口になるのは至難だがその逆は可能な筈で、要領次第でどうとでもなると思うんだがねえ。
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