« Rickenbacker Bassの話し③短所と対処編(ブリッジ) | トップページ | Rickenbacker Bassの話し⑤長所と活用編 »

2018年4月21日 (土)

Rickenbacker Bassの話し④短所と対処編(ネック)

演奏(特に左手)には大変好都合なRickenbackerのネックだが、良い事尽くめと思うのは虫が良過ぎた。
弱点はネックと云っても主に周辺部分だし、演奏に直接の影響も無いが少し気にはさせられる。
それはヘッドとボディ接合部の強度に対する若干の不安で、程度は軽いがFender系みたいに無頓着ではいられない処だ。

ヘッドの強度不安はFender系の強度を4として比較するとGibson系マホガニーネック補強コブ(ボリュート)無しは1、コブ有は2でリッケンが3って感じ。
リッケンのも現行品はコブ有・原形はコブ無しなのとトラスロッドの方式違いで、古い方は2程度かも知れない。
ネックの材はF系とR系は同じなんだが、太さ厚みとトラスロッド調整用のザグリの相違で
R系はかなり「木の量」が少なくなってるからだ。

F系のはヘッド部とグリップ部に段差のあるデザインの都合で、自動的にコブ有と同様な形状にしか出来ないのが功を奏したのか。
他の2社のだって弾くだけなら何の不都合も無いけれど、壊れにくくて困る事は無いからねえ。
無茶な扱いを絶対しない人にとっては少しでも軽かったり無駄は無いのが良い訳で、これは妥協点の問題と云えるのかも知れない。

Talepice1

少し内容が前後するが超省エネ!?概念図、左2つがリッケンのテールピースので右がFront Pickup周囲のザグリの様子(後部からの断面)。
テールピースの話しは前回触れた他に「ブリッジ裏の留めネジ」部にも若干問題があり、本体とボディの間に意味不な隙間があった。
どう云う事かっつうとそのままでネジを締め過ぎると、「ブリッジの為の窪み」部が狭くなるのだ。
最悪に到達したら多分ブリッジが嵌らなくなるが、この様な仕様にしてる理由が釈然としない。

図左が「捲れ」の様子で赤が元からの取付ネジ、図中が対策済み例で青は隙間を埋めるシム(薄い木板)・緑が追加ネジの積り。

裏思考すればネジの締め具合でブリッジの動け具合が加減出来るとも取れるが、最初からテールピース・ブリッジは鋳物でサイズ差が無いので微妙だ。
前述の通り追加ネジはテールピース自体に穴開け加工が要るから偽物のみ・一方シムの方は両方で実施してるが、余計な所だけ忠実に真似てるのが何とも日本的貧乏性の典型な感じがする。

図右は
ヘッドとボディ接合部の強度へ影響を及ぼしてる案件で、リッケン特有のしかも4001・4003だけの問題だ。(4004は体験無しで未明)
このボディスタイルは4000って云うSingle Pickupのが
原形で、恐らくFront Pickupのザグリが無ければ大した問題は無かった筈だ。
上に乗ってる「茶色のカマボコ」が指板の積りで、その下横3分割になってるのがボディ-ネック-ボディ。

リッケンのフロントPUはピックガードに隠れて小型に見えるが、実際の「ボディに対しての大きさ」は決して小さくは無い。
反対にリア
PUは大変大型に見えるが原形ホースシュー時代は未だしも、現行のは実質的なサイズはフロントとほぼ同一だったりする。
でこれの為のザグリがネック-ボディ接合部より広幅なのと、2本あるトラスロッドのナットの為のザグリも普通より広さを要している。

これが最終フレット迄の深いカッタウェイとの「悪の相乗効果」で、
ネック付け根のボディ接合部がかなり少面積になってしまってるのだ!!。
極論したら「フロントPUよりブリッジ寄りからだけで接合してる
様なもんなんだから、ひび割れとかズレが生じるのも当然そうなのだ。
「それより後ろ」でしっかり着いてるから「とれる心配」は無いけれど、気持ちの良いものでは無いのも確かだ。


原形
4000は問題が出なさそうに思えるのは、ロッド用ザグリだけならその幅が接合面に到達してないし深さが全然浅いからだ。
実際俺所有の偽物(
4001)は安物なので、寸法は全くそのままにネックがデタッチャブル(ねじ止め)式になっている。
如何に丈夫なメイプルでも取付部のボディ側が極薄なので強度が頼り無いが、少なくとも
ボディのこの部分に貼り合せは無いので何とか持ってる様だ。
無論サスティン等には大差が出てるが…。

毎度の因みにシリーズだがスルーネック(通し竿)が高級になるのは製作工程等のせいじゃなく、殆ど材料の都合で「必要な長さ」が長くなるからだ。
楽器として見た目以外での木目の問題があって、楽器全長分それが「真直ぐ」なのは結構見つかり難くなるのだ。
マホガニーみたいに木目が不鮮明なのはこれに値しないが、大体強度の高い木に限って明確な木目があるもんだ。

Rickenbackerはかつての主設計者はドイツ系の人だったので、ドイツ流極限設計で余裕が無いのだろう。
どうもドイツ流は何でも大変素晴らしいが「想定外は完全無視」で、アメリカとはそこが正反対だ。
しかしだから音自体と演奏面についてだけだと高級な訳で、オープンレーシングカーとファミリーセダンの違いみたいなもんだ。
そう語っとき乍ら自らは借物なのに結構無頓着な扱いをしてたりとイイ加減なんだが、
Gibson系マホガニーネック等のよりは丈夫な証拠と言って誤魔化しとく。

« Rickenbacker Bassの話し③短所と対処編(ブリッジ) | トップページ | Rickenbacker Bassの話し⑤長所と活用編 »

音楽」カテゴリの記事

ギター」カテゴリの記事

電気」カテゴリの記事

ベース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Rickenbacker Bassの話し④短所と対処編(ネック):

« Rickenbacker Bassの話し③短所と対処編(ブリッジ) | トップページ | Rickenbacker Bassの話し⑤長所と活用編 »

フォト
2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

最近のコメント