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2018年4月24日 (火)

Rickenbacker Bassの話し⑥番外編

本シリーズはこれで一旦終了するが、今回は敢えて「偽物」についての奮戦記。
太古の昔!?俺がBassを始めて半年位で入手した物で、それ以前は大偽物のヴァイオリンベースだった。
後に居眠り運転タクシーに跳ねられてその時背負ってて壊された国産コピーモデルのPrecisionの代わりに、本物のヘフナーに化けたのは怪我の功名か。
しかしそれでひと月程入院してた間に徹夜して券を確保したJeff BeckのLiveがパーになり、John Lennonが撃ち殺されてしまった。

ここで「大偽物」の意味解説だが失礼な表現だが今でなら、模造でも国産のが偽・中韓辺りのが大偽って順列である。
しかし当時’70年代末頃は為替レートの関係か舶来は何でも一様に高価だったから、大偽も無名の国産だった。
国産有名なの(偽)との差は主に価格と高価な材料の部分だけで、
工作精度やパーツ・木材も「高くない」分のは割と原版に則られてて現在と状況は異なっていた。

当時の偽にはかなり高額なのも存在したが、これも為替レート等のなせる業。
ほぼ同じに作っても国内のは¥10万位で舶来の本家は¥30万位と、3倍の差になってたから成立する話し。
今では日本の人件費も本国近似になったりで、ちっとも商売にならないだろう。

無論現代より情報入手が困難な時世であるから’80年代初頭にTokaiが頑張る迄は忠実度に難はあったが、それを少しでも補おうとしたのか楽器としては値段の割には丁寧な作りだった。
高校生になったばかりの小僧だしヴァイオリンベースではハードロック等が演奏不可だから、早く入手出来るのを優先したので当然の結果だ。
価格的にはFresherってマイナーブランド(
親は名古屋の共和商会だが)なのもあって、¥4万弱だがコピーモデルとしての出来栄えはまあまあって代物だ。

本家との主な相違点を羅列すると
①ネックがデタッチャブル(ネジ止め)で指板材がカリンでフレットが小さい
②塗装が不透明単色で塗膜が薄め
③ボリウム・トーンの可変抵抗器の値
と云った感じ。
ボディ・ネック材は構造上の都合からか、本家同様メイプルで多分単板。
今借りっ放しの本物比較だとグレコ等の「偽」ですらやはり差が感じられるが、偽とこの大偽間の差は価格差の割には小さかった。

今になってみると兎に角色々なジャンルや奏法をトライ出来る様になったし、安いから惜しみなく改造等も試せたのは勉強になって良かった。
只改造と云っても偽Precision入手から事故までの間以外は弾けなくなっては困るので、弄ったのはほぼ得意の電気系統だけである。
今回この話しを持出したのはPickup変更と、アクティブ化(バッファー)した場合の変化の体験を述べてみようと思ったからだ。
一部の特異なプロを除きこの手の情報がリッケンでは僅少な様で、検体は偽物ではあるが参考にはなりそうと感じている。

最初の例はRoger GroverのJazz Bass Pickupへの変更についてだが、どうやら録音物には改造後の音は入って無い様で差がよく分からない。
たまたま俺大偽のRear PUを壊してしまった時、予算と弦間隔の関係でJazz BassのFront PU(Moon製)を代替搭載したのだ。
本家はPUを傾けて取付ける事で間隔合わせがなされているが、加工の手間と時間等を省く都合でこう云う選択になった。

結果としては音色に大した変化は無かったが、タッチ感は大幅に向上してかなりFender系っぽい音も出せる様になった。
但しリッケン型よりガッツが無く大人しいのと、拾える音の帯域は狭まった感じ。
最初ピック弾きだけだったのが当時指弾きに挑戦中だったので、その面では演奏力向上に相当貢献した気はする。
ひとつ不思議なのはFender系PUなのに超高域がお留守になった処で、本来なら寧ろ増加する筈だ。

Fender系っぽい音も出せてもリッケン系の音で無くなってはいないので、高域の目立つ倍音がボディ材・構成によってもたらされてるみたいだ。
ボリウム等の値に大差も無いので目立つ倍音に超高域が負けて、減った様に感じられたとしか
解釈の仕様がない。
つまりリッケンのPUはそれ程癖のある物では無い様で、音色の根幹部分は電気系以外で成り立ってるらしい。
Roger GroverのPU換装の意図は知らないが、「タッチ感に秀でたリッケン」にしたい場合この方法は有効そうだ。

アクティブ化の方の例はプリアンプではないが、Southern RockのAtlanta Rhythm Sectionってバンドのでも類型が聴ける。
俺が改造当時は知らなかったが同等な音色で、具体的には少し未来化した様な感じになった。
当時のアメリカの録音環境ではこの手の少々田舎臭い連中でも新技術の導入が積極的で、Line録りとその手法の向上にはアルバム毎に目覚ましいものがあった。

自分の場合は偽物が本家よりレンジが狭かったのと、構造差からの明瞭度の低さを補うのが主眼で当初の目的は達成されていた。
「らしい音」としては環境が良ければ本家のは弄り不要だが、真正直な楽器故弦がちょっと古くなっただけでもそれすら明確にさらけてしまう。
今細目弦でAmp録りをするとローエンドが少し軽くなってしまうので、外付けバッファ(なんてったって借物ですから)は既に基板は完成させている。

だが現所属Bandのギター氏が典型的エレキサウンドを強烈に所望するので、思案中で困惑気味だ。
アクティブサウンドは現代的でスマートになるが、無骨さや本来のらしさは留守がちとなるから好みの分かれる所だ。
しかし割と典型サウンドでしか使用されないリッケンで、新しい音を出したいなら例が少ないだけに有効なのではと思うのだ。

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