« Rickenbacker Bassの話し④短所と対処編(ネック) | トップページ | Rickenbacker Bassの話し⑥番外編 »

2018年4月23日 (月)

Rickenbacker Bassの話し⑤長所と活用編

他とはひと味違うBassが欲しい時等は、Rickenbackerは最適だ。
世に数多のBassあれどひとたび「基本構成」へ目を向けると、かなりFender系一辺倒なのだ。
ありきたりになるのは人気のある証拠だが、独自性を求めるのにはあまり都合の良い事ではない。
普遍的なのに基づくのは悪くないけれど、使い方へ余程神経が注げないと「本家の亜流」に成り下がる危険度も高いのだ。

どうせ偽物になる位なら本家を使うのが利口な気がして、「使い方」の方で何とか個性を演出するのが得策と思えてならない。
どの楽器も「違う音」はするんだけど、滅多な事で生がエレキに聴こえる様なのは簡単には起こせない。
ここで俺が気に留めてるのは「アンサンブル内」でどうなのかで、単体時みたいに必ずしも全貌を明確には捉えられなくてもどうかな点だ。

リードギターみたいに何時も音が大き目だったり、必要に応じて周りの他の音が抑えさせられるなら別だ。
それが小さ目音量だったりすると「微妙な差」は埋没したり、かと言って目立つにしても他を阻害するのも駄目。
更にBassの場合「それと聴こえる」為には、普通は低音が勝ってなけりゃ駄目。
「ピアノの左手(低音部)がしっかり入っててもそこにBassが加わると違う」なんてのが良い例で、低域の「量」が全く違うからなのだ。

さてRickenbackerの音色の特徴だが、一般的には「硬い」と称される事がとても多い。
一見ならぬ一聴では
確かに硬質な印象はするけれど、実際はJazz Bassの両Pickupで鳴らすのよりはかなり柔らかいのだ。
Jazz Bassは「木由来」のそれは柔らかいが、Front・RearのミックスやRear Pickupでの「電気由来」の高域はダイヤモンド並。
Precisionですら高域ではかなり刺激的だが、この領域は原設計時の組合せAmpではカットされて出て来ていない。

ここで言う高域とはAmpでならBright SWの領域の事で、エレキベース無歪サウンドでは殆ど「タッチノイズ」の領域だ。
近年みたいにBassでもBrightな音色が多用され、Ampの方もそれ対応でツゥイータが搭載されて来ると従前と状況が変わる。
スラッピングにはFender系の特性は適してるが、楽器としての「目立つ倍音」がエレキベースとしては超高域の
この部分には含まれて無いのだ。

なのでFender系だと超高域が折角豊富でも、特有の太さを活かすには制限を掛けなくてはならない。
またやはりFender系特有の優れたタッチ感も中域にあるので減らすにも限度があり、結果として全体の音色の自由度は低くなってしまう。
良く言えば馴染みもあってそれもBassらしい音ではあるが、周囲の楽器音がどんどん明瞭化して来ると厳しい面も拭えない感じがする。

その点Rickenbackerはどんな環境下・奏法・音色が欲しい場合でも対応してくれるので、俺としては手放せない。
好みにどれ位合致するかを別とすれば、不可能が無いと云っても過言ではない。
それどころかFront PUで指板エンドで指弾きすると、かなりウッドベースに近似な感じも出せる位だ。

また着目点にもよるけれど「リッケンは音が硬い」と思い込んでるそこのアナタ、そう云う方はオールドタイプの電気系アッセンブリ―のを試してみて欲しい。
4001が出た当初から当分の間は、Rear PUにはずっとLow Cutコンデンサが付けられていた。
これはスピーカ等の2Wayと同発想で低域はFront・高域はRearで拾う様になっていて、これだと実は音が柔らかい。

普通に考えるとRearも低域を拾った方が少なくとも太くなりそうな処だが、2つのCoilを並列接続すると共振点が移動したりしてこんな現象が起きるのはJazz Bassでも同様だ。
音が混ざれば「耳的科学変化」だってあるけれどそれ以前にそれぞれのPU自体の出音も変化していて、硬さ等の面ではこちらの方が影響度が高い様だ。

これに気付いたのか最近のリッケンでは4000
の音・4001(4003)の音のどれもが得られる様に、ToneツマミのPush-Pullスイッチと云う形でLow Cutコンデンサの切替が可能とされている。
それとこれは極簡単な事なので「付いて無い」のに追加するのも簡単だし、どっちかのPUの音量を少し絞るだけでも「柔軟剤効果」は得られる。

因みに過去に存在したリッケンの4000ってのは木部は
4001と同一(ザグリを除く)で、4001(4003)だとRearの位置にだけPUが付いてるのが異なってた。
但し目立つ倍音がキッチリ拾えてる分Fender系比だと太さに劣ってしまい、それが後に「もっと前にもPUを」となって4001も出したと推察される。
しかしRearと云ってもPrecisionのPU位置に限りなく近く、Fender系並の低音の量は拾えている。

変な表現だが俺はリッケンでFender系の音の代用する場合、Rear PU(低域カットは無し)オンリーで指弾きとスラップとしている。
タッチ感では流石に本家には劣るが
、上記要因で実際かなり近付ける。
これも既述Billy Joel BandのBassが後年はFender系だったのもあってか、音だけではリッケンだと気付かれ難い原因にもなってる位だ。

一方Front PUオンリーのそれはGibson系等の代用に効果的で、どう弾いても太いが「散漫にならない」音色が出せる。
ここ迄
Frontオンリー散漫にならずに済むのは、俺経験ではリッケンだけで独壇場だろう。
Fender系でBassでは6弦のにしかない
PU位置だが、Fender系の「この位置のPU」は音が散漫になり勝ちで使用にはかなり工夫を要す処。

誤解の無い様述べておくが、俺はFender系の音も好きだ。
しかし以前述べたコスト・汎用性の事情で今はまだ不所持なだけで、誰かが本物をあげると言うなら何時でも喜んでいただきますよ。
だがスルーネックでもないのに「本来の音」がするヤツだと、近年ではリッケンよりも高価なのは承服し兼ねるのである。

« Rickenbacker Bassの話し④短所と対処編(ネック) | トップページ | Rickenbacker Bassの話し⑥番外編 »

音楽」カテゴリの記事

ギター」カテゴリの記事

電気」カテゴリの記事

ベース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Rickenbacker Bassの話し⑤長所と活用編:

« Rickenbacker Bassの話し④短所と対処編(ネック) | トップページ | Rickenbacker Bassの話し⑥番外編 »

フォト
2021年12月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

最近のコメント