Bass Drum Pedalの踏み方➄必読・必見「スライド奏法」
スライド奏法に適した環境とはどんなものか、今回はこれの内イス高さについてだ。
現代の多くのドラマーは手に関してはリバウンド活用がお盛んな様だが、足に関しては消極的と俺には感じられる。
筆者は本職がエレキベースのせいか、それの勿体無さをより強く感じてしまう。
他の多くの楽器では多少の反発力があっても演奏に活用するのは殆ど不可で、リバウンドは太鼓の特権かも知れない。
俺言い「膝由来のスライド」はある意味で、足のリバウンド活用の登竜門の様に思えるのだ。
さて普通はペダルの適正から語られる処だが、敢えてイスと姿勢の詳細について先に述べるとしよう。
実は個人的に50になる迄はイスはずっと低目で、太股がほぼ水平位であった。
だが手の指活用即ちリバウンド活用の為には不都合な姿勢で、従兄の先生の指導から思い切って高くしている。
とは言っても足首を目一杯上げた時に腿が水平になる程度で、「旧標準!?的高さ」としただけだ。
以前何処かで書いた気もするので重複気味だがそう、丁度Johnny吉長位でカカトを降ろしっ放しにしてる様なもんだ。
彼は何時もカカトを目一杯上げてるのをずっと見落してたので、低いと勘違いしてたアレだ。
Ian PaiceやJeff Porcaro等も常時カカト上げスタイルの様だが、その場合余程の胴長体型とかじゃない限り低過ぎたら肘と膝がケンカするだけだ。
BONZOや俺(並記に違和感もお有りでせうが…)みたいに通常時カカト降りの場合上記よりは低くても平気だが、連続スライドや連続足首ダブルの都合に合わせると結局は先述「旧標準」位の高さが具合が良い。
これは脚を上げてる時間が長くなるのと、膝の角度が90°より大きいままで済む方が楽な事によっている。
例によって個人差は不明だがしゃがんだのから中腰へより、イスから立ち上がる方が楽なのに近いとでも思って貰えればかな。
膝由来スライドは最初の内は太鼓から遠目に座るのがやり易く感じられる人が多そうで、大昔の自分もその口だった。
しかしそれだと腕長な俺でも上体が前傾気味となり、「脚上げ時間の延長」には不利となる。
また限界速連続足首ダブルはフットボードの奥で踏める程有利なので、これも遠目に座っていてはとても困難となる。
これらを纏めると低く遠くより高く近くの方が足には好都合な様で、とどのつまり「足はスティックを持って無い」からと思うのが良さそうだ。
また座り位置にはペダルの形状も影響するが、Speedkingみたいにコンパクトだと自動的により太鼓に近づく事になる。
尤も「細かい事」もしたいのなら巨大でヘヴィ―なペダルは不向きなので、どの道「近目」になるだろう。
この「ヘヴィ―さ」の度合いについては強い大きい音の方の絶対値は微妙だが、技術があれば大抵はカバー出来る。
問題は弱いとか極端に速いのの方で、これはバスはバイクみたいにスリ抜けたり小回りが利かないのを思い浮かべて欲しい。
これはある程度ビータにも言える事で、ヘヴィ―なビータが有効なのは「速度が遅い内」だけだ。
西洋太鼓はバチだろうがビータだろうが、所詮和太鼓のそれと比べたら「わざわざライト」にしてあるのも思い出すのだ。
元の設計が「元は」パワーは速度でと云う仕様なのだから、圧力的力より速度的力に磨きを掛ける方が有効性が高そうだ。
以前の拙ブログでの「リンゴ踏み」等が、足でのこれの証拠だ。
Speedkingでだと踏み方に若干のコツは要るが、非力な従兄が彼所持の他のゴツイペダルでよりいとも簡単に爆音化したんだからね。
そしてパワーの点でも膝は縮まりよりは伸び気味の方が実は有利で、大凡90°を境に俺言い「突っ張り棒効果」とでもしとこうか。
90°以下だと関節の「その角度」自体の維持にも力が要るが、90°以上だと殆ど要らなくなる感じがしませんか!?。
なので膝を使うには広角の方が有利で、特に頻度か高い場合だったらほぼ絶対的と言っても過言でない。
スライド奏法も充分な習得がなされればこの「イス制限!?」も緩和しそうだし、更に十二分ともなれたらどんな状態でも可能かも知れない。
それでも「その時点での最高速・最多回数」を発揮させるとなれば、多分どんなに上手く成れてても「振出しに戻る」となる。
だから少なくともスライド奏法の練習開始時はイス低過ぎを避けるのが賢明で、もしかしたらそのせいで何時まで経っても上手く出来てない可能性がある。
話の順番としては大分おかしくなってしまうが、スライド奏法の何処がリバウンドを使っているか明かしておこう。
それはズバリ、2打目寸前のフットボードの位置だ。
詳細は次回へ譲るが、実際俺はバネ最弱じゃなければデモ動画の程速くは出来ないのだ。
この面からも「脚が逃げ易い」方が有利で、イスは低目より高目推奨となる。
<つづく>
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