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2018年3月22日 (木)

50歳からのSpeedking(ペダルの話)㉖

今回は「カムの形」関連についてで、毎度てんこ盛りの前菜付で済まないが時系列的に顛末を述べたいので暫しご辛抱あれ。
最初は俺の失敗談で親切の積りで弱バネを彼の所へ持参した件、俺のマヌケで散々弄ってみた後で無駄が判明した話し。
場所と人体実験!?になって貰ったのは、お馴染み従兄の Studiolite ドラム教室講師なので俺よりは信頼性が高いのは保証する。

彼は職業柄多数のペダルを所持してるがその殆どが俺言いバネ強で、手ぶらで訪れた際は俺に不都合だったりしていた。
最近では小学女児の生徒さんも来てるそうなので、もしや自分と同じに感じる人もいるかもと思っての事だった。
それとカムの件で彼の大多数は真円だが、1つだけ
Speedking 同様の俺言い「逆偏心」のがあったのでそれをバネ弱化したらもしやって色気があった。

結論的にはそのペダルの元からのバネがかなり弱目ので、持参したのと大差なく失敗!!😓。
玩具バネ秤も持参してたんだから先に測れば良いのに、勝手な思い込みで後回しにしたのが不味かった。
上述の関係で今回俺は試奏しなかったけど、Speedking 以外の彼所持ペダルの中では俺にも馴染めたのはそれが原因だった様だ。

そのペダルは弱バネ+バネ調整のネジを思い切り長くしといてで、調整範囲を広くとった親切設計と感じた。
それでも Paice 氏式 Double (本当の始祖は Buddy Rich 辺りっぽい)時、最低限サイズの逆偏心カムでも少し邪魔になってしまう。
紆余曲折を経て結局一本に左右に通った「カム軸」自体がこれには不都合で、特に Foot Board の傾斜が強めだと軸だけでもう空間が不足してる。

1

普段にも増して簡略化の著しい概念図だが、Foot Board 先端が一番高く(ビータが最反位)て爪先(黄)は奥一杯時の場合。
左が真円・左から2つ目が逆偏心・3つ目が Speedking、右の3つはその側面からだが足は途中でブツ切り・ Foot Board さえ省いた酷い手抜き。
ペダル次第で回転軸の床からの高さ(距離)が違ったりもあるが、必要ビータ軸長の都合等で差は大きく出来ない様だ。

この拙画と違い「片持ち式」のもあるが効率良く引っ張るには、Foot Board 先端の左右中心にベルト・チェーン・リンク等が付く。
爪先の先はバスドラのヘッド迄「何も無し」は、これらでまず無理みたいだ。
また左から2つ目みたいなのでも軸にカムを固定させる為には、必ず軸より太くせざるを得ない。
それが左右間直線の軸を持ってるのの宿命で、回避策として Speedking の変に反った様な形のが1つの回答なんだろう。

ガタつきや無用な偏心等の都合では横一直線の軸が最適で、加工精度等が低かった昔に「変形」を採用したのは相当な冒険だ。

機械としてより楽器として奏法の制限等の排除を優先したって事で、それがロングセラーの一因とも思った。
製造中止=売行き不振が色んな奏法を使う者が減ったせいなら残念な話しで、人力率が高いのは面倒だが人類の退化とみれば忌々しき問題かもだ。

太鼓演奏は機械で何でも演奏可能な今日にわざわざ汗かいて叩いたり踏んだりする訳だから、昔より更に幾らでも変態的に演れたら良さそうな気もする。

それに適するのは複雑精巧なのより、単純なの程向いてるんだけどねぇ。

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