50歳からのSpeedking(ペダルの話)㉕
Speedking の自主小改良について記したが、その後編です。
現況迄に俺が実施した分は今回で全てになるが、所謂改造は一切してない。
寒いから手袋をしたみたいなレベルだが、自分の使用環境には「しといた方が良い」そんな感じ。
それと別件だがスペアを漸く入手(幸運にも¥2万弱で)、多分既所持のと同時期のだと思うけど結果的に個体差比較のサンプルにもなった。
ここ迄のバネ研究等で他ペダルでも俺技が多少可能になるのは分ったが、技の可能度以外に労力の差は大きく感じられた。
もう作って無い・将来普通は値上がりする・「減り」の少ない個体が減って行きそうなのと、上記が為貧民(俺)にこの決断を下させたのだ。
概念図説だが左が宅の Ludwig へそのままで装着した時の状況、中がそれを補ったので右が他の太鼓へ付ける時の現況だ。
俺は激しく!? Slide を多用するのと宅のバスドラが軽量なせいか、そのままだと Speedking 本体が左右にズレる時があった。
クランプを一杯迄締めても防げなかったしウッドフープを変形させるのも芳しくないので困ったが、他の手持ちペダルでは奏法に差がありはするが殆どこうはならなかった。
どうも幾ら締めても少し滑ってズレてる様に感じたので、密着具合を観察してみた。
すると図右の如くフープとクランプ部下側のカーブ(角度)が合って無く、外側(青矢印)に隙間が空いてるじゃぁあ~りませんか。
それで余ってる板ゴムのかけらを図中(赤:実際は黒く真上から見た雰囲気)の様に貼ったら、全て解消出来た。
ここで思い浮かんだのが設計上の「基準サイズ」で、俺技等の都合でビータを最大長にしてるが中心より上をぶっている。
俺は宅の 22 インチが勝手に標準サイズと思ってたが、どうやら Speedking のそれは 24 インチらしい感じがする。
それだとフープのカーブもビータの長さも丁度合いそうな具合で、26 インチにも対応出来そうだ。(実際 Bonzo・Paice 等多士済々)
Live での Ringo みたいに 20 やそれ以下で使用されても居たが、音量が不要ならビータを短くしても平気でしょって事なのか!?。
尤も Ringo は見栄えで 20 にしてただけで音量は世界一必要だったんだが、当時の動画を見るとビータストロークをほぼ常に水平からスタートさせてる。
距離と速度で稼ぐスタイルだがこれは Speedking の最も得意な処で、小型バスドラも決して無視はしてないって事らしい。
けれど俺の使い方の都合には合わないので「センタ打ち」は妥協してるが、直接比較しなければ今の処俺には気になっていない。
鈍感系!?の俺みたいなのでも通用しないのがフープ幅の差異で、現況頻度が低いので 6 ~ 9mm 厚位の板切れを挟む様にしてて図右の赤網のが板切れで肌色がフープ。
研究家によると製造時期等によっては図右の穴のある部分がフープ側へ長い(ロングフィン)のもあるそうで、その場合は不要だそうだ。
只普段が Ludwig でどっかの気違い(俺)にとってはビータの消耗が激しいので、なるべく平らに近くビータが当たるショートフィンの方が良さそうな気はする。
今の自分にはこの方が好都合だがまだ踏み方に下手があるやも知れず、不要ならそれこそ不要な小細工なのかな。
それにしても何でバネ弱化しても他ので不都合かと云うと、カムの偏心もありそうだが一番はカム(又はベルトやチェーンのホイール)自体が邪魔になる処だ。
Paice 氏式 Double は「目一杯奥」が有利なので、それをしないなら確かに問題にならないんだけどね。
特に裸足じゃない時は物によっては絶望的で、Foot Board 自体には「まだ先がある」のに全然足が入らないヤツ。
しかも見た目は踏めそうなデザインをしてたりすると、腹立たしくなっちまう。
Speedking だって左右支柱幅が大柄なアメリカさんにしては随分狭くした感じで、俺みたいな足幅が狭くない方の者には履物が挟まりそうではある。(😢経験済み)
だけど見えたのと踏むのに差は無く、行けると思って無理ってのは無い。
それと足が触れた場合の想定が他の多くのと違って明らかに想定されたデザインで、「挟まる」以外怪我等の心配は少なさそうだ。
事の発端は当時ダイレクトドライブ最安なだけだったんだけど、何だか使って行く程自分には色々とこれじゃないと駄目になって来た。
何か宗教的な呪文にでも引っかかったみたいな変な気分、奏法上の必要が無ければわざわざ販売終了品等に惑わされず済むんだもの。
諸事情で仕方無いのかも知れないけど、もう少し色んな踏み方を想定した新ペダルが出ても良いのにねえ。
一部に凄そうなのがあるのも少しは知ってるけど超絶高額、じゃあ貧民は技を持っちゃいけないのかよってな。
本来金が無いから技で解決だった筈なんだ。
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