Bass Drum Pedalの踏み方②必読・必見「スライド奏法」
今回は新たな観点からスライド奏法の演り方を解説、人によって向き不向きはあるけれどご参考にどうぞ。
その前に以前に触れたと思うけど、一口にスライド奏法と言っても大まかに2種類の原理があるのをお忘れなく。
1つは足首と脚でそれぞれ1打の俺言い「足首ダブル」、もう1つがかなり大袈裟に足を奥へ滑らせる感じの「スライド」だが今一度この種類関連から行ってみよう。
最初はどちらか一方がやり易い場合が多い様で、前回比較した手の場合とそこも似てると感じる。
俺は以前「足首ダブル」(足首と脚でそれぞれ1打)は不可だったが、スライドは最初から簡単に楽に出来た。
人によっては逆もある様で従兄の太鼓の先生がそうだが、彼は両利きだが本来の左でだとそうなっている。
手も俺は指を使うのが苦手で従兄は大得意、彼のIan Paiceばりの超速シングルストロークは未だに羨ましい限りだ。
身内のよしみで只で教わり練習だってそれなりにしているが、悲しいかな手首や腕だけで叩くのと幾らも違いやしない。
それが脚になると逆転して今更の連続スライドなんぞが偶然出来ちまったもんだから、下剋上極まりないが最近俺が従兄にスライドを教える羽目になった。
だがこっちは彼と比べたら教師業の経験がとても浅いし、とりたててやろうとしなくても出来ちゃったスライドだ。
自分にとってスライドは単に速い連打をしようとした結果で、Speedking以前は寧ろそれ以外が不可だった。
世間を見回してもスライドは足首ダブルと違って、確かに誰にでもハッキリ分かる説明が見当たらない。
そこでせめて「脚の動かす感覚」だけでも伝えようとして、先週から次の図の様な方法を従兄に実験台になって貰っている。
従兄の場合は足首が得意なせいかどうしてもそっち寄りになってて、これを脱却し無い限り俺言い「純スライド」へは辿り着けない。
それで全然詳しく無いが確かタップダンスでこんなのがあった気がして、そこからやって貰っている。
例によって妙ちくりんな略図だが赤点が支点で水丸が何故か膝、大事なのは床と足の「当たる」場所である。
最初は敢えてペダルからは離れて平らな固目の床に立ちますが、姿勢は「自然体の気を付け」位に真直ぐで。
タップが好きな方ツーバスの方は別として今回のはダンスじゃないから、通常はバスドラ側の脚だけで結構です。
①1打目:単に爪先で床を蹴る
②2打目:その体勢のままからカカトで床を蹴る
本人意識はたったこれだけだから、とっても簡単でしょう!?。
でそれが傍目にはどうなってるかってぇのが上図で、爪先時は足の甲の長さのせいで自然と膝が少し上がってるね。
でもカカトの時は体を支えてる反対の脚とほぼ同じ長さになるので、自然と膝は下がってるな。
これを着席してペダル上で上手く再現出来たれば、あら不思議「スライド奏法」の完成だなんてね。(怪しげですがこれが真実なので御座居ます)
「スライド由来の」スライド奏法は一見「滑らせる」でそれは間違いじゃないけど、最大の特徴は脚は1踏みなのに音が2つ。(膝は1回しか動かない)
これが「足首由来の」スライドなら僅かだが、膝が2回上下するのが決定的な相違・判別点だす。
そして前回手比較を論じたのは各奏法の「使い分け」も同様だからで、それぞれに適否があるがそれは拙ブログ「50歳からのSpeedking(ペダルの話)」も参照願います。
今回はメカニズム的視点から解析するが、それにはどうしたら連打間隔を短く出来るのかを考える事になる。
人の手足の速度等幾ら個人差があると云っても、ロボットのそれと比べりゃタカが知れてるのだ。
ではどうするかってぇと極力「1つの動作」を小さくして、開始から終了までの掛る時間を縮小して行くしかない。
それが手であれば「なるべくバチにだけ沢山動いて貰う」で、足のそれだとビータさえブンブン振れてくれれば良いとなる。
だが極論だと手持ちなら持ち方変更等で「バチの有効長」を変化させられるが、足ではせいぜいフットボードの位置でそのストロークを変える位しか不可能だ。
それで仕方無いから脚の色々な場所を同時にちょっとづつ動かして補ってるのが、足首ダブル由来のスライドなのだ。
つまり脚と膝の微動が足首に加担した形と言う按配で真に結構な高等技術であるが、「同じ場所」を使う事となっている。
一方で勘の良い方はもうお気付きかも知れんですが、「純スライド」は膝と脚をそれぞれ1回づつ「単独で」動かしてるのでありんす。
これが足首オンリーだと回数は楽に稼げるが、どうしたって「時間が割と掛る」からだ。
これホントに「足首を1回下げる」だけだとそうでもないが、脚と足首のどちらが先にせよ「足首じゃない時」の為に「上げなきゃならない」からなのよ。
だってもし「足首下がりっ放し」だとフットボードも下がりっ放しで、次が踏めなくなるからねえ。
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