50歳からのSpeedking(ペダルの話)㉔
今回は Speedking の「機械的雑音」についての考察、設計以上に材料や部品加工の点で古いのは普通不利だが果たしてどうか。
実際に巷で「キコキコ」とか何とか語られてるし、最終型の以外は可動部が「錆られる」金属同士になってる。
俺所持の最終型にしたって間にプラが入ってるのはリンク部だけだし、固定されたアンダープレートなんてのもありゃしない。
構造的に羽以外全部金属製の昔の扇風機よろしく、設計が定期的に給油する考えになってる。
油切れは摩耗の面でも不利なので、購入当初はかなり気にして始終様子を見ていた。
幸い俺はペダルが濡れる可能性がとても低い環境なのもあるせいか、実際は大して気にしなくても平気だった。
只こっちが「踏み損ね」て変な向きに力が掛れば、金属同士だからカチャカチャ音は出てしまう。
でも裏を返すと正しく!?踏めた限りでは、少な目な俺経験だが意外にも他のより断然静かだ。
原理には反する筈だが実際の演奏ではそうなってて、尤も自然体で踏める為の練習と言うか慣れるのにはそれなりに時間を要しはしたが。
毎度の押売りまがいで済まないが
①最低限の重さのが動く
②一般的なのより弱い力で充分動く
等で奏者の脚・足を柔軟に保ちやすいってのは雑音抑制にとっても、結構重大なポイントなんじゃないかなぁ。
初期段階ではそもそも踏むの自体が経験のあった一般的なのと全然違うから、俺のせいかペダルのせいかが判らなかった。(内心ほぼ自分とは思ってたが…)
それで簡単に可能な対策を考えたんだけど、取敢えずなるべく金属同士が直接触れない様にしてみる事にした。
度々触れてるが金属等の「硬い物」同士がぶつかれば、柔らかいの同士と違って比較的大きな音が出るからだ。
例によって図説だが一応 Speedking のリンク部の概念で、左3つが元の状態。
第1は当初の腕(脚)の問題だったが裸足だと足裏面は左右対称じゃないのもあって、意に反して斜めに力が加わったりする。
その時左から2,3の状況が発生してカチャってた様なので、プラのワッシャ擬きをこしらえて隙間に挟んだ現況のが左から4つ目。
本式にはピンを一度挿し直すべきだがお試しには面倒なので省き、ワッシャの方に軸より狭い切れ目を入れといて押し込んでいる。(黄緑の丸いの、実際は透明なもの)
この擬きの材料は透明で薄いプラだが廃物利用で、小さい商品が後ろがボール紙台紙で前が透明プラでパッケージされてる様なヤツからだ。
これの厚みが適度になる様「元ネタ」を物色・選別して実施した処、完全じゃないがかなり目立たなくなった。
切れ目があるので擦り減る前に時々外れて飛んだりするが、その頻度はビータが抜け飛ぶのと同程度で「たまに」である。
加えて俺が無茶な Slide 奏法乱用者なので、アンダープレートと本体との隙間も気になった。
ここの隙間は分解時に必要なものだが Slide 乱用には不都合で、皮からの反動フル活用では下板に掛る力の方向も前後両方になるからだ。
そこで同要領で一番右の様に挟んでるが、これの形は丸じゃなく長方形の2つ折りになっている。
厳密な差は不明だが「隙間の減少」(動きに支障の無い範囲)と硬いの同士じゃなくなって、少なくとも「雑音の音色」は変わって目立ち難くなったと感じている。
想定よりは長持ちしてるし多少の手間は要るが材料入手が全く安易なので、当分の間はこの方法でになっている。
全然テキトーなんだけど、自分のウルサイ鼻息は止められないしねえ。
話が前後するが俺がペダルの雑音が気になり出したのは Speedking 以前からで、新品の精巧な物を持った事が無いのもあるかも知れないが。
これとは別にモータの摩耗でガタが出た軸受けが原因で、騒音化したファンについても色々延命策を探っている。
しかもベアリング付なら固定軸受けより遥かに減り難い筈なんだが、こっちの予想程「静かな時間」が長持ちしない。
それで音の部分だけで考えてみると
①例えベアリングでも全く隙間が無かったら動けないから隙間は必ずある
②隙間があるなら「当たれる」のでその時必ず音が出る
方式や精度で音量の大小差はあっても、無音は通常あり得ないのに気付いた。
無論動作抵抗はベアリングの方がずっと小さいから可動部に用いるのは有益なんだが、音だけについてだと必ずしもそうならない場合があった。
ベアリング内の球はとても小さく軽いから動き易いが、それが小さくてもチャリチャリ鳴り出す事もあるのだ。
更に人や場合によって靴底と Foot Board の当たる時の音もあるしで、音を無くそうとするより曲に合せようとした方が実用的みたいだ。
太鼓が生楽器なせいで色んな雑音に気を取られるが、エレキギターを弾く腕の袖の擦れる音なんかは余り気にされてない(全然してない俺)様に思った。
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