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2018年6月23日 (土)

Bass Drum Pedalの踏み方⑩トゥヒール編1

個人差でスライドが苦手な人には朗報!?か、今回はもう一つの脚のダブルストロークの方法「トゥヒール」。
これにもその内で大別2種類あり上述の逆順になる「ヒールトゥ」もあり、語呂としては響きが良いので
こっちの方が有名そうだ。
だが前述の如く後者は自然なスライド奏法への移行が困難なんで、これから挑戦するなら前者推しだ。

この奏法は呼称の通り「脚の落し」の連続では時間的に間に合わない場合の対応策で、体の「違う場所」を動かす事で時隔を短縮させる。
手の場合の手首・腕等と同じ原理だが、重要な注意事項がある。
ヤリ手の奏者になら不可じゃないけれど、基本的にペダルのバネが強過ぎると不適合だ。
普通足首の力は脚(太股)より非力なんだから、その比もスライドより格段に影響が大きい。

近年脚上げが苦手な現代人のオープン奏法向けか、「脱力するとビータがヘッドから離れる」様な極度の強バネが多くなってしまった。
だが少なくとも各種奏法習得には障害でしかなく、極端は極端しか呼び寄せない感じだ。
でもそんなペダルしか持ってなくても慌てないで、本番使用には酷でも練習にだったら誰でもすぐ可能な至極簡単な「策」がある。

ペダルのバネを一旦外して、そこへ代わりに輪ゴムを掛ける。
と云っても受売りでネタ元は例によって従兄の太鼓の先生ではありまするが、兎に角これで「脚の動作は道具に頼らず奏者自身で」になる。
逆に言えばそこが今回は大事だが、「脚・足の動作がバネに余計な影響をされなくなる」のだ。

既にこの俺言い足首ダブル習得済みならまだしも、練習するには数を多くこなす必要がある。
それには無理な高速を出そうとしたりしない限り、楽まで行かなくとも「普通な感じで爪先でも踏める」環境が先ずは必須。
選挙演説みたいにくどく連呼するが、「手と足は一緒」。
だってそうでしょ「叩かれる相手」は大きさこそ違え、同じ太鼓なんですよ。

は置いといて冷静に戻るけど、つまり最初の課題は「足首で踏める」様になる事です。
これも毎度の経緯だがスライド特訓中の従兄が彼自身太鼓教師なんで気付いたらしいのが、1打目を脚(太股力)以外で鳴らすのに不慣れなのが障害になってるそうだ。
そこでいきなり苦手なスライド「1打目膝」に行く前に、一応使えてる足首のを先に挑戦している。

これが
トゥヒール推しのもう1つの理由でもあり、普通単打は誰でも脚(太股力)で踏むのに慣れてるからだ。
加えて現代ではこの時「ヘッド押付け」してるのがポピュラーだろうから、脱力にならず「脚に力を入れたまま足首を動かそうとする」一種の危険動作になってしまう。
腱鞘炎等の障害原因は使い過ぎもあるが、それ以上に理に適わない動作による場合も多いと思う。

ここでペダルがバネ最弱Speedkingって条件は付くが2人で色々試す内、爪先踏み(足首力オンリー)でも脚と大差無い音量が出せるのに気付いたのだ。
クドイⅡで既述「大昔の英国奏者にRockなのに足首だけ」が、想像より無茶じゃないのを悟る。
確かに「普通の音楽を演奏する」のに、「側溝に脱輪した自動車を持ち上げ様とする」みたいに一々労力を要するのは変だろう。

勿論「不慣れから来る疲労」は当面は避け難いが、だからこそ「バネの余計な反発」に会う様ではたまったもんじゃない。
我々が目にする動画では現代バネ凶!?ペダルですまし顔のプロの達人も、その手の者は恐らく上述の輪ゴム法を知ってるだろう。
見えない処では様々な工夫をして技を習得したであろう事は疑いの余地が無く、さりとてある意味「企業秘密」なので余り大っぴらになってないだけだと思う。

だからペダルが脱力した脚・足がフットボード上にあればビータがヘッドに接してる、少なくとも練習にはニュートラル位置がそうであるのが望ましいのだ。
現実的比較として手だって絶対値は手首・指より腕力が勝るが、「腕じゃなきゃ駄目」なケースは必ずしもそこ迄多くは無い筈だ。
演奏の真の自由を獲得するには強は不可でも、「小手先」でも普通なら可が要るのは既に明らか。
それが脚・足だって同じ事なのです。

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