Simple Man の呟き④
前回 Isley Brothers を例に挙げたがそれでも納得が行かないあなた、もしかした
らヘンな宗教にでも洗脳されてるのかも!?。
「黒人音楽じゃないからやっぱり・・・」、これはもう立派な人種差別ですぜ。
しかし慌てて心配する事なかれ、そいつはアンタの無知のなせる業。
では証拠を続々と。
まず新し目(と云ってもかなり古くてゴメン) Michael Jackson アルバム Thriller、
TOTO の Jeff Porcaro (Drums) & Steve Lukather (Guitar) に挙句の果ては
Edward Van Halen。
Michael 本人は自分のはもはや黒人の域を超えたワールドスタンダードを目指し
た模様、目論見通りの大ヒットなるも黒人音楽の代表作となった感が・・・。
次、あの STAX レーベルの Booker T. & the M.G.'s。
Booker T. Jones (Organ) & Al Jackson, Jr. (Drums) が黒人、Steve Cropper
(Guitar) & Donald "Duck" Dunn (Bass) が白人でやってるのはSoul。
この連中 Band でも個人でもあらゆる黒人系音楽に大幅に絡んでて、「黒人のノ
リ」の大々代表作の根源。
いざ「そういうの」が欲しいとなりぁ Eric Clapton でも忌野清志郎でも依頼して、
それを本人達もあっさり引受けちゃう。
実はハナッから白いの紛れ込んでるぞっ、と。
3つ目に最終兵器 The Beatles、世代的には Isley や M.G.'s 達と大体一緒。
イメージ的には初期の The Rolling Stones の方が黒っぽいかもしれないが、Got
To Get Into My Life がきっかけで Earth, Wind & Fire が出来たなんてのが無い。
彼らのアップテンポナンバーのリズムは何とも荒っぽくて強引、ショーン・コネリー
が 007 やってた時代の同じイギリス人とは思えない程。
他にも 60 年代から 70 年代頃は欧米では白い音でも黒い音でも、メンバーは白
黒混成のグループが沢山あった。
この時代は日本でしかも歌謡界ですら外人とかハーフの混成ってのが結構一杯
居た、ある程度以上のお歳の皆様思い出されましたか!?。
かつての白人社会の黒人人種差別の関係から表立っては別々に見せてたが、
その裏「まともな音楽業界」ではすでに Jazz 初期から実際はごっちゃ混ぜ。
音家さんにとっちゃ何たって色より音が最優先事項、音自体に魅力がなきゃ誰に
も見向きもされないから色もへったくれもない。
結局「白いノリ、黒いノリ」と言った処が内実はそんなもん、明確な境界線なんぞ
元々存在しない。
だがらと言って出したい「黒いノリ」が出せないで困ってる方を見捨てはしませ
ぬ、以下の方法お試しあれ。
注意すべきは「只何となく黒っぽいのが欲しい」なんて曖昧なのならやめとこう、
「想い入れ」が不足では例えアンタが生粋の黒人さんでもきっとちっともファン
キーになんないから。
「白人系のノリは出せるが黒いのが・・・」の方、白人がやってる or 混じってる黒
人音楽のをマスターする処からどうぞ。
ドラマーの場合は先述の Jeff Porcaro なんぞ全く節操が無く、白黒はおろか黄
色たる日本でも 80 年代前半は大量にどこにでも入ってまっせ。
これまた注意点としてはテクニック的な事等は極端に言えば無視して、基本リズ
ムだけでそれらしさが醸し出せる様に心がける点。
さらに言わずば「フレーズが実際とは少々違っててさえも同じ感じに聴こえる、ノ
レる」様になったら、本物で御座居ます。
« Simple Man の呟き③ | トップページ | Eギターと真空管① »
「文化・芸術」カテゴリの記事
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 音楽備忘録1292 伴奏の重要性⑫(2023.02.28)
- 音楽備忘録764 ジャンク部品の話しⅧ(2021.09.17)
- 音楽備忘録531 パートのリズム調節⑰(2021.01.27)
- 音楽備忘録530 魔改造悲喜こもごもⅡ-㊴(2021.01.26)
コメント