Hi-HatとそのStand②
今回は「Hi-Hat の上下 Cymbal 程位置関係が繊細な物は無い」だ。
そもそも俺が悩んだ Closed Hi-Hat (Stand)の問題を、遅ればせながら記そう。
この件のキッカケがそうだったので話が前後してしまったが、悪しからず。
で、問題とは「幾ら踏付けても何となく閉まりが悪いなあ」だった。
また俺経験でしかないが左右の足のどちらかに「想定外」の現象が起きると、反対側もつられておかしくなり易い。
通常手も振り回してるから余程で無い限り胴体だけで身体の位置は定め難く、微力であっても脚で位置修正に加担するのを皆無にするのは理想だが無理に等しいと思う。(恒常的に継続は)
敢えて先に原因を明かすと、単に Hi-Hat Stand の部品劣化。
クラッチ側のフェルトの微妙な変形と、ボトム側の軸受け!?部の編摩耗だった。
これによって Hi-Hat Cymbal の Top と Bottom がズレ過ぎて、サスティーンが長くなり過ぎていたのだ。
但し前者は微妙なもので、それが Crash や Ride だったら何の問題にもならないレベルだった。
だから見落とした!?、自己弁護と思う方はご自由に…。(-_-;)
原理的に Closed Hi-Hat は音量は小さ目になるから、Open 時より余計「聴き取り易い音色」が一般的には必要だろう。
それには「長さは短い」が「倍音は豊富」なのが必要なので、
①Cymbal 間どうしの圧力はなるべく小さい:Mute すると倍音無くなる
②位置の変位もなるべく小さい:動けると余韻がその分伸びる
が望ましい。
だが当時のアホな俺は音の長さばかり気にしてたので、無暗に左足にバカ力を入れた。
それで足りないから Top 側をガチガチに固めて、上下がズレ難い様にしてみ
た。(つもり)
でも全然駄目で「倍音が殆ど無いのにアタックが長い」最悪状態に陥り、所謂ハマっちまったになった。
貧しいのでなるべく人間力側だけで解決しようと試みるもどうしようも無かったので、仕方無く物理的側面の研究に移行。
それで俺なりに分かったのは、「Hi-Hat の上下 Cymbal 程位置関係が繊細な物は無さそう」だった。
何せ「少しは動けるけどとっとと止まれる」が必要だから、上記の①②が要るらしきを悟る!?。
ところがこの「微妙な上下のズレ具合」が大変難しく、
③合い過ぎてると上下の「反作用」か全く鳴らず
④ズレ過ぎてると「敢えて2枚を同時」の効果がすぐに減少してしまうみたいなのだ。
しかも完全調整状態であっても「倍音を出す為の遊び」のせいで毎回位置が少しづつ違って来るので、中々常に理想状態とは行かないらしい。
尤も俺に無縁の超高級 Stand でどうかは知らないが、傾向自体は原理的に無くすのは多分不可能だろう。
更にこれが為世の達人達はどんな具合かと聴き直してみると、俺想定より余韻が長目でも「キレキレ」に感じられるのが多いのに気付いた。
その要因は Hi-Hat 全体の音色じゃなく「倍音」がどうなってるかが大問題の様で、音響原理的に「高い音(周波数)」程自然と余韻が短くなるからだ。
例としては Ian Paice 等が顕著で、そもそも爆音系なのであまり閉じてないの
に恐ろしい切れ味だ。
Jeff Porcaro も ToTo での多くは Rock っぽさ演出の為「わざとルーズ」な閉じ方にしてて、分析したらルーズだが「無意識で聴けば普通」に感じられる具合。
つまり倍音を残す or 沢山出せるのが「切れ味鋭い」Hat に聴こえるらしく、それには余程バネ強の Stand じゃない限り左足も「踏んじゃ駄目」なのだ。
そうなると Kick じゃない方の脚も、力んじゃ駄目で手前の「手足一緒」論は左右もしかりと云う事らしい。
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