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2017年1月24日 (火)

Simple Man の呟き③

黒人のノリを研究するのに James Brown とかを引合いにするのが一般的だ

 

ど、彼らの多くはイキの良いホーンセクション入り。

 

でも同時代の黄・白人のには入ってなかったりあっても使われ方が違うも多いの

 

で、そのまま比較し辛い気もする。

ホーンのみが原因ではないが Tower of Power 等、リズムのノリに対する影響は

決して小さくはないだろう。

なので如何にもラッパが入ってそうで何処までも出てこない、The Isley Brothers

を例に「ノリ」を分析してみよう。



簡単に Isley について言うと
最初はいわゆる黒人兄弟によるコーラスグループで

、Twist and Shout とかそれなりに売れてたし歌の実力もあった。

それが若い兄弟2人といとこが学校を卒業して常時参加する頃より、基本的に

ほぼ全てが自給自足のグループになった。

それ以前にはバックバンドを持ち、そこに若かりし日の Jimi Hendrix が居たりし

てた。



途中参加の弟達は器楽演奏の方が得意だったし、そもそも歌は兄3人(リード・

ボーカルは Ronald )で満席だ。

この経緯からより一般的なロックバンド並の編成・楽器
構成になり、ゴスペル臭

い Soul からかなり Funk 寄りになって行く。(1970頃~)

最終的にはそれが独自の発展をして、近頃の本邦の若造が R & B と略称でし

 

か呼ばなくなったのの最初のものとなった。(1980頃~)



また Studio で制作・録音する段階では前回の如くギターとドラムが同一人物(

 

Ernie )で、しかもこの人先述の経緯より直接ジミヘンと交流が大いにあった。

 

セッションマン以外で '70年時点ですでにかなり Rock だったのって、さらにアコギ

 

も平気で多用するのは黒人ではお初の部類でしょう。

 

つまり結果は Soul・Funk でも奏法等は黄・白人のと差異が少ない、曲にしても異

 

人種のカバーも盛り沢山。

 

編曲とノリと歌声以外には黄・白人の相違が無い、特に歌の無い部分ともなれ

 

ばもう・・・。



で、ギターのカッティングなんかキレキレだから太鼓も→おんやぁ、単独で取出す

 

となんかかなりルーズでたるい感じよん!?。

 

それに太鼓単体は特にパワフルでも何でもないし、どゆ事でっか???。

 

全体としては下手すりぁクドイ程の粘着力でいてノリノリ、しかもそれが戦車並の

 

強力さで絶対止められなさそうな感じ。



Simple Man 的結論はノリの元はベース( Marvin )、次は歌でした。

 

勿論それ以外のパートもそのノリをスポイルはしないが、単独で取出したのと全

 

体では随分と印象が違ってるぞい。

 

このベースのスタイルの基本は「音のタイミングが上機嫌の鼻歌」的な処、もっと

 

もそれも Paul McCartney なんかと似たり寄ったり。

 

最大の要因はコンビネーション、リズムの特にタイミングの合わせ方なんだと思

 

うしかない状況なのでありました。

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