Hi-HatとそのStand➄
今回のお題は「フェルト」、それとバネ。
今従兄の所から帰宅仕立てで、いつもと違って今日は早いぞ!?。
それは数々の懸念が珍しく一機に解明したからで、同じ Cymbal 用でも Hi-Hat 用のは少し「条件」が違う処だった。
今日俺は従兄の Stand のフェルトの硬さに仰天したが、彼曰く「Pearl のは昔からこんな」だそうで俺が世間知らずなだけなのは置いといてっと。
これを持出したのは彼は薄め若しくは軽め若しくは柔らかめの Hat が好みだと言うので、それならフェルトも柔らかめの方が「響き」を邪魔しなさそうだからだ。
そして全てが首尾良く解明出来た原因は、Stand の分解が出来て色々分かったからだった。
結果を先に要約すると、
①バネのストローク(全長)が短過ぎ
②只でさえ硬いフェルトが劣化(圧縮)してただ。
では①から行くがこの Stand はバネの調節機能が無いので重い Hat でも対応出来る為かバネが強めだ。
しかしどういう訳か一般的にはバネ強タイプなら普通は一番上でもバネが効くのが、「一番上に上がる」前に効かなくなってるのだ。
逆のバネ弱では時に Top Hat の重さに負けて上がり切らないのがありがちで
、慣れの問題かも知れないが不自然なのは誰にでも操縦し易くは無い筈だ。Speedking も世間では「癖者」呼ばわりされたりもするが、リバウンド(蹴り返し)以外は弱い方の性質で統一されてるんだからこれでは厳しい。
でも上手く代わりの「適したバネ」を見つけて交換すれば改善可で、「直せない所が壊れ」でなかったのは不幸中の幸い。
持ち主自身は神テク者なので左程気にして無かった様で、「それを何とかこなす」のに魅力を持ってたらしい一種独特なヲタだ。
だが「教室」として様々な生徒さんも使うんだから、「変な癖が付くのを防止」の為にも早期改善が望ましいと「素人ならでは!?の苦言」(俺)を呈しておいた。
無論例によって工業的部分は、俺の責任担当である。
続いて②であるが、こっちの方が手間がかかりそうだ。
俺は中古の昔の YAMAHA の Hi-Hat Stand (多分HS-710)を使用し続けてるが、それ用のフェルトの径が他社のより小さいのが気に入らずに居た。
Closed の時に Hat が動き易いので、キレを出し難そうに感じたからだ。
だが従兄の所の少し大径のでも想像してたのと違って、「余計に動かない」代わり「最初から倍音がミュートされ気味」だった。
硬さもあるかもだが思いの外 Top の Cup 部由来の倍音がキレに対してものを言う様で、その影響が他の Cymbal とは比率が違うみたいなのだ。
そこでそもそも Cymbal とフェルトの関係を少々探り、彼の所に色々あったので試してみた。
彼は教室と云う場所柄簡便に交換可なのも含め、Hi-Hat 以外は下フェルトのみで上は開放にしてる。
これを利用してそのままのと、わざと上から中心部のみを押付けて鳴らし比べをした。(硬いフェルトとか固定度高めの代わりとして)
結果は薄手・柔らかめのだとかなり主に倍音が変化したが、厚手・硬め・溝無しのは殆ど違いが感知出来なかった。
例によって物理的分析を施すと薄手・柔らかめの方が全体が「震え易い」と云う事で、通常「一番動かない」中心部であっても影響が出てる様だ。
硬い方がアタックは伝達し易いが余韻の部分では逆になると同時に、「伝わり方も強い」ので多少の事には動じないのだろう。
太鼓が生楽器のせいかエレキ(死語!?)等と違いハードウェアの実用情報が随分少ないみたいだが、考えてみればピアノなんかはもっと極端だ。
でも生であっても楽器=器具・道具を使用する以上はそれについて「知ってる」に越した事は無いと思う、微力乍ら自分自身も必要としてるので今後も継続して行きたい。
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